格段に速く便利になりました――。きのう(2020年)12月22日(火)午後、都市計画道路「宮内新横浜線」の高田駅入口交差点(高田西1/高田東4など)から新吉田南交差点(新吉田町/新吉田東8)までの約1.3キロ区間が2車線で暫定開業し、これまで車の進入を防いでいたバリケードが撤去されると、同時に次々と車やタクシーが流れ込み、新吉田町や新吉田東では新しい道路を歩いて見学する人の姿も多く見られました。
当日は14時の全線開通を前に、車道の安全確認などを行うため、13時45分ごろに高田駅側の高吉橋手前と新吉田側の新吉田南交差点でバリケードを撤去。
歩道から十数人の地域住民が見守るなか、港北警察署の白バイや港北土木事務所の黄色い道路パトロールカーが速度を落とし、一般車を先導する形で車の通行が始まりました。
高田側で最初に現れたのは、都筑区茅ヶ崎から仕事で来たという男性の車で、「道路標識に新羽と書いてあったから(高田駅入口の)交差点を曲がってみた。これまでは回り道をして新羽まで行っていたので便利になる」と話し、思わぬ形で“一番乗り”となり、白バイに先導されて走ることには「なんだか(交通違反で)捕まったみたいな感じだね」と笑っていました。
新吉田側の新吉田南交差点では、13時45分ごろに白バイと道路パトロールカーの出発後、警察官の誘導で開通に気づいた数台の車やバイクが後に続き、高田側へ着いた時には十数台の車列に増えていました。
今回開通した区間では、高田駅入口交差点から新吉田東3丁目の「酒の横溝」付近までの約960メートルは、すでに4車線の道路が今年3月までに完成していますが、新吉田側で4車線化工事が続いていることから、現時点では新吉田側に合わせて2車線のみに規制。
一方、丘を切り拓くなどした新吉田側の約350メートルは、4車線分の道路と歩道の未整備区間がまだ目立っており、暫定開業に合わせ急いで横断歩道の表示を仮設する様子も。
大きく風景が変わった新吉田側では、好天もあって、開通した区間の様子を確かめるように歩く人の姿が多く見られました。
新吉田町で開通の様子を見守っていた新吉田連合町内会の末永佑己会長は、「道路がとても綺麗になった」と感慨深そう。「これだけいい道なので、路線バスが走ってほしい」と期待を語ります。
高田から新横浜方面の学校にバイクで通っているという大学生は「アクセスしやすくなり嬉しい」といい、また、高田駅前で客を待っていたタクシーの運転手は「新横浜方面へは格段に速くなる。これまでのように狭い生活道路へ大きな車が入ってくるのも避けられるのではないか」と話しました。
新型コロナウイルスの影響で、記念の式典や行事が行われない形での開通となるなか、「酒の横溝」付近には、港北土木事務所のキャラクター「どぼくねこ」が登場し、“走り初め”の車に向かって愛嬌(あいきょう)を振りまいていました。
【追記】
【関連記事】
・<宮内新横浜線>12/22(火)に2車線で暫定開業、高田駅から新横浜へつながる(2020年12月7日、開業までの経緯など道路の詳細)
【参考リンク】
・宮内新横浜線「新吉田高田地区」(高田駅側)の状況(横浜市道路局)
・宮内新横浜線「新吉田地区」(新吉田側)の状況(横浜市道路局)
・「新吉田線」(途中の「酒の横溝」付近から都筑インターを結ぶ計画)の状況(横浜市道路局)