約500名も入る大ホールで、落語の名人会を楽しめます。慶應義塾大学公認団体の慶應義塾大学落語研究会(慶應落研)は、2016年2月27日(土)13時より、日吉駅すぐの藤原洋記念ホールにて「慶應名人会」を開催します。
慶應落研は、創設から50年を越える歴史を持ち、慶應義塾の文化祭である三田祭、矢上祭や、地域の福祉施設、学校、お祭りなどで落語「口演」を披露しています。また、夏休み、春休みには日本全国への訪問旅行も敢行。約30数名の部員の内、今回は、大学卒業を控えた、6人の4年生が、卒業前の集大成としての最後の「名人会」に挑みます。
今回の名人会は、落語の会場としては大きめの「藤原ホール」で実施。一人ひとりの演者が 舞台に上がり、落語を披露した後、コント、演者紹介の映像、そしてまた別の演者の落語、という流れを繰り返します。
「演者紹介の映像を、大きなスクリーンで流すんです。コントも、慶應雄落研では、漫才、大喜利と共に、夏合宿のテーマとして採り上げるなど、その腕を4年間磨いてきました。広い会場でも、飽きさせないよう、工夫しています」と、副代表として慶應落研を支えてきた村上佳央(かなか)さんは語ります。
「とても音が良いマイクを使っているので、声の通りも問題はありません。広いホールなので、出費はかさんでしまうのですが、一人でも多くの日吉周辺の皆さんに”無料で”ご覧いただけるようにと、藤原ホールを借りました」と村上さん。
時間も、13時から17時くらいまでと、たっぷり落語を楽しめるとの事で、「お好きな時間帯でぶらり来ていただいて、自由に退出いただけます。ぜひ、お気軽に会場を覗いていただき、お楽しみいたただくスタイルです」と、つい「固い」印象を持ってしまいそうな、落語の一席を、より身近に感じる工夫をしています、とのこと。
“慶應落研”50余年の歴史。名前も伝統も、きちんと”継いで”
50年以上、伝統を継いできた慶應落研は、その歴史もあり、会の公式行事には絶対参加すること、毎週行われる練習にも参加すること、全国への訪問旅行にも必ず参加すること、など、「厳しい規則」が代々、伝統として受け継がれいるといいます。
3年に一度三田に集まる同窓会「落楽の会」をはじめ、大きな口演などの機会があると、同じ「桃介」「小たつ」といった名前を代々背負ってきた先輩方に「縦のつながりで、同じ名前の方へ、後輩たちそれぞれが、手紙を書いてお越しいただくようご案内するんです」と、長い慶應落研の歴史の中で、その縦のつながりを大切にしてきた、慶應落研ならではの「伝統」をしっかりと継いできていると、村上さんは語ります。
また、日吉界隈での4年間の想い出について聞くと、恒例となったASA日吉本町(下記関連リンク参照)や、大倉山記念館での寄席(よせ)、木月小学校での”落語授業”や、日吉周辺の福祉関連施設への訪問など、「日吉周辺の地元の皆さんには大変お世話になり、また育てていただきました。日吉の皆さんは、口コミや横のつながりが凄いと感じています。老人ホームで、落語をさせていただくと、それを聞いたという別のところからまたご依頼が来るんです」と、日吉の街の”横のつながり”に驚いたという村上さん。
全国に班を組んで散らばり、必ず1日1口演は行う、という訪問旅行でも、「ご感想や、再度来てもらいたいという手紙をいただくと、本当に落語で皆さんを楽しませることができたのかな、と嬉しくなります。それでも、一年生の頃は、やはりなかなか皆さんを笑わせることができなくて、本当に苦労もしました。今では、こういった経験を重ねて、随分皆さんに笑っていただけるようになったかと思います」と、4年間の活動の成長を実感している様子。
「口演後のアンケートでも、小・中、高校生など、若い方々からも“落語は楽しかった”とのお声を多くいただいています。ぜひ、若い方から、お世話になった日吉の皆さんまで、一人でも多くの皆さんに“4年間の集大成”の高座をお楽しみいたたければ」と、村上さんは多くの来場を呼び掛けています。
慶應義塾大学落語研究会「慶應名人会」は、日吉駅すぐの協生館「藤原洋記念ホール」にて開催。12時半開場、13時よりスタート。入場無料、全席自由。「出たり入ったりも自由です。約500席ものお客様が入る広々としたホールですので、ぜひ、お気軽にお越しください」とのこと。
【参考リンク】
・慶應義塾大学落語研究会ホームページ
・慶應義塾大学日吉キャンパス「協生館」ホームページ(アクセス)
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