<閉店が相次ぐ日吉駅前>肉バル・薬局・花店・喫茶店・高級レストランまで10店以上

横浜日吉新聞

日吉駅前で閉店が相次いでいます。昨年(2017年)12月に飲食3店が営業を終えたのに続き、先月(1月)も靴店調剤薬局、花店が相次いで閉じ、加えて駅前一等地にある保険代理店も一時閉店を表明。今月(2月)は貴重な“喫茶店”チェーンが閉店を告知し、さらには慶應大学日吉キャンパス内にテナントとして入る高級レストランも来月(3月)下旬に営業を終えることになりました。

日吉駅前から老舗喫茶店を2店なくしてしまうことになる(右側は解体工事中の旧「喫茶まりも」跡)

昨年11月末から今月1日までに日吉駅前で閉店したのは8店。今月から来月にかけて閉店を告知している店舗が3つあり、わずか4カ月間に計11の店が閉じられることになります。これらの店以外にも閉店が取り沙汰されている店舗もあり、春にかけて増える可能性があります。

昨年12月に38年間の営業を終えることが話題となったサンロードの「喫茶まりも」。日吉駅前で落ち着ける喫茶店がなくなる、というショックがさめやらぬうちに、至近で同店よりも長年にわたって営業してきたドトールコーヒー系の喫茶店チェーン「コロラド」も今月15日(木)限りで閉店することを店内で告知。駅前から老舗の喫茶店を相次いで失うことになってしまいました。

大学内の高級レストランとして話題を呼んだがオープンから10年弱で閉店を表明

駅西口の商店街だけではなく、閉店の波は東口の慶應義塾大学内も無関係ではありません。

創立150周年記念として「協生館」が2008年11月にオープンして以来のテナントで、大学内にある高級店として話題を呼んだ東急グループ系のフランスレストラン「クイーン・アリスガーデンテラス日吉」は、来月25日(日)での閉店を公式サイト上で表明しています。

同館内では、大学と地域連携の拠点だった「コミュニケーション・プラザ」が昨年5月に閉鎖しており、さらに商業テナントでも撤退が明らかになりました。

日吉駅前で昨年11月末から今年2月1日までに「閉店済み」、または「閉店を告知」している店舗は次の通りです。

  • 11月29日(水)閉店
    クリーニング「ケイベスト日吉駅前店」(サンロード近く=喫茶まりも隣)
  • 12月17日(日)閉店
    関西うどんの店「松や」(浜銀通り近く)[関連記事]
  • 12月20日(土)閉店
    「喫茶まりも」(サンロード)[関連記事]
  • 12月30日(土)閉店
    「日吉肉バルセンター(バルセン)」(普通部近く)[開店時の記事]
  • 1月19日(金)一時閉店を店頭で告知
    アフラック「よくわかる!ほけん案内 日吉駅前店」(駅前の浜銀通りとサンロードの間)[開店時の記事]
  • 1月24日(水)閉店
    大塚製靴「オーツカ シュー・パブ日吉店」(日吉東急2階)[関連記事]
  • 1月31日(水)閉店
    「カメイ調剤薬局 日吉駅前店」(普通部通り)
  • 1月31日(水)閉店
    「加藤ガーデンセンター(花店)」(浜銀通り=ゲームセンター隣)
  • 2月15日(木)店内で閉店を告知
    喫茶店チェーン「カフェコロラド日吉店」(サンロード)
  • 2月28日(水)店内で閉店を告知
    2月14日情報追加)レストラン「マリーン」(浜銀通り近く)[関連記事
  • 3月25日(日)公式サイト上で閉店を告知
    レストラン「クイーン・アリス ガーデンテラス日吉」(慶應協生館2階)[公式サイト
  • 3月29日(木)店頭で閉店を告知
    「三井住友銀行ATMコーナー(日吉駅前出張所)」(浜銀通り)
  • 3月中
    3月1日情報追加)文具・雑貨店「井口文華堂」が縮小移転(中央通り)[関連記事

浜銀通りにある三井住友銀行のATMコーナーも3月29日で閉店となる

昨年12月17日に閉店した関西うどん「松や」の跡地では、新たなラーメン店がすぐにオープンし、先月24日に閉店した日吉東急アベニューの「オーツカ シュー・パブ日吉店」跡でも全国系の靴販売チェーンの出店が計画されているなど、後継店舗が決まっているケースもありますが、多くの店で閉店後の動向は未定です。

来月末には、綱島街道沿いの綱島東4丁目に大型スーパー「アピタテラス横浜綱島店」がオープンし、全国系を中心に約60のテナントとして入店する予定のため、駅前では人の流れが変わる可能性も指摘されています。「今まではアピタ日吉店の代替として駅前商店街に来る人は多かったが、アピタテラスの開店後は一定の売上減を覚悟している」(日吉駅前の飲食店店主)と“逆風”を予測する声も。

昨年は賃貸専門の大手チェーンなど日吉駅前から不動産業者3店が縮小・撤退している

昨年は賃貸専門の大手チェーンなど日吉駅前から不動産業者3店が縮小・撤退している

また、駅前のテナント動向に関して日吉の不動産関係者は、「大手チェーンは駅前から2つ目の角までの物件限定であったり、広さや形状にも細かな条件が付けられていたりするため、空き物件が出ても後継店としては難しいことが多い」と話します。

また、別の関係者は「ビルのオーナーが飲食店には貸したくないというケースや、地元で一定の成功をおさめている経営者以外には貸さないとの条件が出てくることもある」と明かしました。

一方で不動産業自体も日吉駅前での見通しは明るいとは言えません。“学生の街”ということもあって、賃貸分野を中心に進出業者は多いものの、昨年は全国系の2店など計3店が縮小や撤退となっており、今も後継テナントの姿は見られません。

箕輪町から綱島にかけての綱島街道沿いでは再開発が相次ぎ、マンション建設も相変わらず続くなど、日吉エリアの人口増加が予想されています。それだけに交通の拠点である日吉駅前では商業の活性化に向けた対策が急務と言えそうです。

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実は地域に開かれた「慶應グルメ」、日吉キャンパス内にある異色の飲食店(2017年1月16日、協生館内の飲食店について)

日吉駅バスターミナル前、老舗店「キッチンくりの木」が改装表明後に閉店状態(2017年9月11日、昨年夏には老舗著名店も閉店している)


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