6年ぶりとなる国の大規模な交通量調査では、港北区内で新たに開業した首都高「横浜北線」や、高田駅近くの宮内新横浜線の新規延伸区間における調査結果も盛り込まれました。
2015(平成27)年度以来となる「道路交通センサス(全国道路・街路交通情勢調査)」で、2021(令和3)年度調査の結果がこのほど国土交通省から公表され、横浜市道路局が市内道路の結果を分析しています。
今回の調査では、前回調査時に未開通だった首都高速道路の「横浜北線」(横浜港北インターチェンジ~新横浜出入口~横浜羽田空港線・生麦ジャンクション=8.2キロ、2017年3月開通)や、横浜北線と一体的に運用されている「横浜北西線」(横浜港北インターチェンジ~東名高速道路=7.1キロ、2020年3月開通)などの結果が盛り込まれたのが特徴です。
結果によると、横浜北線で最多となる馬場出入口から新横浜出入口間における平日昼間12時間(7時~19時)あたりの交通量は3万3342台となり、横浜北西線の東名高速道路から横浜北線港北出入口間は同3万2595台でした。
両高速道路が開通したことで、前回調査と比べ周辺の主要道路である「新横浜元石川線」(小机大橋近く)で約6700台、「第三京浜道路」(港北IC~羽沢IC)は約3150台、「横浜上麻生線」(神奈川区六角橋)が約2310台の減少が見られています。
一方、高田駅付近から新吉田南交差点(新吉田町/新吉田東8)までの約1.3キロ区間が2020年12月に開業し、高田駅付近から新横浜駅付近までつながった「宮内新横浜線」では、高田駅付近で交通量を調査。
昼間12時間あたりの交通量は1万588台という結果でした。高田駅前で宮内新横浜線と接続する「荏田綱島線(日吉元石川線)」では前回調査と比べ約300台ほど増加した一方、同駅近くを走る「子母口綱島線」では同1100台超の減少が見られました。
港北区内に関係する調査地点の平日昼間12時間(7時~19時)あたりの交通量は次の通りでした。
路線名(観測地点)平日昼間12時間あたりの交通量(令和3年度)/前回調査時(平成27年度)
- 横浜北線(馬場出入口~新横浜出入口):33,342台/※前回未開通
- 横浜北線(新横浜出入口~港北JCT・港北出入口):31,989台/※前回未開通
- 横浜北西線(東名高速道路~横浜北線港北出入口):32,595台/※前回未開通
- 第三京浜道路(一般国道466号)(都筑IC~港北IC):57,896台/前回58,513台
- 第三京浜道路(一般国道466号)(港北IC~羽沢IC=入口):62,995台/前回66,153台
- 綱島街道(東京丸子横浜)(樽町2丁目7-21=大綱橋付近):15,527台/前回15,402台
- 横浜上麻生線(神奈川区六角橋6丁目2=六角橋6丁目交差点近く):15,535台/前回17,852台
- 荏田綱島線(日吉元石川線)(高田東4丁目19-24=高田交差点付近):20,200台/前回19,903台
- 子母口綱島線(高田東4丁目19-24=高田交差点付近):4,229台/前回5,331台
- 新横浜元石川線(小机町1718=小机大橋近く):29,362台/前回36,063台
- 宮内新横浜線(高田西1丁目1-49=高田駅入口交差点近く):10,588台/※前回未開通
(※)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の一部共通記事です
【関連記事】
・【開通時記事】格段に速く便利に、高田~新吉田間の「宮内新横浜線」が2車線で暫定開業(2020年12月23日)
・【開通時記事】<横浜北西線が開業>沿線は静かな熱気、“走り初め”の車で混雑も(新横浜新聞~しんよこ新聞、2020年3月23日)
・【開通時記事】「きたせん」はきょう3/18(土)16時に開通、新横浜から空港中央まで990円(新横浜新聞~しんよこ新聞、2017年3月18日)
【参考リンク】
・令和3年度「全国道路・街路交通情勢調査(道路交通センサス)」横浜市の一般交通量調査結果について(横浜市道路局)
・令和3年度「全国道路・街路交通情勢調査一般交通量調査」集計表(国土交通省道路局)