【法人サポーター会員による提供記事です】怪しいファイルがメールで届いても、決して開けないで――パソコン救急の現場担当者が、世界的に広がるウイルス感染への注意を呼び掛けます。
昨年(2021年)6月で設立20周年を迎えた、横浜日吉発祥のパソコン救急センター(旧パソコンレスキューセンター、新羽町)は、「攻撃メール」などのサイバー攻撃に対応するためのセキュリティ対策を広く呼び掛けています。
特に「Emotet」(エモテット)と呼ばれる、悪意のある攻撃者によって送られる不正なメールは、2014年に初めて確認されたといわれ、2019年末には多く見られるようになっていましたが、今年(2022年)2月から3月にかけてさらに爆発的に増えていました。
「当センターにも、ここ最近、“パソコンが感染したのではないか”という相談も増えています」と語るのは、同センターを運営する株式会社宮崎通信(新羽町)営業部の大木純さん。
圧縮された (zip形式) ファイルなどを誤って開封してしまうことで感染してしまうといわれる「Emotet」。
圧縮されたファイルのほか、感染しているエクセルやワードなどのファイルを、マクロ機能をオンにしたパソコンで開いてしまうと、感染がさらに広がってしまうリスクが。
感染した人が登録しているメールアドレスを盗み取り、その人の名義で「あたかもその人のように」ウイルスに感染したメールを送ってくるリスクがあると説明します。
「古典的なウイルス感染の手法なのですが、例え外国からの送信であっても、“普通”を装う日本語を使っているものも見受けられます」と、世界的なウイルス攻撃によるものの場合も“見分けにくくなってきている”ことに警鐘を鳴らします。
特に「見積書や請求書など、ビジネス文書を装うものをつい開いてしまうケースも多くみられるので、くれぐれも注意を」と大木さん。
「送信元やファイルの名称を充分に検証し、“身に覚えがない”データは決して開かないようにしてもらえれば」と、自分自身のパソコンが「起点」ともなりかねない「Emotet」など疑わしいメールへの慎重な対応を呼び掛けています。
身代金を要求する「ランサムウェア」にも注意を
大木さんによると、ここ数カ月内でも、ランサムウェアの被害事例もみられるといいます。
ランサムウェアとは、「Ransom(身代金)」と「Software(ソフトウェア)」を組み合わせた造語。
感染してしまったパソコンをロックし使えないようにした上で、その解除と引き換えに金銭を要求するという悪質な不正プログラムとなっています。
このランサムウェアについても、「Emotet」と同様に、不用意にメールを開いてしまうケースから感染してしまうことも多いようです」と大木さんは、怪しいファイルは必ず開くことがないようにと重ねてその対処法を説明します。
特に、日常的な対策として、「Windows(ウインドウズ)やMac、アンドロイド(Android)やiPhoneなどのOS(オペレーションシステム)のアップデートを、日頃からしっかりおこなってください」と、感染を防ぐための日常的な対応策を意識することの大切さについても指摘します。
国(経済産業省)も、「不審な動きなどを検知した場合は、速やかに所管省庁、セキュリティ関係機関に対して情報提供いただくとともに、警察にも相談を」とインターネット上で呼び掛けます。
大木さんも、「過剰に心配することはありませんが、ランサムウェアのセキュリティ対策を謳(うた)う詐欺まがいの請求事案も発生していますので、重ねて注意が必要です」と、ウイルス感染予防を装った詐欺行為にも気をつけるようにと訴えます。
6月に「エクスプローラー」のサポート終了
さらに、マイクロソフト社の代表的なブラウザ(閲覧ソフト)ともいわれた「インターネット エクスプローラー(Internet Explorer)」のサポートが6月16日(日本時間)に終了することにも「注意が必要です」と大木さん。
インターネットエクスプローラーでのみしか表示されないコンテンツについて、「最新のブラウザであるマイクロソフトエッジ (Microsoft Edge)で閲覧できる場合(互換モードを使用)もあるようですが、コンテンツの改修といった必要が生じる場合もあります」と、ウインドウズのアップデートをしっかりとおこなった上で、エッジへの切り替えやコンテンツの改修といった対応を早めにおこなってほしいと呼び掛けます。
ただし、「ウインドウズ11へのアップグレードや、新たなパソコンの購入を煽(あお)られるようなシーンに遭遇し、“買わなければならないのか”といった不安を感じることがあれば、まずはパソコン救急センターにご相談ください」(大木さん)と、同センターでは、新たなパソコンを“買わせよう”とする業者らの動きに対し、自分のパソコンがどこまで対応できるかの確認を同センターでおこなうことができるとのこと。
激変するパソコン環境、また世界の情勢も受け、より需要が高まるパソコン市場の中で、「セキュリティ対策はより慎重に、またパソコンのお困りごとがあれば当センターにご相談いただければ」と大木さん。
地域で「頼れる」ITパソコン相談所としての機能を強化しているという同センターの役割は、これから先のさらなるIT需要の高まりの中でその重要性をさらに増していくことになりそうです。
※ 記事の掲載内容については、直接「株式会社宮崎通信~パソコン救急センター本店」にお問い合わせください。
(※)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です
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【参考リンク】
・株式会社宮崎通信公式サイト ※宮内新横浜線近く・新羽駅から徒歩約4分
・MTNET パソコン救急センター本店(株式会社宮崎通信)※営業案内など
・「Emotet(エモテット)」と呼ばれるウイルスへの感染を狙うメールについて(独立行政法人情報処理推進機構)
・ランサムウェア対策特設ページ(同)
・Microsoft 社 Internet Explorer のサポート終了について(同)
(法人サポーター会員:株式会社宮崎通信~パソコン救急センター本店 提供)