日吉・綱島・高田で40以上の区域を「レッドゾーン」指定、土砂災害を特別警戒 | 横浜日吉新聞

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港北区内で213の場所がレッドゾーンと呼ばれる土砂災害の「特別警戒区域」となりました。今月(2021年)3月16日に神奈川県が土砂災害防止法に基づいて指定したもので、この区域では、崖が崩れた場合に大きな被害が想定されることから、宅地開発や建築物の建設に規制がかけられることになります。

土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)の指定イメージ、赤くなっている箇所が該当。黄色い箇所はイエローゾーンに(港北区の資料より)

同法律に基づいて土砂災害の恐れがあることを示した場所としては、“イエローゾーン”と呼ばれる土砂災害の「警戒区域」と、「特別警戒」の名が付く“レッドゾーン”の2種類が存在。

このうち、イエローゾーンは、傾斜度が30度以上で高さが5メートル以上などの区域を対象とし、港北区内では220区域が指定。この区域では市が警戒避難体制の整備や周知などを行うなど、危険性を明らかにすることを目的としたもので、土地の利用については特別な規制が設けられていません

イエローゾーンのなかから、特に危険性の高い場所がレッドゾーンとして指定され、崖が崩れた場合に家屋などに大きな被害が想定されることから、指定区域内では宅地開発が制限されたり、建築物の構造に規制が設けられたりします。

港北区内にはがけ地が目立つ(区内のがけ地イメージ)

港北区内では213の区域がレッドゾーンに指定されており、日吉・綱島・高田エリアでは40区域以上が対象となりました。

日吉エリアは、森が多く残る慶應義塾大学日吉キャンパスの周辺や、日吉本町や下田町の高台、箕輪町の日吉の丘公園周辺や慶應大学周辺など24区域が指定対象。

丘を切り拓く形で宅地開発が進んだ高田エリアでは、高田西を中心に、日吉本町に近い高田東も含め12区域がレッドゾーンとして指定されました。

一方、綱島エリアでは綱島台の周辺と、綱島東の諏訪神社と綱島神明社の付近など6区域が指定されています。

神奈川県の「土砂災害ポータル」でレッドゾーンなどの詳しい位置や情報が確認できる

周辺エリアでは、新吉田町が25区域以上と指定区域が多く、大曽根は大曽根台を中心に6区域が指定。樽町は熊野神社市民の森に近い位置など2区域、師岡は熊野神社の周辺など10区域以上が指定されました。

なお、詳しい位置については、神奈川県の「土砂災害ポータル」で確認が可能です。

【参考リンク】

神奈川県「土砂災害ポータル」(レッドゾーンなどの検索が可能)

港北区の「土砂災害警戒区域及び土砂災害特別警戒区域 告示図書」(神奈川県)

土砂災害防止法について(神奈川県)


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