日吉駅バスターミナル前、老舗店「キッチンくりの木」が改装表明後に閉店状態 | 横浜日吉新聞

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日吉駅西口のバスターミナル前にある「キッチンくりの木」(日吉本町1)が7月ごろから店を閉じたままとなっています。当初は店舗改装に伴う閉店としていましたが、先月(2017年8月)下旬には、「昭和59年11月から、長らくご来店ありがとうございました」と書かれた紙が貼り出されました。ただ、「閉店」という文字は書かれておらず、数日間ではがされています。

「キッチンくりの木」の看板などはすべて外され建物内は何もない状態(9月10日)

キッチンくりの木は、パチンコ店「ヴィジュ」の裏手に位置する2階建ての細長い建物で営業。1階はカウンター席が8つ程度、2階に10人ほどが座れるテーブル席があるだけの小さな店でしたが、「豚バラ肉しょうが焼き」(税込750円)や「とんかつ」(同800円)など20種以上のメニューを揃え、「味良し、量良し、価格良しといったコスパの3拍子を揃えた学生の味方」(同店公式サイト紹介文=現在削除)として、学生を中心に根強い支持を集めていました。

また、元大洋ホエールズ(現横浜ベイスターズ)の監督で、西武ライオンズなどでもコーチをつとめた須藤豊さんの名が書かれた大きな旗が2階に飾ってあり、西口バスターミナルからも見えた人も多いのではないでしょうか。

2016年11月の「キッチンくりの木」の様子(左)、右はパチンコ店「ヴィジュ」

公式には閉店であると表明していませんが、9月10日現在、キッチンくりの木が営業していた建物は電飾看板が外され、店内からは厨房機器などがすべて運び出されて何もない状態。現時点で再開の見込みは薄いとみられます。1984年から30年以上にわたって学生らに食べ継がれてきた人気店だけに、惜しむ声は多そうです。

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【参考リンク】

キッチンくりの木(「食べログ」のページ)

くりの木チェーンの公式サイト(「とんかつ 和栗」と「居酒屋くりの木」のみ紹介、「キッチンくりの木」の情報は削除されている)


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