<たかたんのおうち>まちの妖精・たかたんの誕生会を開催、施設利用も呼び掛け

横浜日吉新聞
2011年5月22日生まれの高田地区キャラクター「たかたん」は今年で6歳を迎え、誕生会が「たかたんのおうち」で開催された

2011年5月22日生まれの高田地区キャラクター「たかたん」は今年で6歳を迎え、誕生会が「たかたんのおうち」で開催された

横浜・高田(たかた)の街に、「たかたん」という高田生まれの妖精キャラクターがいるのをご存知でしょうか。先週(2017年5月)22日に6歳となった地元・高田生まれの「たかたん」の誕生を祝う会が、同日午前、高田西4丁目の「たかたんのおうち」にて開催されました。

「たかたんのおうち」は、今から4年前の2013年4月、横浜市の補助事業「親と子のつどいの広場」として開設。人口約1万8千人、約8,500世帯(2015年9月末現在)を抱える高田地区に子育て支援を行う「親子が集える」施設がなかったことから、高田地区の民生委員や主任児童委員、地域の消防団員など、有志のメンバーらが「たかたんのおうち運営委員会」(芹田賢治代表)を発足、「親と子が集える」居場所としての広場スペースを設置することになったのです。

未就学児(主に0歳から3歳)と保護者が「気軽におしゃべりしたり遊んだりゆったり過ごしながら」(同館の案内チラシより)子育てや地域に関する情報を入手できる場所として運営。これから出産を控えたプレママ・プレパパも利用でき、季節行事や講演会などのイベントも開催しています。

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たかたんは公募で誕生、陸前高田支援きっかけで「親子の広場」も開設

この「たかたんのおうち」の設置に先駆けて高田の街に誕生していたのが、高田地区のキャラクター「たかたん」。東日本大震災があった年・2011年5月22日生まれのたかたんは、「高田地区に住んでる妖精」だといい、高田町連合町内会、高田地区社会福祉協議会、高田地区民生委員児童委員協議会、高田中央商工会、高田小学校、高田東小学校、高田中学校、高田地域ケアプラザで組織された委員会でデザインや名称の募集を実施。3つに絞られた案から、最終的に小・中学生の投票にて「たかたん」が選ばれたといいます。

「たかたんのおうち」の案内チラシ。たかたんの帽子と頭で「高」を、からだで「田」を表現している

「たかたんのおうち」の案内チラシ。たかたんの帽子と頭で「高」を、からだで「田」を表現している

たかたんが生まれてからは、「たかたん管理委員会」がたかたんをフォロー。高田エリア内やその周辺、港北区に関連するイベントや、2012年から2014年までの3回は「ゆるキャラグランプリ」にも登場するなど、地域はもちろん全国区へのPRにも挑戦。特に震災直後は、同じ「高田」という地名がきっかけとなり、津波での甚大な被害を受けた陸前高田市(岩手県)との交流も行います。

当時、陸前高田市で広場事業を行っていたおやこの広場「きらりんきっず」が津波による被害で建物を失い、避難所となっていた中学校図書室にて縮小しながら事業を継続していた状況の中、子育て支援施設ということもあり、高田地区キャラクター「たかたん」や運営委員会メンバーらが現地を訪問、事業本格再開の際の開所式を手伝ったといいます。

この出来事も大きなきっかけの一つとなり、「横浜高田地区にも子育て広場を」との着想を得て、また横浜市からの要請もあり、「たかたんのおうち」が設立されることになったのです。

妖精「たかたん」は“漢字”がモチーフ、「おうち」への来場も呼び掛け

「たかたんのおうち」前に飾られたたかたん

「たかたんのおうち」前に飾られたたかたん

たかたんは「元気で明るく、音楽を聴くとのりのりになっちゃうお調子もの!」(ゆるキャラグランプリでの紹介)、大好物は浜なし(横浜産の梨)と、港北区高田エリアでも採れるという浜ぶどう(横浜産のぶどう)と親しみやすいイメージ。

さらに驚かされるのは、頭とからだで漢字の「高田」を表現しているという点。帽子と頭が漢字の“高”、お腹が田んぼの“田”になっていて、決定する際に投票した高田の小・中学生らにも大人気でした」と、長く高田に在住し、「たかたんのおうち」の設立メンバーでもある施設長の青木久美子さんは決定した当時のエピソードを語ります。

