国内外で活躍中のプロ奏者が一同に日吉に集結――クラシック音楽のファンにはたまらない“地域密着”を志すプロ演奏家たちの息吹が、ここ日吉で体感できます。川崎発の初のプロ・オーケストラ「川崎室内管弦楽団」が今年(2016年)8月に誕生。結成披露となる初の演奏会を、2016年12月30日(金)14時(13時30分開場)、18時(17時30分開場)の2公演、日吉駅前の慶應義塾大学日吉キャンパス内・藤原洋記念ホール(日吉4)にて開催します。
このプロ・オーケストラを結成したのは、慶應義塾普通部時代から慶應義塾大学卒業まで、約10年間の青春を日吉で過ごした同楽団の音楽監督・指揮者の坂入健司郎(けんしろう)さん。坂入さんが、生まれ育った川崎市から昨年(2015年)に「かわさき産業親善大使」として任命されたことから、この度川崎市文化財団(川崎区)からの後援を受け、自ら「最高のホール」と銘打つ藤原ホールでの初公演を行うものです。
坂入さんに「ぜひ、プロ奏者だけの演奏会を」と力強く声をかけていたという中心メンバーの経歴もまさに「世界レベル」。メインプログラムのモーツァルト交響曲第41番「ジュピター」のコンサートミストレス(演奏をとりまとめる役割)を務めるバイオリン・毛利文香(ふみか)さんは、パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで第2位、エリザベート王妃国際音楽コンクール入賞という輝かしい活躍を遂げているといいます。
また、東京音楽コンクール弦楽部門第1位及び聴衆賞、ルーマニア国際音楽コンクール弦楽器部門第1位、それに併せて全部門最優秀賞、ルーマニア国立ラジオ局賞を受賞したヴィオラの田原綾子さんも登場。
さらに、日本学生音楽コンクール東京大会声楽部門(大学の部)全国大会第3位、ABC新人コンサート音楽賞受賞と、“飛ぶ鳥を落とす勢い”(坂入さん)で活躍しているというソプラノの中山美紀さんが独唱を担当するモテット「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」など、「至高のプログラムを、全てモーツァルトの楽曲で組みました」と坂入さんは、今回の初公演に賛同してくれたプロ奏者の国内外での活躍を称え、その魅力を多くの聴衆にとって馴染み深い全曲モーツァルトのプログラムで引き出します。
慶應普通部での音楽部、慶應高校(塾高)および慶應義塾大学のワグネル・ソサィエティー・オーケストラ、さらには、今年8月の日吉公演でも音楽ファンをうならせた東京ユヴェントス・フィルハーモニー(旧慶應義塾ユースオーケストラ)でも指揮者や音楽監督としての実績を重ね、いよいよ「川崎発」の地域プロ・オーケストラを立ち上げるに至った坂入健司郎さん。
「今後の川崎室内管弦楽団が精力的に活動できるように、また、川崎から世界へ発信するオーケストラへ発展できるように願い、そして、振り返ったとき、今日の演奏会が“歴史的な一日”として思い出せるように、オーケストラ一同、一所懸命演奏する所存です」と意気込みを語る坂入さん、そして坂入さんに賛同するメンバーらが奏でる“想い”が、当日、どのような音楽として表現されるのか。
IT技術の普及や日本国内での“超”少子高齢化といった時代の変化に伴い、国内外のプロ音楽集団の在り方が問われる中、「地域密着」「地域から世界へ」と謳(うた)う坂入さんの“挑戦”、そしてそれを支えるプロ奏者らの“結集”により、国内外にどのような音楽文化を発信していくのか。
まさにここ日吉でのコンサートが、多くの音楽ファンにとっての歴史的な一日となるのかに、大きな注目が集まっています。
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【関連記事】
・世界的巨匠プーレ氏のバイオリンは必聴、慶應ゆかりの管弦楽団が8/27(土)日吉公演(2016年7月12日)※東京ユヴェントス・フィルハーモニーの記事
【参考リンク】
・川崎室内管弦楽団公式Facebookページ ※出演者の詳細プロフィール有
・チケット優待販売申込フォーム(「横浜日吉新聞」の読者対象)
・川崎室内管弦楽団 のチケット情報(ちけっとぴあ特設ページ)
・「音楽のまち」世界へ 若手奏者ら管弦楽団―30日に結成演奏会(神奈川新聞~カナロコサイト)
【アクセス情報】慶應義塾日吉キャンパス・協生館ホームページ(東急東横線・東急目黒線・横浜市営地下鉄グリーンライン日吉駅徒歩1分)
(提供:川崎室内管弦楽団)