高田駅前で60年近く続いた「大型工場」が老朽化で解体、跡地活用は未定

横浜日吉新聞

日吉元石川線(荏田綱島線)や地下鉄グリーンラインの影も形もなかった頃から、半世紀以上にわたって高田駅近くの風景として存在してきた老舗の大型工場がまもなく解体されます。

高田駅至近の日吉元石川線沿いに建つフォルム株式会社の本社工場

高田駅入口交差点に本社を置く自動車部品製造のフォルム株式会社(高田西1、問谷正利社長)は、老朽化した本社工場を解体し、来年(2022年)2月にも本社を都筑区へ移転する方針で、跡地の活用方法は現時点で未定だといいます。

1950(昭和25)年に東京都港区南麻布で問谷製作所として創業した同社は、1964(昭和39)年に当時は田畑が広がっていた高田西(旧高田町)の現在地に横浜工場を新設。1975(昭和50)年には本社も高田へ移し、1990(平成2)年に社名を現在の「フォルム」に変えています。

フォルムの公式サイトには70周年の特集ページもあり、同社の長い歴史を知ることができる

高田の本社工場は、トラックやバスなどの自動車部品の溶接や組み立てを担当する同社の主力拠点でしたが、キャパシティが不足していたこともあり、2014(平成14)年には茨城県小美玉市に置く茨城工場に生産拠点を集約。本社工場は主に倉庫や試作品の制作に活用していたといいます。

近年の本社工場は、港北区がかつて行っていた商店街散策イベント「ちょいつまみウォーク」のスタート・ゴール地点として地域に開放されたり、隣接地のパチンコ店跡地で2019(平成31)年にマンションが分譲した際には一部がモデルルームとして活用されたりもしていました。

歩道からも見える大きな工場は高田駅近くの日常的な風景だった

ただ、建物の老朽化が進んでいることから「台風で屋根の一部が飛ぶなど近所にご迷惑をおかけしており、改修してこのまま使用することは断念した」(同社)といいます。

同社によると本社工場の解体にあわせ、来年2月にも本社を都筑区鴨居へ移転する計画で、同社傘下で同じ敷地内に本社を置く金属加工業のサンワ株式会社(藤井徹男社長)も移転の予定。跡地活用の方法は現時点で未定とのことです。

フォルムの本社工場は今年3月末に全面開通した宮内新横浜線(左側の道路)と日吉元石川線(右側)が交わる高田駅入口交差点に建つ好立地

一連の工場敷地は日吉元石川線に面し、早渕川にかかる高吉橋の至近まで1万平方メートル弱におよぶとみられます。

日吉元石川線と宮内新横浜線という主要道路が交差する位置で、高田駅からは徒歩1分から2分程度という好立地だけに跡地の動向に注目が集まります。

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【参考リンク】

フォルム株式会社(高田西1)の公式サイト(70周年記念ページも)

サンワ株式会社(フォルムと同じ敷地内)の公式サイト


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