高田駅前の工場跡に「イオン系」が出店意向、駐車場ルートで課題指摘も

横浜日吉新聞

高田駅前の工場跡地に大手スーパーチェーンのイオン系が出店意向を持っていることがわかりました。先月(2022年)3月ごろに周辺住民がイオン側から個別に説明を受けていたもので、計画が進展した場合には来年(2023年)以降の出店となる見通しです。

早渕川(早淵川)にかかる高吉北橋(宮内新横浜線)から見た工場跡地、1万平方メートル弱の広さがあるとみられ、早渕川寄りには送電線も(4月16日)

イオン系が住民に出店意向を説明しているのは、現在解体工事が行われているフォルム株式会社(都筑区佐江戸町)の旧本社工場跡地(高田西1)。

同跡地は地下鉄グリーンラインの高田駅から徒歩1分、主要道路の「日吉元石川線」と「宮内新横浜線」が交差する高田駅入口交差点にあります。

同跡地近くに住む複数の住民によると、3月にイオン側から個別に出店意向を聞いたものの、具体的な開店時期は伝えられなかったとのこと。

日吉元石川線側から見た工場跡(右側)は解体が進んでいる。左側の道路が宮内新横浜線(4月16日)

出店意向を知った周辺住民からは「マンション化ではなく、スーパー出店は大歓迎。利便性が高まる」などと喜びの反応が目立ちます。

一方、跡地近くの住民からは「主要交差点に位置しており、駐車場へ出入りするルートが課題。これを解決できないと出店は難しいのではないか」との指摘も。また、同地の空中には東京電力の送電線が通っているため、「高い建物が建てづらい」という話も聞かれました。

イオンは2003年に宮内新横浜線沿いの新吉田東8丁目にあった工場跡で「イオン横浜新吉田店」を出店している(2021年5月)

総合スーパーの「イオン」や「イオンスタイル」を全国展開するイオンリテール株式会社(千葉市美浜区)の広報担当者は、「現時点では出店に関してお伝えできる内容がない」といい、「(店舗面積が1000平方メートルの場合に届出が義務付けられている)『大店立地法』に基づく届出を行った後には地元説明会を開くことになるが、早くても来年以降」と話します。

港北区内でイオンは、今回の工場跡地と同じ宮内新横浜線沿いの新吉田東8丁目で、工場跡の一部を使って2003(平成15)年に「イオン横浜新吉田店」を出店した経緯があります。

イオングループは計画地の目の前、同じ高田駅入口交差点で「まいばすけっと高田西店」を営業中(2022年1月)

なお、2022年4月17日時点で医療関係者向け媒体「日経メディカルOnline」の医師専門の開業支援サイト内には、「【イオンの新店】イオン高田西(仮)クリニック募集」と題した出店者募集が掲載されており、「2023年下期予定」「所在2階/建物2階」などの表記も見られます。同募集では当初、イオンではなく「そよら高田西(仮)」という名称が記載されていました。

そよら」は、イオングループにおける「小商圏の新フォーマットとして展開する都市型ショッピングセンターの施設ブランド名称」(2020年8月7日、イオンリテールの発表)で、「ら、って、しんでって!」(同)という呼びかけが由来。2020年8月に1号店を出店以降、大阪府内2カ所と名古屋市内に1カ所がオープンしています。

【関連記事】

高田駅前で60年近く続いた「大型工場」が老朽化で解体、跡地活用は未定(2021年11月7日、イオンが出店意向を持つとされる場所)

新吉田イオン裏の「日本工営」工場が移転解体、跡地にマンション計画(新横浜新聞、2019年11月25日、日本工営工場跡の一部はイオンに貸し出されている)

格段に速く便利に、高田~新吉田間の「宮内新横浜線」が2車線で暫定開業(2020年12月23日、宮内新横浜線が高田駅前まで開通したのは1年4カ月ほど前)

【参考リンク】

イオン系が出店意向を持っているとされる高田駅前の工場跡地の場所(グーグルマップ)

「【イオンの新店】イオン高田西(仮)クリニック募集」(日経メディカルOnline、2022年4月8日更新、イオンリテール株式会社による募集)


カテゴリ別記事一覧