リスの目撃情報が市内南部から徐々に港北区などの北部へと広がりつつあるようです。
横浜市内の170小学校に通う1万398人の児童が協力した2025年の「こども『いきいき』生き物調査」の結果が今月(2026年)2月3日に市みどり環境局の「環境科学研究所」などから公開され、外来種の「クリハラリス(タイワンリス)」の目撃情報が北部で増えつつあることがうかがえました。
同調査は市内小学校の5年生を中心に調査票を配布し、過去1年間に学校や家の近くで見たり、鳴き声を聞いたりした生きものに「○印」を付けてもらう方法で毎年実施。
ツバメの巣をはじめ、「リス」や「カブトムシ」、「コウモリ」、「ススキ(植物)」、「アオスジアゲハ(蝶)」など9項目で目撃情報を集めました。
港北区内では2025年調査に箕輪(146人)や大曽根(119人)、下田(107人)、日吉南(104人)、新吉田第二(97人)ほか19小学校の小学5年生が中心に回答しています。
今回の結果で注目されるのは、リスの目撃情報。横浜市内に生息するリスは「特定外来生物」に指定されているクリハラリス(タイワンリス)で、生態系や農林などの被害も発生しています。
2013(平成25)年からの経過を見ると、これまでは市の南部で目撃が目立っていたものが、年を経るごとに北部へも浸透。市内全体の確認率も2013年調査で35%だったのが、2025年は51%まで上昇していました。
18区別に見ると、港南区(87%)や金沢区(86%)や栄区(85%)などと比べて港北区は31%と確認率は低い状態ですが、鶴見区(28%)や都筑区(23%)、緑区(23%)、青葉区(19%)などと比べると高く、隣の神奈川区は既に52%まで上昇。
「特に北東部の神奈川区や港北区付近で生息範囲が拡大、北上したようである」(「こども『いきいき』生き物調査2025」結果報告書)といい、「市の北部を西から東へ流れる恩田川や鶴見川などの大きな河川が生息範囲の北上を制限している可能性があるものの、今後も確認率の増加とともに範囲の拡大が見込まれる」(同)と分析しています。
現時点では鶴見川を境に日吉や綱島の周辺では比較的少ないとみられているクリハラリス(タイワンリス)ですが、今後は川を越えて増える可能性があるとのことで、小学生の調査協力がより重要になりそうです。
【関連記事】
・【過去記事】<横浜市調査>篠原小学校の児童に目立った「タイワンリス」の目撃情報(新横浜新聞~しんよこ新聞、2020年1月28日、区の南部にある学校では以前から目撃が目立っていた)
【参考リンク】
・こども「いきいき」生き物調査の調査結果一覧(横浜市環境科学研究所)
・みどり環境局「小学生1万人の調査で判明!リスの目撃増加!~こども『いきいき』生き物調査2025 調査結果」(2026年2月3日発表、環境科学研究所)
・神奈川県環境農政局「クリハラリスの防除」(県では分布拡大の防止を目標として防除に取り組んでいる)




