日吉駅から高速バス直結、富士山を眺めるために生まれた老舗ホテルが60周年 | 横浜日吉新聞

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日吉駅と高速バスでつながる山中湖で、富士山を眺めるために建てられたユニークな老舗ホテルがオープンから60周年を迎え、来月(2023年)7月1日(土)からさまざまな記念イベントが始まります。

日吉駅東口から毎日運行されている「御殿場・山中湖・河口湖行」(東急バス/フジエクスプレス)の高速バスで3時間超、「富士山山中湖(ホテルマウント富士入口)」のバス停が最寄りとなる老舗のホテルマウント富士」(山梨県山中湖村)が来月(7月)で開業から60年を迎えます。

富士山と山中湖を一望できる「ホテルマウント富士」は7月で60周年を迎える(富士急グループのニュースリリースより)

戦前に別荘地開発が始まっていた山中湖の周辺で1963(昭和38)年7月にオープンした地上6階・地下1階建て150室のホテルは、富士山と山中湖を眺めるためにもっとも良い環境を探し、大出山(おおでやま)という標高1100メートルの高さを持つ山の頂上部に富士急グループが建設。

先にオープンした富士五湖国際スケートセンター(現在の「富士急ハイランド」)とともに、富士急グループが周辺で手がける観光事業の二大柱として位置付けられてきました。

富士山を美しく眺められる場所として標高1100メートルの大出山山頂に建てられたホテルマウント富士へは、「富士山山中湖(ホテルマウント富士入口)」のバス停から送迎がある(2021年4月撮影)

日本を代表する富士山を国内外にアピールできる施設として、半世紀以上の間に多数の首脳や著名人が訪れており、最近では2018(平成30)年に当時の安倍晋三総理大臣インドのナレンドラ・モディ首相が同ホテルで非公式昼食会を行っています。

そんな歴史を持つホテルマウント富士では、60回目の開業記念日となる来月7月1日に1日限りの「60年アニバーサリーイベント」を企画。

宿泊者にオリジナルカクテルが振る舞われ、日暮れ後は、参加者全員でランタンを大空に放つ「ランタンリリース」を行うとともに、山中湖では花火も打ちあげられるとのことです。

ホテルマウント富士の60周年記念ページも開設されており、歴史などを伝えている

また、来年3月までの期間は「開業60年アニバーサリー」として、館内での歴史パネル展示をはじめ、記念宿泊プランやディナーコースの設定などが予定されています。

避暑地として知られる山中湖へは一昨年4月から日吉駅発着の高速バス1本で往復できるようになっており、同ホテルへも比較的容易にアクセスが可能です。

山中湖畔を走る東急の高速バス車両、富士急系のフジエクスプレスとともに日吉駅との間を結ぶ(2021年4月撮影)

半世紀以上にわたって多くの人が眺めてきた富士山の絶景を味わえる重要な観光スポットとして、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

【関連記事】

<日吉駅から高速バス>富士五湖最大の「山中湖」に多彩な観光スポット(2021年4月8日、周辺の見どころなど)

<レポート>日吉駅から一気に標高2300mの地へ、富士山五合目行の高速バスに乗る(2018年7月12日、毎年夏は富士山五合目へも延長運転されている)

【参考リンク】

山中湖「ホテルマウント富士」60周年記念ページ(これまでの歴史、イベント情報など)

「日吉・センター北・たまプラーザ・市が尾~御殿場・山中湖・河口湖・富士山五合目」の高速バス案内(東急バス)


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