自分たちの住まう街の「安心・安全」を守りたい――樽町の自治会町内会の取り組みに感謝の想いが伝えられました。
神奈川県警察本部は、各警察署の管轄区域内で顕著な功績があった団体や個人を表彰。
警察本部長が「褒賞」を贈呈し、その功績を称(たた)えました。
組織的に防犯活動を推進した団体としての評価を受けたのは、樽町1丁目から4丁目で活動する9つの町内会・自治会で組織されている「樽町連合町内会」。
同連合町内会の会長の小泉亨さん(パークシティ綱島自治会長)が、先月(2022年)5月27日(金)午後におこなわれた授与式に出席。
港北防犯協会の川島武俊会長が林学本部長の代理として「褒賞」の品を贈呈し、その労を労(ねぎら)いました。
今回「褒賞」を受けた理由として、同連合町内会のメンバーが第1、第3日曜日に徒歩パトロールを実施していること、また小学生の登校時の見守り活動を“積極的に”実施するなど、「地域の自主防犯意識の高揚に貢献」したことが大きなポイントになったといいます。
また、防犯カメラの設置もエリア内に進めることでの犯罪抑止活動に尽力していることも大きな評価対象になったとのこと。
今回の「褒賞」の贈呈について、今年着任したばかりの同警察署副署長の梅本隆寛さんは、「港北署管内の地域の皆さんの防犯意識の高さを感じるシーンが多く、その日々の取り組みに感謝したい」と、“地域ぐるみ”での防犯活動をおこなう大切さ、警察のみでなく、地域と協力しあうことでの犯罪撲滅を訴えます。
特に最近では認知症などで行方がわからなくなってしまう高齢者も増えているほか、オレオレ詐欺などの特殊詐欺被害も高い水準で発生していることから、「まずはお困り事、不審な点などもあれば最寄の警察署に連絡を」と呼び掛けています。
なお、今回、いずれも県警察から委嘱された防犯指導員として地域での活動をおこなう松本一男さん(城郷地区在住)、北角重樹さん(新横浜駅前郵便局前局長)の2人も、個人として「褒賞」を受賞しています。
「いつ」起こるかわからない犯罪に対処するには、地域ぐるみでの防犯活動は不可欠となっており、犯罪を防ぐための対策に関心を持つことはもちろん、地域や警察などの防犯組織・団体とのコミュニケーション力を一人ひとりが“日頃から”高めておく必要がありそうです。
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【参考リンク】
・神奈川県警港北警察署のサイト ※犯罪についての最新情報など
・樽町連合町内会の紹介(港北区連合町内会)
・思いあいのまち樽町(樽町連合町内会)※6月12日(日)には樽町合同防災訓練も開催