歳末「餅つき」に師岡・日吉で長い列、樽町の町会では3年ぶり復活も

横浜日吉新聞

「餅つき」の楽しさと「お餅」の味わいを――日本の風物詩「餅つき」イベントが港北区内各所で開催、師走の街がにぎわいます。

「師岡町内会餅つき大会」の開催は町内の掲示板などで告知。多くの人々が訪れた(12月11日)

「師岡町内会餅つき大会」の開催は町内の掲示板などで告知。多くの人々が訪れた(12月11日)

師岡地区の4つの自治会町内会からなる「師岡地区連合町内会」(鈴木大成会長)とスポーツ推進部(菅生直樹会長)は、今月(2022年)12月11日午前、「師岡町内会餅つき大会」を開催。

新型コロナ禍影響を受けながらも再開した昨年(2021年)に引き続き、家族連れを中心とした多くの人々が、会場の師岡町会館(師岡町)に来場、眼前でおこなわれる「餅つき」の風景を見ながら、無償で配布された1人1セットの餅を受け取る長い列が会場の外まで続いていました。

今回のイベントの実施は、師岡地区のスポーツ推進委員が中心となる「スポーツ推進部」が担当。

迫力ある「餅つき」を目の前でおこない、餅をつく音が心地よく響いていた

迫力ある「餅つき」を目の前でおこない、餅をつく音が心地よく響いていた

スポーツ推進委員7人や青少年指導員8人が中心となり、自治会町内会やスポーツ団体などの協力を得て、朝6時台から準備をスタート。

約50キログラムもち米(新米)を釜で炊き上げ、本格的な「お餅」を約600セットつくり上げ、並んだ人々に先着順で提供していました。

「(師岡地区の)お餅つきは約40年来の開催になるでしょうか。かつては永昌寺(えいしょうじ=師岡町)の境内で餅つきをおこなっていました」と師岡町に住まい、30年来活動をおこなってきたという、師岡地区スポーツ推進委員の仲澤照雄さん

昨年に引き続き、新型コロナ禍の影響で、子どもたちが餅をつく“恒例行事”は見送ったものの、それでも長く列を作った子どもたちの多さに改めて驚いた様子。

最も早く並んだという親子連れから1人1パックの「お餅」が配られていた

最も早く並んだという親子連れから1人1パックの「お餅」が配られていた

「師岡町は、かつては田んぼと畑だらけの街でした。今は、“マンションや宅地”だらけ空き地がなくなって、少子化とは思えないですね”と、街の変化を、この日も含めた“子どもたちの多さ”からも感じる日々だと語ります。

24年来、スポーツ推進委員を担当してきたという中村周一さんも、「もともと東京・両国育ちなので、こういった餅つきの和気あいあいとしたにぎわいが好きですね」と、餅つき大会の雰囲気を“地域ぐるみ”で分かち合えたことに感慨深げな表情を浮かべていました。

自衛隊神奈川地方協力本部横浜出張所(鶴見区鶴見中央2)で港北・神奈川・鶴見区エリアの広報を担当する吉田勇太さんも「ふるさと港北ふれあいまつり」で依頼され餅つきに協力参加していた

自衛隊神奈川地方協力本部横浜出張所(鶴見区鶴見中央2)で港北・神奈川・鶴見区エリアの広報を担当する吉田勇太さんも「ふるさと港北ふれあいまつり」で依頼され餅つきに協力参加していた

師岡仲町内会の白石友惠会長、鈴木会長、菅生(すがせ)会長、仲澤さん(左より)

師岡仲町内会の白石友惠会長、鈴木会長、菅生(すがせ)会長、仲澤さん(左より)

樽町では「薪(まき)」をくべての“本格”餅つきも

樽町親和会公民館での「餅つき大会」では嶋村会長自ら杵(きね)で餅をついていた(12月11日)

樽町親和会公民館での「餅つき大会」では嶋村会長自ら杵(きね)で餅をついていた(12月11日)

樽町2丁目東急東横線に近い一帯をエリアとする「樽町第二親和会」では、同12月11日午前、新型コロナ禍を乗り越えての“3年ぶり”となる「餅つき大会」樽町親和会公民館(樽町2)付近で開催。

