新会長は世界とつながる元商社マン、サイト新設しオンライン交流にも挑む | 横浜日吉新聞

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法人サポーター会員による提供記事です】箕輪町商工会のサイトが今春から新設、新体制でオンライン活用にもチャレンジすることになりました。

箕輪町商工会の4代目会長に今年(2020年)4月から就任した箕輪町在住の文岡広幸さん。 世界各国とつながる専門商社「株式会社エステック」を都筑区佐江戸町で営んでいる

箕輪町商工会の4代目会長に今年(2020年)4月から就任した箕輪町在住の文岡広幸さん。 世界各国とつながる専門商社「株式会社エステック」を都筑区佐江戸町で営んでいる

1986(昭和61)年発足、横浜市港北区箕輪町を中心とした日吉地域で、商業・企業を営む経営者が相互の親睦や地域行事への協力などの活動を行う箕輪町商工会

新型コロナウイルスの感染拡大で地域活動の多大なる影響もある中、この春(2020年)4月から会長が交代、箕輪町在住の企業経営者・文岡(ふみおか)広幸さんが4代目となる新会長に就任し、新たな活動のスタートを切っています。

14年ぶりの新会長として就任した文岡さんは、鹿児島県奄美大島出身琉球(沖縄)の流れを汲むという家庭に6人きょうだいの中で育ったという文岡さんは、「当時は体も弱く、風邪もよく引くなど、おとなしい子どもだったように思います」と、今も帰省することもあるという、懐かしい奄美大島時代の幼少期を振り返ります。

中学校時代から英語が大好きになりました」と、海外にも想い馳せるようになり、大学は神戸市外国語大学(兵庫県)に進学。「イギリス・ケンブリッジに1カ月間留学する夢も叶いました」と笑顔で語る文岡さんは、就職も、得意の語学を活かした中堅クラスの総合商社に入社することになったといいます。

都筑区佐江戸町の現在のオフィスへは2015(平成27)年秋に移転。東京・中目黒や新横浜にオフィスを構えた時代も

都筑区佐江戸町の現在のオフィスへは2015(平成27)年秋に移転。東京・中目黒や新横浜にオフィスを構えた時代も

初めて上京し東京都中野区に移り住むことになったという文岡さん。しかし、仕事の舞台は1992年まで共産主義国家だった「チェコスロバキア」時代の首都プラハ。通算8年間の赴任経験を経て、共産党国家の崩壊にともない帰国するという事態にも遭遇してしまいます。

ここで一念発起した文岡さんは、他企業での経験を経たのち、「粉の計測機器を扱っていた経験を活かして起業しました」と、世界各国の製薬工業技術に秀でた打錠(だじょう)機、乾式造粒(ぞうりゅう)機など、薬を製造する機械を扱う専門商社「株式会社エステック」(都筑区佐江戸町)を起業。

現在も、新型コロナウイルスの影響を受けながらも、「世界の先進的な機械を扱い、大手製薬企業などにも卸し、販売しています」と、イギリス、スイス、アルゼンチンやカナダ、韓国といった世界各国の進んだ技術を日本企業につなぎ、より時代に見合った製薬機械を提供するための活動を行っています。

入会は経営者の紹介、バザーでの想い出や英語教室での地域貢献も

箕輪町商工会への入会は、平成が始まった1990(平成2)年頃、日吉・箕輪町に移り住むことになったことがきっかけだったという文岡さん。

イギリス、スイス、アルゼンチンやカナダ、韓国など、国内外に広がる顧客や友人たちとオンライン会議システムZoom(ズーム)でもつながっているという

イギリス、スイス、アルゼンチンやカナダ、韓国など、国内外に広がる顧客や友人たちとオンライン会議システムZoom(ズーム)でもつながっているという

「当時、近所にあった飲食店の経営者が、“ぜひ入会を”と声を掛けてくれたんです」と、30年も前に遡(さかのぼ)るという入会当時を振り返ります。

子育てを通じた学校や地域とのつながりもあり、「妻のほうが地域に詳しい状況でした」と、地域とのつながりを確かに感じる日々。

旧アピタ日吉店が2015(平成27)年11月に閉店する前年まで17年間にわたり開催されていた地域活動「箕輪町商工フェア―」(バザー)では、「仕事での関係者に協力をしてもらって、輸入ワインの即売会を3回も実施することができたことが一番の想い出です」と、箕輪諏訪神社(箕輪町3)や日吉ロイヤルマンション前広場(箕輪町2)、アピタ日吉店(同)内駐車場スペースなどで行ったバザーの光景が、今でもリアルに目に浮かぶとしみじみと語ります。

前会長の飯山清志さん(角屋商事株式会社)らと「箕輪町商工会サイト」の新設にも取り組んだ。ロゴやフォントのデザインは文岡さんの親族が担当した

前会長の飯山清志さん(角屋商事株式会社)らと「箕輪町商工会サイト」の新設にも取り組んだ。ロゴやフォントのデザインは文岡さんの親族が担当した

得意の実践的な英語力を活かし、2017(平成29)年から「親子で楽しめる英語教室を週1回のペースで開催しています」と、箕輪町公会堂(箕輪町集会所、箕輪町3)での地域コミュニティの創出、英語でのコミュニケーション能力の向上を通じた次世代の地域人材の育成にも文岡さんは力を入れています。

世界や日本じゅうの、仕事やプライベートでつながる人々とのオンライン会議などのスキルも、地域で活かすことができれば」と、文岡さんは、今月中にも同商工会の会合で行われる「デモ実践会」で、商工会会員を対象に、その活用方法のデモンストレーションを行い、実際の利用方法をレクチャーする予定です。

貿易の仕事で活かした大好きな英語を地域で普及させるためにも「英語教室」も開催。次世代の人材育成にも尽力している

貿易の仕事で活かした大好きな英語を地域で普及させるためにも「英語教室」も開催。次世代の人材育成にも尽力している

今回のデモンストレーションやレクチャーを通じ、箕輪町に新たなインターネット上でのコミュニケーションを生み出す機会も作ることはできないかと検討しているとのことで、文岡さんは、「意外と、使ってみると便利で、特にご年配の世代ほど、移動のリスクや不便もないので、楽しみながら利用してもらえると考えています。ぜひ、箕輪町商工会の今後の活動にも注目してもらえれば」と、今年4月からフル・リニューアルした同会の公式サイトの閲覧も広く呼び掛けています。

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【参考リンク】

箕輪町商工会公式サイト ※2020年4月新設

令和二年度 会長就任のご挨拶(同)

箕輪町商工会について(同)※概要・役員紹介

箕輪町商工会の沿革(同)

株式会社エステック公式サイト

法人サポーター会員:箕輪町商工会 提供)


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