社殿再建から50年迎える綱島諏訪神社、来年こそは「神輿や夜店」のにぎわいを | 横浜日吉新聞

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来年こそは「本格的」な祭りを――社殿の再建から50年を迎える綱島諏訪神社。本格的な祭りは行われなかったものの、神輿(みこし)や夜店の再開に向けての“決意”が静かに境内にみなぎります。

綱島街道側には「御祭礼」の提灯(ちょうちん)を飾った御神燈(ごしんとう)が設置されていた(8月27日)

綱島街道側には「御祭礼」の提灯(ちょうちん)を飾った御神燈(ごしんとう)が設置されていた(8月27日)

東急東横線綱島駅から徒歩約6分、綱島街道沿いにある綱島諏訪神社(綱島東2)では、先月(2022年)8月27日(土)と28日(日)「例大祭」としての祭礼神事が、氏子総代や各町会の一部の関係者のみを招いて執りおこなわれました。

新型コロナウイルス感染症対策により、6町会(東親和会/親友会/中町/西1・2丁目/上町)の神輿が街を練り歩く「六町会連合渡御(とぎょ)」夜店、各町会での神酒所(みきしょ)の開設や、神社内での奉納行事(カラオケ・阿波踊り・くじ引き抽選会など)は、3年連続でやむなく中止に。

地域の人々により1973年に再建された本堂で神事はおこなわれた。激しい雨のため神輿(みこし)にもカバーがかけられていた(8月28日)

地域の人々により1973年に再建された本堂で神事はおこなわれた。激しい雨のため神輿(みこし)にもカバーがかけられていた(8月28日)

氏子の代表である「氏子総代」神輿(みこし)会の会員など限られた人々のみが集った今回の祭礼では、神輿が各日三基ずつ“宮入り”し、参加した関係者など地域の人々が顔をあわせての交流をおこなっていました。

コロナ禍の初年度(2020年)には、神輿を神社に持ち込むことすらできずに、さらに小規模な神事として執りおこなわれたという「例大祭」。

かつて火事で1961(昭和36)年に焼失した社殿が、10余年後となる1973(同48)年に再建されてからちょうど来年(2023年)で50周年を迎えることから、当時を知る石川正人宮司ほか神事を執りおこなう神主らとともに、「特別な1年」に向けて歩むことを再確認したといいます。

神社の再建時に各町会の神輿も作られたという(8月27日)

神社の再建時に各町会の神輿も作られたという(8月27日)

特に綱島地区では、1973年の神社の再建にあわせ各自治会町内会が「神輿」を新たにつくり、綱島地区が一体となり「例大祭」をおこなうしくみを創り上げてきたとのこと。

また、かつては9月など秋におこなわれていた例大祭を、「8月の最終土曜日と日曜日」の開催にすることにより、「子どもたちも参加しやすい“街ぐるみ”の環境を作ったようです」と関係者。

地域の人々、特に“子どもたち”も参加して楽しめる祭りであることを目指してきた街の歴史についても説明します。

神輿が街を練り歩く「渡御(とぎょ)」はおこなわれず、車で運ばれるシーンも(8月27日)

神輿が街を練り歩く「渡御(とぎょ)」はおこなわれず、車で運ばれるシーンも(8月27日)

来年に向け、神輿の「渡御」や「夜店」など、例年通りの行事を復活させるという“決意”を、祭礼の参加者一人ひとりが、新たな目標として心に抱き、その思いを共有していたとのことです。

来年3月中には相鉄・東急直通線(東急新横浜線)も開業しにぎわう綱島の街ならではの、「新しい生活様式」「感染症対策」をとりいれながらの新しい「夏祭り」の復活を、今から心待ちにしたいところです。

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【参考リンク】

【綱島諏訪神社御祭礼】町内の神賑は全て「中止」となります(綱島もるねっと)


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