大倉山、綱島、そして新横浜から、日吉へ――ワクチン集団接種が日吉会場でもスタートしました。
横浜市健康福祉局は、きのう(2021年)9月22日(水)、新型コロナウイルスワクチンの集団接種を、日吉駅前の慶應義塾大学日吉キャンパス「協生館」(日吉4)2階でスタート。
水曜日と木曜日のみ、夕方16時45分から夜19時30分までの接種時間が、集団接種会場としては区内で初めて設定されたこともあり、特に夜間の時間帯には、仕事帰りのサラリーマンや学生など若い世代のワクチン接種者の姿が目立っていました。
港北区では、これまで港北公会堂(大豆戸町)や日産スタジアム内の「スポーツ医科学センター」(小机町)、そして綱島地区センター(綱島西1)の3カ所で集団接種をおこなっていましたが、「ようやく日吉地区でも会場を設置することができました」と横浜市の担当者も安堵の表情を浮かべます。
日吉地区だけでも人口7万6000人超(2021年8月末現在)を抱え、都心に通う共働き世帯や慶應義塾大学などに通う学生も多く見られることから、港北区の担当者も、「より東京に近い」日吉駅前という利便性の高い接種会場を提供した慶應義塾への感謝の想いを熱く語っていました。
立地も、東急東横線・目黒線の日吉駅や、横浜市営地下鉄グリーンライン日吉駅の地下改札からほぼ「直結」できる協生館。地上改札側からもスロープはあるものの、階段などの段差もなくアクセスが可能であることも大きなメリット。
今回、会場として提供されたイベントホールや、レストラン「クイーン・アリスガーデンテラス日吉」の跡地スペースの広さは約574平方メートルと、「日吉駅前としてはなかなか確保が難しい広さ」(区の担当者)。
おおむね、15分間の受付時間の枠ごとに約20人を受け入れ、平日と土曜は最大で240人、日曜日は480人もの人数を想定し接種をおこなっていくとのことですが、初日となった昨日は、よりスムーズな接種をおこなうために受付人数を230人に絞るなど、一人ひとりの接種者に対し慎重に対応している様子がうかがえました。
9月6日に市から発表された「余りワクチン接種協力者バンク」での、余ったワクチン接種の協力者として「日吉地区の方も登録いただきました」と、1会場1日あたり注射器数本の余りワクチンが生じた場合に、電話連絡後20分以内に来場できる横浜市民(他条件などあり)を対象に募集をおこなうことについても市の担当者は言及します。
今回の接種会場の設定は「市全体の接種の状況にも拠りますが、2、3カ月程度を現状では想定しています」(同担当者)とのことで、朝や日中に接種が難しい人々にとってもより接種を受けやすい環境が整ったといえそうです。
接種初日の会場の様子を、以下に写真レポートでご紹介します。
【関連記事】
・<横浜市>関内駅前で「16~39歳」に接種、深夜早朝の会場は阪東橋に(新横浜新聞~しんよこ新聞、2021年9月28日)※リンク追記
・<神奈川県>高校・中学・小6の「受験生」向け優先接種も新横浜で実施(新横浜新聞~しんよこ新聞、2021年9月25日)※リンク追記
・日吉駅前に「集団接種」会場、9/22(水)から夜19時半まで開設日も(2021年9月07日
・<新横浜が会場>アストラゼネカの接種拡大、「40歳以上」の県民は対象に(新横浜新聞~しんよこ新聞、2021年9月6日)
・<神奈川県>妊婦と同居家族の優先接種も「新横浜国際ホテル」で実施(新横浜新聞~しんよこ新聞、2021年8月31日)
【参考リンク】
・【港北区】新型コロナウイルス感染症及びワクチン接種に関する情報について(横浜市港北区)
・集団接種(公会堂・スポーツセンター等)について(横浜市新型コロナウイルスワクチン接種コールセンター)
・横浜市新型コロナウイルスワクチン集団接種会場での「余りワクチン接種協力者バンク」について(同)
・厚労省「コロナワクチンナビ」(横浜市内の予約可能な医療機関一覧)