失効したボート免許は復活可能? 海事代理士・加賀さんが日吉で無料相談会 | 横浜日吉新聞

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自ら一級小型船舶操縦免許(ボート免許)を保有する加賀雅典さんが、海図とコンパスのみで、東神奈川から羽田までのクルージングへ出航する際、マリーナにて撮影したもの(2012年3月21日、加賀雅典さん提供)

自ら一級小型船舶操縦免許(ボート免許)を保有する加賀雅典さんが、海図とコンパスのみで、東神奈川から羽田までのクルージングへ出航する際、マリーナにて撮影したもの(2012年3月21日、加賀雅典さん提供)

法人サポーター会員による提供記事です】有効期限切れで失効したボート免許は復活できることを知っていますか?「海事法令」の専門資格・海事(かいじ)代理士としても活躍している行政書士が日吉で無料相談会を月2回、定期的に開催しています。

日吉本町5丁目に事務所を構える加賀雅典さん(行政書士・海事代理士 加賀雅典法務事務所)は、個人や企業が官公庁などへ提出するための許認可の書類を作成したり、相続・遺言書作成などの手続を行ったりする「行政書士」として知られていますが、あわせて「海事代理士」の国家資格も保有し、海事にまつわる幅広い業務も行っています。

行政書士としてのみならず、「海事代理士」としても活躍する加賀さん。現在、一般社団法人日本海事代理士会所属の海事代理士のうち、港北区内で開業しているのは、加賀さんのみ(2018年1月20日現在)

行政書士としてのみならず、「海事代理士」としても活躍する加賀さん。現在、一般社団法人日本海事代理士会所属の海事代理士のうち、港北区内で開業しているのは、加賀さんのみ(2018年1月20日現在)

「海事代理士」は、「第三者からの依頼(委託)により、国土交通省・法務局・都道府県などの行政機関に対して、船舶法、船舶安全法、船員法、海上運送法律、船舶職員及(およ)び小型船舶操縦者法、海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律などの海事関係諸法令の規定に基づく申請・届出・登記といった手続を行うほか、手続に関する書類の作成を業務として行うこと」ができます。

国(国土交通省)が実施する試験に合格し、海事代理士として登録することが必要で、加賀さんは行政書士となった2年後の2007年に海事代理士に。

海事手続を行う海事法令の専門家として、一般社団法人日本海事代理士会(本部:東京都中央区)に所属。現在、関東支部の会員89名(2018年1月20日現在)の“つなぎ役”とも言われる、同支部幹事長としての役割も担っています。

「海事代理士」は、海事代理士法に基づき、委託を受けた業務は誠実・敏速に処理をしなければならないとのこと(日本海事代理士会のパンフレットより)

「海事代理士」は、海事代理士法に基づき、委託を受けた業務は誠実・敏速に処理をしなければならないとのこと(日本海事代理士会のパンフレットより)

同会に所属している横浜市内の「海事代理士」は加賀さんを入れてわずか15人。港北区内では唯一の存在(横浜北部エリアでは他に神奈川区に2人)ということもあり、「件数としては多くないですが、海事代理士として日吉で相談を受けることもあるんです」と海事代理士の業務にも力を注いでいるといいます。

「海」に関して加賀さんが手掛ける業務は、船舶(せんぱく)の登記・登録や海上運送事業、船員の免許や船員派遣事業にかかるものなど多種多様。

なかには「同じ“海”に関する手続であっても、“遊漁船業”や“船舶を使用した貨物利用運送事業の登録・許可申請”においては、海事代理士としての法律では手続をすることができず、行政書士の資格が必要な業務もあるんです」と、海事代理士資格のみではカバーできない分野の依頼にも、行政書士資格やスキルを活かして対応しているとのこと。

日本小型船舶検査機構(JCI)横浜支部(金沢区)へ、小型船舶の登録申請のため訪れることも多々あるという(2017年6月13日撮影、加賀雅典さん提供)

