“親子で作るお弁当”体験や講演会、北新横浜の「専修学校」が初の地域イベント | 横浜日吉新聞

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新横浜駅から1駅の北新横浜に誕生した新しい「調理学校」で、お弁当づくりを親子で学べる体験教室が開かれます。

2019(平成31)年4月に開校した「野田鎌田学園横浜高等専修学校」(北新横浜1、新留光一郎校長)では、来週(2023年)9月16日(土)10時から13時まで「親子で作るお弁当~食を通じ、家族の触れ合いや親子の絆を深めよう」イベントを初めて開催。

2019年4月「野田鎌田学園横浜高等専修学校」開校記念「お菓子の船」エンブレムと、新留校長(右から2人目)、高橋副校長(左から2人目)、広報主任の横山純さん(最右)、杉江さん(9月6日)

2019年4月「野田鎌田学園横浜高等専修学校」開校記念「お菓子の船」エンブレムと、新留校長(右から2人目)、高橋副校長(左から2人目)、広報主任の横山純さん(最右)、杉江さん(9月6日)

現在、小学生(高学年)から中学生とその保護者(同伴要)の受講者20組40人を募集しています。

今回の企画は、「何を食べる?誰と食べる?どう食べる?」という言葉がキーワードとなっている、食を学べる体験型の教室となっています。

9月16日(土)10時から13時まで開催される「親子で作るお弁当~食を通じ、家族の触れ合いや親子の絆を深めよう」の案内チラシ(主催者提供)

9月16日(土)10時から13時まで開催される「親子で作るお弁当~食を通じ、家族の触れ合いや親子の絆を深めよう」の案内チラシ(主催者提供)

調理師を養成する教育の振興を図る活動を行う公益社団法人全国調理師養成施設協会(東京都渋谷区)とともに同校が主催し行うとのこと。

同校の専任講師の福井真弓さんが「食育」についての講演を行い、調理は同じく同校の実習講師で専門調理師の齋藤利昭さんが「調理体験」での指導を担当する予定です。

和食や西洋料理、中華料理を学べる「調理実習室」

和食や西洋料理、中華料理を学べる「調理実習室」

「食育」教育では、安全な食べ物を選ぶ力や知識を身につけ、食事でのマナーを体得。バランスの良い食事を心がけることや、食料や農業に関する問題、環境問題を意識することについても取り上げるとのこと。

学校見学などで来校する人々に配布している書籍やチラシ、パンフレット、お菓子の「マカロン」を模した付箋(ふせん)のノベルティも

学校見学などで来校する人々に配布している書籍やチラシ、パンフレット、お菓子の「マカロン」を模した付箋(ふせん)のノベルティも

開校から5年目を迎えた同校の地域貢献事業として初めて企画されており、「この機会に食べることの大切さを考え、学んでみませんか」と広報主任の杉江大佑さん「食」に関心がある児童・生徒の多くの参加を呼び掛けています。

なお、当日の持ち物は、弁当箱(1人分)とエプロン、三角巾(バンダナ)、かかとのある履物(上履き)と筆記用具とのこと。

「野田鎌田学園横浜高等専修学校」は地下鉄ブルーライン北新横浜駅(新横浜駅と新羽駅が隣駅)地上出入口から徒歩約2分、宮内新横浜線沿いにある

「野田鎌田学園横浜高等専修学校」は地下鉄ブルーライン北新横浜駅(新横浜駅と新羽駅が隣駅)地上出入口から徒歩約2分、宮内新横浜線沿いにある

参加申し込みは同校まで電話での連絡が必要(045-642-3900、9時~17時)で、先着順で受け付けているとのことです。

単位・通信制も併設で「高校卒業資格」も

中学校卒業者向けの「高等専修学校」として、調理師免許を取得するコースやIT・ビジネス関連コースを設ける同校は、「開校時は新型コロナ禍に入る直前というタイミングだったこともあり、学校見学などにも多く皆様にお越しいただきました」と広報の杉江さん。

港北区出身で地域をよく知る広報の杉江さんは樽町・白梅幼稚園、新羽小学校・中学校の出身。「まだ実家は新羽にあります。北新横浜の町名がなかった“新羽町”だった時代が懐かしい」と語る

港北区出身で地域をよく知る広報の杉江さんは樽町・白梅幼稚園、新羽小学校・中学校の出身。「まだ実家は新羽にあります。北新横浜の町名がなかった“新羽町”だった時代が懐かしい」と語る

