50年前から放課後の居場所づくり、綱島台の「日吉南学童保育所」が説明会 | 横浜日吉新聞

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日吉と綱島の小学校児童が放課後を過ごす場所として、半世紀超の歴史を持つ「日吉南学童保育所」(綱島台)が来週(2023年)9月9日(土)にリアル(現地)とオンラインで説明会を開きます。

学童保育所は、保護者が不在中に自宅へ子どもを帰すことの不安を解消するため、小学校児童が放課後を過ごす場として地域団体などが開設した「居場所」の一つ。放課後児童クラブや学童クラブとも呼ばれています。

各小学校内にある「放課後キッズクラブ」と各地域にある「放課後児童クラブ(学童保育所)」との違い。イメージとして放課後キッズは児童にとって「休み時間」のような感覚のなか教室内や運動場など校内で比較的自由に過ごし、学童保育所は顔見知りの児童が地域の少し大きな家に集まり、そこで指導員が面倒を見るといったような雰囲気がある(港北区の資料を一部加工)

近年は港北区内の各小学校でも専用教室を使った居場所「放課後キッズクラブ」が設けられるようになり、民間事業者の間でも放課後の預かり事業に参入するケースも出てきましたが、以前はその役割を各地域の学童保育所が主に担ってきました。

1970(昭和45)年4月に開設された日吉南学童保育所もその一つで、まだ共働き家庭がめずらしかった半世紀以上前から地域によって運営が続けられており、現在は50人弱の児童が放課後を過ごしています。

綱島台にある日吉南学童保育所、裏手には綱島台の丘が迫っており、坂を上った先にある綱島公園とログハウス「モッキー」が児童の遊び場になっているという

日によって参加児童が多くなったり少なくなったりすることもある放課後キッズクラブとは異なり、学童保育所は固定された児童による比較的小規模な環境となっているのが特徴。

日吉南学童保育所に子どもを預けている保護者からは「異年齢交流がさかんで、支援員の先生方は保護者と同じ目線で子育てに参加してくださり、安心して預けることができる」との声が聞かれます。

また、地域ぐるみでの運営が行われていることから「交流会や納涼祭を通じて保護者間や地域との交流も持てる」(同)ことはメリットの一つ。

かつて学童保育所へ通っていた児童が大学生になり、今度は児童の面倒を見る側の支援員として戻ってくることもあるといい、地域で子育てを担ってきた学童保育所ならではのアットホームさといえそうです。

日吉南学童保育所は独自ホームページで情報を発信している

日吉南学童保育所は日吉駅寄りの綱島台に位置し、北綱島小学校(綱島西5)から徒歩約5分、日吉南小学校からは徒歩約10分の距離。

同所では来年春に向けて両校へ通う予定の新1年生を15人から20人を募集しており(両校の在校生も対象)、来週9月9日(土)の10時から12時まで説明会を開きます。

当日は日吉南学童保育所(現地)のほか、オンラインでも同時参加が可能とのことです。

港北区内にある「放課後児童クラブ(学童保育所)」の一覧。ほぼ全小学校の学区をカバーしている(港北区の資料より)

なお、学童保育所は日吉南以外にも港北区内のほとんどの小学校学区内に置かれており、その数は計32カ所(2023年8月時点)。来年春までに各所で説明会が順次行われる予定です。

小学生が地域内で安心して放課後を過ごせる場の一つとして、近所にある学童保育所の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

【関連記事】

・【過去記事】児童数が1000人超えた師岡小学校、地域とトレッサが協力し「学童クラブ」(2019年11月21日、地域と企業が協力して開設された学童保育所も)

・【過去記事】篠原学童が10/27(日)に恒例の「バザー&屋台」、篠原コーポラスで(新横浜新聞~しんよこ新聞、2019年10月23日、新横浜駅が最寄りとなる「篠原学童」の建物は地域住民が寄贈したもので、地域ぐるみでバザーを行うなどして運営を支援)

【参考リンク】

日吉南学童保育所の公式サイト(綱島台、主に日吉南小・北綱島小の児童を対象に運営)

港北区「放課後児童クラブ(学童保育)」の案内ページ(説明書類なども)

港北区「放課後児童クラブ(学童保育)」の一覧ページ(区内32カ所と神奈川区の1カ所を掲載)


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