日本小型船舶検査機構(JCI)横浜支部(金沢区)へ、小型船舶の登録申請のため訪れることも多々あるという(2017年6月13日撮影、加賀雅典さん提供)

海事法務に関する相談についても、加賀さんが日吉駅近くの日吉本町東町会会館(中央通り・日吉本町1)で、10年以上にわたり行っている、月2回の「無料相談会」で受け付けているといいます。

小型船舶操縦免許(ボート免許)は、免許の更新を行えず、有効期限が切れてしまった場合でも、資格の効力が“終身有効”であることから、失効再交付講習を受講すれば、運輸局等で再交付申請を行うことにより、免許を復活させることができます。昭和・平成初期のマリンブームが懐かしく、またボートに乗りたい、という方はご相談いただければ」と、身近な個人の船舶に関する悩みからビジネスに至るまで、幅広い“海事”相談での来訪も呼び掛けています。

加賀さんは、ふるさと・愛知県津島市で600年近くにわたる伝統を誇り、「日本三大川まつり」のひとつにも数えられる祭り「尾張津島天王祭」で見た「まきわら船」が船との出会いだったという(写真は津島市のサイトより)

加賀さんは、ふるさと・愛知県津島市で600年近くにわたる伝統を誇り、「日本三大川まつり」のひとつにも数えられる祭り「尾張津島天王祭」で見た「まきわら船」が船との出会いだったという(写真は津島市のサイトより)

なお、加賀さん自身も、一級小型船舶操縦免許特定操縦免許第一級海上特殊無線技士潜水士といった資格を保有し、遊漁船業務主任者講習課程も修了しているとのことで、「海や船舶についての知識が知らず増えていました」と語ります。

出身地の愛知県で幼少時から親しんだという「尾張津島天王祭」での、提灯(ちょうちん)船の景色が懐かしいという加賀さん。自身のふるさとで見た「船」をそのルーツとして親しみ、港町・横浜や東京湾岸で「船」に親しむ仕事をしていることは、「偶然とはいえ、嬉しいこと」と過去を振り返ります。

東京都内で海運会社に勤務している人からも、「居住地に近い日吉で相談できるから」と、海事代理士としての仕事を依頼されるケースがあるとのこと。

加賀さんがクルージングの際に船内から撮影した横浜ベイブリッジ。「頼れる海事代理士」として、ぜひ日吉の無料相談会にも訪れてほしいという(2012年3月21日、加賀雅典さん撮影・提供)

加賀さんがクルージングの際に船内から撮影した横浜ベイブリッジ。「頼れる海事代理士」として、ぜひ日吉の無料相談会にも訪れてほしいという(2012年3月21日、加賀雅典さん撮影・提供)

海が近いとも遠いとも言える「日吉」での海事相談。“頼れる海のスペシャリスト”と言われる海事代理士としての加賀さんの存在は、海や船舶の業務で困り事がある人々にとって力強い味方となりそうです。

<予約不要の「無料法務相談会」>

・場所:日吉本町東町会会館(日吉本町1-8-4、日吉駅西口から中央通り直進約5分・日吉内科隣り)

・日時:2018年1月26日(金)、2月9日(金)、19日(月)13時30分~16時(毎月2回)

※以降も毎月各2回開催予定(具体的な日程は、同事務所のサイトをご確認ください)

相談会開催日以外のご相談につきましても、お気軽にお問い合わせくださいとのこと(土日祝日・夜間・出張訪問対応可、予約制)

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【参考リンク】

海事法務(行政書士・海事代理士加賀雅典法務事務所の公式サイト)

行政書士・海事代理士加賀雅典法務事務所の公式サイト

行政書士・海事代理士加賀雅典法務事務所Facebookページ

一般社団法人日本海事代理士会の公式サイト ※海事代理士の業務説明あり

海事代理士になるには(国土交通省のサイト)

法人サポーター会員:行政書士・海事代理士加賀雅典法務事務所提供)


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