同じく高田の民生委員・児童委員協議会の主任児童委員として地域の子どもたちを見守ってきた和泉千津子さん、久郷(くごう)京子さんら、同広場のメンバーも、「港北区内には他の子育て支援施設や広場もありますが、やはり高田からは遠い。比較的静かに、ゆっくりと過ごしてもらえるこの広場に、ぜひ遊びに来てもらえたら」(和泉さん)と、この「たかたんのおうち」がアットホームな地域の子育て支援の場として、パパ・ママが集える場所になるよう努めてきたといいます。

たかたんの誕生会は毎年開催。普段は「比較的穏やかに」子育て仲間と交流できるという

たかたんの誕生会は毎年開催。普段は「比較的穏やかに」子育て仲間と交流できるという

「たかたんが住んでいるおうち」というコンセプトで開設したこの広場も、早くも開所から4周年を迎え、最近の傾向としては「働く親が増えているのか、特に1歳児までの方の出入りが多くなっている、という印象です。保育園も増えて、なかなかゆっくりいらっしゃることはできないかもしれませんが、ぜひ仕事が休みの時にでも、地域の居場所としてのこの施設に遊びに来てもらいたいと思っています」(久郷さん)と、月1回土曜日も開所しているので、ママだけでなく、パパも遊びに来てもらえたらとPRします。

たかたんの誕生会は毎年開催する人気イベントとしても定着。こういった試みのPR効果や口コミからか、高田以外の新吉田、東山田(都筑区)からも多く来訪はあるといい、「地元の方も多いですが、引っ越していらっしゃる方も多いので、初めてでも安心してお越しいただけたらと思っています。まだ“言葉をしゃべれない”年代のお子さんと二人だけで過ごすのは、とても大変なこと。ぜひ、同じ世代の知り合いもできるかと思いますし、ここで子育ての大変さが和らいだなら。地域を知るスタッフも多くいますので、お気軽に話しかけてもらいたいと思っています」と施設長の青木さんも多くの来場を呼び掛けます。

たかたんは地域内外へ貸出可、グッズやお菓子の販売も

作業所「かしの木ホーム」(新吉田町)で作られたというステンシルのたかたん入りトートバック(1000円)も発売中

作業所「かしの木ホーム」(新吉田町)で作られたというステンシルのたかたん入りトートバック(1000円)も発売中

“たかたん”については、管理委員会が定める「着ぐるみ使用規程」に則(のっと)り、高田地区内でのイベントのほか、高田をPRする場合はエリア外での「貸出」も可能とのことで、同委員会の事務局が置かれる高田地域ケアプラザ(高田西2)に詳細はお問合わせくださいとのこと。

「たかたんのおうち」では、たかたんバッチ(100円、価格はいずれも税込)やたかたんシール(200円)、障害者作業所(かしの木ホーム=新吉田町)で作られたというきんちゃく袋(300円)などのたかたんグッズも発売し、その“親しみやすさ”を全面に打ち出して普及に努めています。

高田地域ケアプラザで販売されているたかたんストラップやお菓子

高田地域ケアプラザで販売されているたかたんストラップやお菓子

高田地域ケアプラザでも、第2、第4金曜日に近隣の作業所(コスモス工房=高田東1)から入荷するというたかたんサブレー(100円)、ミックスクッキー(100円)、黒糖アーモンド(200円)などを発売しており、「すぐに売り切れてしまいますので、お早目にお求めください」と地域ケアプラザの担当者。

高田の地域に根差し、いよいよ6歳となった「妖精」たかたんや、開設5年目を迎えた「たかたんのおうち」を支える人々の活動が、より新しいパパ・ママ世代に、どうやって働きかけを行い、より“居心地の良い街・施設”として受け入れられていくのか。

「震災」をきっかけに生まれた“親と子のつどいの広場”としての原点をさらに継承・発展させていくためにも、より一層の地域の人々の参加、そして高田の地域ぐるみでのより新しいチャレンジが必要になっていくのかもしれません。

【関連記事】

<2017年5月号>高田地域ケアプラザからの最新情報~ボランティア募集、男性の料理教室他(2017年5月3日)※たかたんが「高田つうしん」内に毎号度々登場

【参考リンク】

横浜市親と子のつどいの広場事業 たかたんのおうち(公式ブログ)

たかたんのおうち利用案内(公式ブログ)※登録料、利用料の案内など

たかたんのおうちTwitter

たかたんTwitter ※たかたんのおうち設立経緯や、陸前高田との交流他の記述あり

岩手県陸前高田市おやこの広場「きらりんきっず」との交流(高田地区社会福祉協議会 活動事例集)[PDFファイル]

高田地区キャラクターたかたん(ゆるキャラグランプリ公式サイト)

横浜市高田地域ケアプラザのサイト(社会福祉法人緑峰会)


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