東横線の沿線住民にとっても節目といえます。
今週（2024年）2月1日（木）に開業20周年を迎える「みなとみらい線」（横浜高速鉄道）では、きのう1月28日から記念ヘッドマークを掲げた「20周年記念トレイン」の運行を始め、2月3日（土）にはみなとみらい駅で記念イベントも企画されています。
みなとみらい線開業日の元町・中華街駅、全列車に開業を記念するステッカーが貼られていた（2004年2月1日撮影）
2004（平成16）年2月1日に横浜駅と元町・中華街駅間（4.1キロ）で開業したみなとみらい線は、開業と同時に東急東横線（横浜駅～渋谷駅）との相互直通運転を開始。
これにともない、東横線の横浜駅と桜木町駅間（2キロ）は廃止され、地上に置かれていた東急線の横浜駅が地下深くへ移動するとともに、列車の行先が桜木町から元町・中華街へと変わりました。
横浜駅と桜木町駅間の廃止を告知する東急電鉄（当時は東京急行電鉄）のポスター（資料写真、2003年1月撮影）
その9年後の2013（平成25）年3月になると東横線は、渋谷駅を地下化して東京メトロ副都心線との相互直通運転をスタート。その先の東武東上線や西武有楽町線・池袋線ともつながり、埼玉県から元町・中華街までの鉄道ネットワークが完成することになります。
みなとみらい線の車両、現在では東横線だけでなく、東京メトロ副都心線やその先の東武東上線、西武池袋線などへも乗り入れている（2023年3月撮影）
昨年（2023年）3月18日には相鉄・東急「新横浜線」が開業し、東横線は新横浜駅を通じて相鉄線とも乗り入れが始まり、直通路線網はさらに拡大しました。
かつて渋谷と桜木町の間を往復し、時おり地下鉄日比谷線に乗り入れるだけだった東横線が変わる出発点となったのがみなとみらい線の開業で、東急の桜木町駅や高島町駅の廃止から20年の節目ともいえます。
きょう2024年1月30日は東急の桜木町駅と高島町駅が廃止（2004年1月30日）されてからちょうど20年となる（資料写真、2003年11月撮影）
みなとみらい線の20周年事業では、みなとみらい線の車両1編成に記念ヘッドマークを付けて車両側面に装飾を施し、今年12月まで相互直通する路線も含めて運行。
2月1日（木）からは「みなとみらい線開業20周年記念硬券セット」（計2000セット、1セット1200円）を新高島駅から元町･中華街駅の事務室などで販売が始まります。
2月1日に販売を開始する「みなとみらい線開業20周年記念硬券セット」（1セット1200円）（横浜高速鉄道のニュースリリースより）
2月3日（土）はみなとみらい駅の改札外コンコースで10時から16時まで「みなとみらい線まつり」を開催。鉄道キャラクターショーやグッズ販売などが予定されています。
記念ヘッドマークを付けたみなとみらい線の車両は東横線でも走るため、沿線が大きく変化したこの20年を振り返るきっかけにもなりそうです。
（※）この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞～しんよこ新聞」の共通記事です
【関連記事】
・＜コラム＞15周年の「みなとみらい線」、東急と高級住宅街の板挟みで進める新計画（2019年1月16日、今から5年前に15周年を迎えた際の記事）
【参考リンク】
・みなとみらい線開業20周年記念トレインを運行します（2024年12月まで運行、横浜高速鉄道）
・2024年2月1日、みなとみらい線は開業20周年を迎えます～ 開業20周年を記念したイベント＆企画がスタート（2月3日の記念イベント「みなとみらい線まつり」などの情報、横浜高速鉄道）
