突然の親の不幸で苦労すること、早めの「遺言」作成でトラブル回避を | 横浜日吉新聞

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法人サポーター会員による提供記事です】寒さ厳しい冬がやってくるのでしょうか。突然、親やおじ、おばなどの親族が亡くなったという相談も多いという、日吉本町5丁目に事務所(行政書士・海事代理士加賀雅典法務事務所)を構える、行政書士・海事代理士の加賀雅典さん

日吉・綱島・高田エリア、そして港北区に根差した行政書士として知られる加賀雅典さん。神奈川県行政書士会作製の「遺言のすすめ」パンフレットを片手に(行政書士・海事代理士加賀雅典法務事務所にて)

日吉・綱島・高田エリア、そして港北区に根差した行政書士として知られる加賀雅典さん。神奈川県行政書士会作製の「遺言のすすめ」パンフレットを片手に(行政書士・海事代理士加賀雅典法務事務所にて)

今秋で丸11年を迎えた月2回の「無料法務相談会」を、日吉駅から徒歩5分・日吉中央通りにある日吉本町東町会会館(日吉本町1)で行うなか、親や親族の死後の各種手続きについて、どのようにしたらよいのか、という相談を受けることも増えているといいます。

東京都心や横浜市、川崎市の中心部にも通勤しやすく、国内外への出張にも利便性抜群の土地柄からか、地方に親を残して転入する人も多く、また逆に、このエリアに親を残して、離れた場所で暮らす人も多い日吉・綱島・高田地区。

遺言がない方の割合が多いですね」と加賀さん。終活ブームと言われ、人口減少時代、また“超”少子高齢化社会といわれる中でも、実際には、遺言書を作成している、またその存在を子どもや親族に伝えているケースは、決して多くはないと加賀さんは指摘します。

加賀さんの相談会に来訪する人は「(親や親族が亡くなった後で)心の整理がついている段階の方が多い」とは感じるものの、「役所に死亡届を提出すると、それで預貯金口座が止まる、すなわち各金融機関が口座の凍結を自動的に行うといった誤解も多いようです。遺された方が行わなければならない手続きは、存外多いとお伝えしています」と語ります。

まずは、亡くなった人に関する戸籍謄本などの書類を集めること。「遺言書の有無や、手続き内容により、収集する書類も変わってきます」と加賀さん。

遺言・相続に関する相談も増えている(同事務所にて)

遺言・相続に関する相談も増えている(同事務所にて)

その際、自分のみならず、他の相続人がいるかどうかの確認を行うことも必要であり、そのために、親や親族が結婚(婚姻)する前からの戸籍謄本や改製原戸籍、除籍謄本や、相続人となる自分自身の戸籍謄本、印鑑証明書なども用意することが必要に。

とりわけ大変なのが「遺言書がない親や親族で、親族の関係が複雑なケースです。知らないところで相続人にあたる子やきょうだいがいたり、生き別れてしまった親族がいたり、ということも。そういったケースでも、特に相続の手続きをスムーズにするのが『遺言』なんです」と、加賀さんは、遺される側にとっても、親や親族の「遺言」があるかどうかで、手続きがまったく変わってくることがあること、また亡くなる人が「遺言」を早めに遺しておくことがいかに大切かということを、常に感じているといいます。

特に、おじ、おばが亡くなるケースで、その方のきょうだいが多いケース。「子がいない方で、おじやおばから自分が遺産を相続する場合などは、他のすべてのきょうだいから、さらに死亡している場合はその子から、承諾と相続手続きへの協力を得なければならないこともあり、大変な苦労を伴うことがあります」と、時にはトラブルに発展しかねない相続手続きの煩雑さについても説明します。

行政書士・海事代理士加賀雅典法務事務所のサイトには、相続についての解説も詳しい

行政書士・海事代理士加賀雅典法務事務所のサイトには、相続についての解説も詳しい

また、近くで暮らしていれば、自分で対応可能な金融機関の手続きも、特に地方に親や親族が住んでいる場合などは、手続きが可能な支店・店舗などが極めて少ないケースも。

「忙しいサラリーマン世帯や高齢の方では対応が難しいこともあり、私自身が委任状を携えて、手続きのために地方に赴くこともあります。親や親族が亡くなることで、想像もつかない苦労が伴うこともあるのです」と、加賀さんは、突然の不幸が訪れた上に、「相続」に関する二重の苦労が待ちうけていることも多いと、その状況を慮(おもんばか)ります。

気も動転し、また心のショックも癒(い)えない状況で行わなければならない、数々の手続きに対し、「ぜひ、お困り事はご相談ください。特に、『遺言書』を作成することが、遺された子や親族にとって、その手続きをいかにスムーズにし、きょうだいや親族間でのトラブルを回避することにつながるかということも、詳しくお伝えしたいと思います」と、加賀さんは、月2回開催している無料相談会への来訪を、相続する側・される側双方に対し、広く呼び掛けています。

亡くなる直前での急ぎの相談や、墓を近所に移す「改葬」手続も

最近の事例では、親が住み、亡くなった、地方で先祖代々続いた墓を、港北区近郊へ移す(改葬する)ための手続きを、依頼を受けて行ったという加賀さん。

「小さなことでもご相談ください」と加賀雅典さん(同事務所にて)

「小さなことでもご相談ください」と加賀雅典さん(同事務所にて)

「自分自身の足腰も弱くなり、墓参りへ出向くことができなくなってしまったとの相談でした。お墓を移すには、まずは、現在のお墓を管理している寺院の許可、次に、現在のお墓が存在する市町村役場での改装許可申請手続きも必要となります」と、寺院の許可を得るための“離檀(りだん)料”(檀家を離れるに際し必要な費用)、お布施や手数料、また石材業者への墓石撤去料などがかかる場合もあるといいます。

もちろん、「委任状を持参しての対応となりますが、実際に改葬を行うことができるかどうかの確認も含めて、手続きは慎重に行っています」と、時には、親族探しもままならないケースにおいて、「墓じまい」の相談・依頼を受けることもあるといいます。

また、忙しい子や親族、高齢になったため自らが納骨に行けないといった相談もあるといい、「身内が亡くなってしまうかも、といった段階での相談から、とにかく相談したい、しなければという方針が定まらない状況でのご相談もお待ちしています」と加賀さん。

時代を映す葬儀や相続といった特別な状況下でも、「相談者に親身に対応し、心から“安心して”話せる、“頼れる行政書士”でありたい」という加賀さんの、地域で培った数々の経験は、真に困った地域の人々に、これからも多くの“対応方法の引き出し”を提示することになりそうです。

<予約不要の「無料法務相談会」>

・場所:日吉本町東町会会館(日吉本町1-8-4、日吉駅西口から中央通り直進約5分・日吉内科隣り)

・日時:2018年12月10日(月)12月19日(水)13時30分~16時(毎月2回)

※以降も毎月各2回開催予定(具体的な日程は、同事務所のサイトをご確認ください)

相談会開催日以外のご相談につきましても、お気軽にお問い合わせくださいとのこと(土日祝日・夜間・出張訪問対応可、予約制)

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【参考リンク】

行政書士・海事代理士加賀雅典法務事務所の公式サイト

相続について(同サイト)

行政書士・海事代理士加賀雅典法務事務所Facebookページ

法人サポーター会員:行政書士・海事代理士加賀雅典法務事務所 提供)


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