しかし2020年以降のコロナ禍の影響もあり、「地域での著名度の向上、浸透度をあげることは、まだまだこれからだと感じます」と、杉江さん自身、港北区内出身の経験を活かしながら、千葉県野田市を発祥の地とする同校を、より多くの人々に知ってもらうための活動を行っているといいます。

2つのコースを併設する「高等専修学校」として、特に国家資格「調理師免許」を習得できる「調理高等科」や、ビジネスコースに加え、今年度から新たにeスポーツコースも新設された「情報メディア高等科」を設置している同校。

「ホームぺージやSNSでの情報発信にも力を入れています」と語る高橋副校長

「ホームぺージやSNSでの情報発信にも力を入れています」と語る高橋副校長

単位・通信制高校「あずさ第一高校」も同時入学になるといい、高校のカリキュラムを学習するため、「高校卒業資格を併せ取得できることも大きなメリットとなっています」と、同校の高橋孝之介副校長も、“一挙両得”ともいえる各資格の取得に、地域内外からの反響も多いと説明します。

前任地が東京都内にある杉並校だったこともあり、高橋副校長は「神奈川県内には高等専修学校が少ないように感じています。それだけに、当校の特徴やそのメリットについても積極的に発信し伝えていきたい」と、コロナ禍でなかなか実施することも難しかった「地域貢献」活動についても、より力を込めていきたいとの想いを語ります。

スクールカウンセラー企画で初の講演会

今回初めて行う「親子で作るお弁当」講座のほか、来月10月9日(月・祝)10時から12時には、同校で同じく初の企画となる、地域に住まう保護者のためのセミナー「思春期の子どもが『学校に行きたくない』と言ったとき」を開催します。

講師に東京医科大学小児科・思春期科学分野を担当する講師・森地振一郎さんを招き、心身症への気づきや医療介入、社会的な配慮について基調講演を第一部で行います。

10月9日(月・祝)10時から12時に開かれる「思春期の子どもが『学校に行きたくない』と言ったとき」講演会の案内チラシ(同校提供)

10月9日(月・祝)10時から12時に開かれる「思春期の子どもが『学校に行きたくない』と言ったとき」講演会の案内チラシ(同校提供)

第二部のパネルディスカッションでは、親子関係や不登校、発達障害や知的障害、てんかん、起立性調節障害や心身症など、「参加される保護者ご自身を大切にされ、またお子様について少しでも理解できるようになるセミナーを目指します」と、今回の企画を行った公認心理士・臨床心理士で精神保健福祉士長森麻記子さんは語ります。

主任スクールカウンセラースクールソーシャルワーカーとして活躍している長森さんは、「生徒や教職員からの相談に対応していると、日々時間があっという間に過ぎてしまいます」と、数々の悩みや不安を抱える学校に通う人々に寄り添い、“学園専任”の相談員としての役割を果たしていきたいと日々感じているとのこと。

「情報メディア高等科」では新たにeスポーツコースも設置。1人1台使用できるパソコンルームで生徒が社会で生きていくための実践的な授業を受講する

「情報メディア高等科」では新たにeスポーツコースも設置。1人1台使用できるパソコンルームで生徒が社会で生きていくための実践的な授業を受講する

今回のセミナーでは、同校での会場定員30人のほか、オンライン定員も50人プラスしているといい、「専用の申し込みページからメールでお申し込みください。質問もあわせ募集しています」と、オンラインも含めた多くの受講を呼び掛けていく考えです。

)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です

【関連記事】

北新横浜駅近くに建設中「専門学校」、中卒者対象の調理・IT分野の学科を設置予定(新横浜新聞~しんよこ新聞、2018年8月6日)※開校前の記事

北新横浜の駅近くで「専修学校」計画、サイゼリヤとエスポット隣の駐車場(新横浜新聞~しんよこ新聞、2017年8月4日)※建設前の記事

【参考リンク】

野田鎌田学園横浜高等専修学校のサイト

9月16日食育教室「親子で作るお弁当」参加者募集中(同)※電話にて受付

10月9日(月・祝)「保護者のためのセミナー」参加者募集中(同)※下記からのメールまたは電話でも申し込み受付

参加申し込みメール作成QRページ(株式会社インフォリオ)※10月9日(月・祝)「保護者のためのセミナー」申し込みメールを作成できるページ


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