商店街とマリノス、グリッツ、そして地元信金が、“コロナ禍”に負けない地域盛り上げに向けての「夢」や「決意」を共有しました。
港北区内の13の商店会で組織する港北区商店街連合会(区商連)は、今月(2021年)3月16日(火)夜、今年初の役員会(定例会)を、大倉山2丁目にある大倉山振興会館内の会議室で開催。
区内で活動する組織や団体を招き、それぞれの団体の担当者が活動を紹介。
新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言発出の影響もあり、短時間ながらも、港北区を商店街とともに盛り上げるための情報交換を行う場となりました。
今回、活動紹介を行ったのは、プロサッカー(Jリーグ)チーム・横浜F・マリノスを運営する横浜マリノス株式会社(新横浜2)と、同社が昨年(2020年)11月に設立した一般社団法人F・マリノススポーツクラブ(同)、プロ・アイスホッケーチームの「横浜GRITS(グリッツ)」(GRITSスポーツイノベーターズ株式会社、中区新山下)、地元飲食店の支援プロジェクトをおこなう城南信用金庫綱島支店(城南信金、綱島西1)の計3つの組織・団体。
F・マリノスと新法人の担当者は、「スポーツが持つ無限の可能性に挑戦し、地域社会と共に夢と幸せ、そして未来を創出する」といった新法人の設立理念について紹介し、新たな賛助会員を募集していることをアピール。

横浜グリッツは、荒木秀取締役、地域連携本部長の濱島尚人選手、地元・武相高校(仲手原2)出身の小野航平選手が来訪し、選手が他の職業にも就く「デュアルキャリア」で成り立つチームの紹介や支援の呼び掛けも行った
横浜グリッツは、市初のプロ・アイスホッケーチームとして、新横浜2丁目にあるKOSE新横浜スケートセンターを本拠地に定め参加している「アジアリーグ」での戦績や、選手が一般の企業などで働きながら、プロの試合にも臨むという「デュアルキャリア」の取り組みについても紹介していました。
城南信金は、「よい仕事おこしネットワーク」事務局(東京都品川区、同信金地域発展支援部内)が飲食店支援を目的とし立ち上げた「つながろうプロジェクト」の取り組みについて説明。
商店街の店舗などにも、飲食店のインターネットでの無料登録により、同プロジェクトに参加が可能であるといったしくみについても解説し、多くの利用登録を呼び掛けていました。
それぞれの説明を受け、区商連の酒井誠会長は、「特に“デュアルキャリア”という形態で活動を行っている横浜グリッツの取り組みには驚き、商店街としても、より一層の支援をしていきたいと感じた。城南信金の取り組みについては、信金業界ぐるみ(城南信金以外の参加信金でも受付できる)という試みの工夫もみられ、エントリーしたい先もあるのではないか」とその感想を述べていました。
新型コロナウイルス感染症について、全国の一部地域エリアでは早くも「第4波」がやってきたのではないかという指摘もあり、さらなる感染拡大を防ぐなかでも、地域エリアの中で「お互いが行うことができる支えあい」を実践していくことで、新たな地域活性化が望めるシーンが今後見られていくのかもしれません。
【関連記事】
・日吉や綱島など区内商店街を「ちょいより」散歩、初のデジタルスタンプラリーも(2020年11月17日)
・テイクアウト・宅配サイトの利用・登録を、地元信金が飲食店支援プロジェクト(2021年1月22日)
・<レポート>アイスホッケーの楽しみ加わる、新横浜が本拠地「グリッツ」開幕(新横浜新聞~しんよこ新聞、2020年10月19日)※チームの成り立ちや「デュアルキャリア」についても詳しく掲載している
・<Jリーグ調査>横浜F・マリノス、港北区移転後の「ホームタウン貢献」に評価上昇中(新横浜新聞~しんよこ新聞、2018年2月5日)
【参考リンク】
・「一般社団法人F・マリノススポーツクラブ」設立のお知らせ(横浜マリノス株式会社)
・「つながろうプロジェクト」のサイト ※「よい仕事おこしネットワーク」事務局が運営。飲食店テイクアウト情報を掲載
・城南信用金庫綱島支店(同金庫のサイト)