150周年を祝う記念キャラクターが初登場。初の「風船飛ばし」や東急バスのラッピング車両でも子どもたちの夢を育みます。
横浜市立日吉台小学校(日吉本町1)で昨年度(2022年度)から進められてきた創立150周年事業(同実行委員会主催)。
1863(文久3)年に当時の駒林村(現日吉本町2)金蔵寺の本堂内に設立された寺小屋「清林学舎」をルーツとする同小学校では、1873(明治6)年、学制による正規の小学校に移行した6月24日を創立記念日としています。
この記念日にあわせ先週(2023年)6月23日(金)の授業時間に先立ち行われた「創立記念全校集会」では、学校創立にまつわるエピソードを吉井宣明校長がまずは披露します。
校歌の2番にも歌われ、毎年鳴らすことでお祝いをしてきた「文化の鐘」も校庭に登場したところで、昨年12月にこの鐘を題材とし誕生した生徒発案の記念キャラクター「ぶんかちゃん」の“着ぐるみ”がサプライズ登場。
「文化の鐘」を吉井校長とともに鳴らして、記念日の朝を盛り上げていました。
風船には花の種や日吉描いた「メッセージ」も
一旦授業に戻り、再び校庭に戻った約530人の児童たちを待っていたのは、100人近い保護者や地域の人々。
約600個用意されたという、環境に優しい、土に還(かえ)る素材ででできているという「風船」。
紙でできた紐(ひも)や、児童が事前に描いた「日吉の街の魅力」を伝えるメッセージカードも取り付けられ、実行委員や教職員、ボランティアの保護者らから配られます。

吉井校長もタブレット端末でこの日の様子を記録しながら「笑顔」に
誤って風船を話してしまう児童もいたものの、お昼の11時にカウントダウンの後、無事に風船を手放す「バルーンリリース」の瞬間を迎えます。
一人ひとりの想いを乗せて、大きな歓声に包まれながら、一斉に放たれた風船は空高く舞い、遠く何処かへ飛び去っていきました。
「手放した時が一番楽しかった」、「ふわっとした瞬間が心に残った」、そして「(風船が)小さくなってもとてもきれい」と笑顔で語る子どもたちのすぐ横で、実行委員の中には涙を浮かべる人々の姿も。
学校の歴史と伝統、地域や社会とのつながりを子どもたちに伝えることの大切さ、その重みを印象深くアピールするイベントのひとときとなったようです。
「記念ラッピングバス」運行は12月まで
「日吉の街」を子どもたちが描いたラッピングバスが、東急バス東山田営業所(都筑区東山田)管内を走ります。
日吉台小学校の150周年を記念し運行することが決定した、「横浜市立日吉台小学校創立150周年記念~児童が描く日吉の街」と名付けられたラッピングバス。

バスにはクラスごとにイラストが配置されているという
4年生から6年生までの児童が19センチメートル四方の紙に描いた「日吉の街」についての絵や、記念キャラクターの「ぶんかちゃん」、同じく150周年を記念し誕生したという運動会のキャラクター「バトン君」や校章も描かれています。
バスは同営業所管内の港北区内のみならず、都筑区内の港北ニュータウン方面にも運行予定があるといい、「バルーンリリースとともに、日吉の街を周辺地域の皆様にも知ってもらえたら」と、室町ななみ実行委員長(前PTA会長)。
ラッピングバスの運行費用には集められた地域からの寄付金が多く充てられているとのことで、「ご寄付をいただきました皆様には感謝申し上げます。ぜひ、地域ぐるみで150周年事業を盛り上げてもらえれば」と語ります。
6月末までにバスの塗装を行い、7月中にも運行を開始する予定だというラッピングバス。
室町実行委員長は、12月中まで、年内は運行予定だという同バスについても、一人でも多くの人々に知ってもらい、事業が無事に進んでいることについての感謝の想いを伝えていきたい考えです。
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【参考リンク】
・バルーンリリース 日吉台小学校150周年記念事業(日吉地区連合町内会)
・日吉台小学校 バルーンリリース(日吉台町内会)
・日吉台小学校150周年ミニフラッグもお目見えです(日吉本町東町会)
・東急バス東山田営業所路線図(PDFファイル)※日吉駅~サンヴァリエ日吉(日22系統)、日吉駅~高田町(日21系統)、日吉駅~東山田営業所(日40系統)のほか都筑区内などでも運行される予定とのこと