昔ながらに薪(まき)をくべて約20キログラムのもち米を炊き、そのまま臼(うす)へ。

子どもたちも含めて複数の人数で和気あいあいとお米をつぶし、その後は交代しながら餅をつきあげていました。

もち米をしっかりと「つぶす」ところから餅つきをスタートしていた

もち米をしっかりと「つぶす」ところから餅つきをスタートしていた

「(樽町第二親和会の)町内会長になった30年前、それ以前から餅つきはおこなっていました」と、20年来、神奈川県議会議員も務める嶋村公(ただし)会長は、“県議や町会長になる以前”から続いてきたという、町内会行事としての餅つきの歴史について語ります。

告知は地域の掲示板や回覧板でおこなったといい、「コロナ前までは、豚汁をつくったり、を焼いたりと、もっと盛大におこなっていましたが、まずは久しぶりの再開ということもあり、若い人たちに餅のつき方を教えています」と、集まった地域の人々とともに、ささやかな伝統行事をおこなえたことを喜びます。

約200セットの「お餅」を来場した人々に配り、3年ぶりの餅つき大会の再開を祝すひとときを一人ひとりと分かち合っているかのようでした。

昔ながらの「薪」でお米を炊く香りが周囲に流れていた

「若い人々に餅のつき方を伝えていきたい」と語る嶋村さん

「若い人々に餅のつき方を伝えていきたい」と語る嶋村さん

公民館内では美味しそうに「お餅」にあんこやきなこをまぶしパック詰めをおこなっていた

公民館内では美味しそうに「お餅」にあんこやきなこをまぶしパック詰めをおこなっていた

「お米のかどや」子ども餅つきに“英語教室”家族が参加

日吉・箕輪町3丁目の「お米のかどや」でおこなわれた「自家製つきたて餅」特別販売。子ども「お餅つき体験」もおこなわれ盛り上がっていた(12月11日)

日吉・箕輪町3丁目の「お米のかどや」でおこなわれた「自家製つきたて餅」特別販売。子ども「お餅つき体験」もおこなわれ盛り上がっていた(12月11日)

日吉・箕輪町3丁目「お米のかどや」(角屋商事株式会社、飯山洋平社長)で、同12月11日午前におこなわれた「自家製つきたて餅」特別販売にも、1パック50円で販売される“お得感”もあるためか、販売整理券を求める長い列が。

子ども用の杵と臼を用意し先着順で「体験」としてのお餅つきもおこなったこともあり、近郊から多くの親子連れが訪れていました。

限定400パックの予定数量を売り切ることができました」と、今回の特別販売を切り盛りする前社長の4代目で取締役の飯山清志さん

「箕輪町町内会」の有志もボランティアとして運営を手伝っていた

「箕輪町町内会」の有志もボランティアとして運営を手伝っていた

同社が所属する「箕輪町町内会」「箕輪町商工会」からも応援スタッフが駆け付け、同商工会の文岡(ふみおか)広幸会長がボランティアで地域で開講している「英語教室」に通う子どもたちやその保護者たちもイベントを手伝い、“地域ぐるみ”での歳末行事を盛り上げていました。

特に12月に入り、各地域で“3年ぶり”の復活がみられる「餅つき」行事は、古くから港北区内でおこなわれてきた慣習でもあり、日本の伝統文化を後世に伝えるため、また「いざ」という時のための地域コミュニケーションを醸成していくためにも、今後も各地で継続的におこなわれていくことが望まれます。

つきたて「お餅」の販売も好調で予定数量を売り切っていた

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【関連記事】

[PR]日吉の米店が「つきたて餅」販売、年末予約や“子ども餅つき”も(2022年12月6日)

日吉神社で恒例の「招福餅つき大会」、今年は12/9(日)の10時30分から1時間(2018年12月6日)※コロナ前までの記事。今年は同12月11日に3年ぶりに開催された

【参考リンク】

師岡地区連合町内会の紹介(港北区連合町内会)

樽町連合町内会は9つの自治会・町内会からなります。(樽町連合町内会)※「樽町第二親和会」や親和会公民館の場所など

12/11 日吉神社餅つき大会(日吉台町内会サイト)

シリーズわがまち港北~第61 回 篠原のモチ無し正月(公益財団法人 大倉精神文化研究所)

シリーズわがまち港北~第109回 餅搗の声張り合ふや両隣(もちつきのこえはりあうやりょうどなり)-大綱村の餅つき-(同)※ 綱島、樽(地区)や日吉の「餅」についても記述がある


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