<日吉駅から高速バス>富士五湖最大の「山中湖」に多彩な観光スポット | 横浜日吉新聞

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【沿線レポート】日吉駅と「御殿場プレミアム・アウトレット」(静岡県御殿場市)の間に運行している高速バスが路線を延長し、今月(2021年)4月1日から山中湖(山梨県山中湖村)を経由して河口湖駅まで結ぶ形に変わりました。日吉駅からアクセスが可能となった富士五湖最大の山中湖における見どころを写真で紹介します。

山中湖の湖畔を走る日吉駅行の高速バス(復路の東急バス運行便)

今から4年前の2017(平成29)年3月に日吉駅への乗り入れを始めた御殿場プレミアム・アウトレット行の高速バスは、東急バスと富士急行(山梨県富士吉田市、略称「富士急」)系列のバス会社が共同で運行。途中のセンター北駅、たまプラーザ駅、市が尾駅を経由し、1日1往復していました。

この路線は、買物スポットである御殿場プレミアム・アウトレットへのアクセスとして定着する一方、高速バスへの需要をさらに取り込むため、新たに山中湖への延長を決めたものです。富士五湖観光の著名スポットである山中湖周辺の見どころを紹介します。

)神奈川県では4月21日(※4月7日時点)まで「リバウンド防止期間」として外出の自粛が求められています。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いた際の行楽参考情報としてお読みください
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日吉駅東口の発車は以前と変わらず、元住吉寄りの「4番乗り場」から朝7時50分に出発。往路は富士急系のバス会社「フジエクスプレス」が運行を担当しています

こちらは時刻表(東急バスのニュースリリースより)、センター北駅、たまプラーザ駅、市が尾駅に立ち寄るため東名高速道路に乗るまでには1時間10分以上にわたって“旧港北区エリア”を走ることになります

以前との変更点は、御殿場プレミアム・アウトレットへ着く前にサービスエリアなどでの休憩が加わったこと。基本的には「鮎沢パーキングエリア」(神奈川県山北町)で10分間の休憩が予定されています(道路状況などにより変更の場合あり)

鮎沢パーキングエリアは、規模は大きくないものの簡単なスナック類を扱う売店があり、相模原市の会社が作る「丹沢あんぱん」がちょっとした名物となっています

日吉駅から2時間半弱、10時15分に御殿場プレミアム・アウトレットへ着くと、この日は乗客のほとんどが下車。山中湖への高速バス路線という認知度はまだ薄いようです

御殿場プレミアム・アウトレットから先は、静岡県から山梨県へ、国道と東富士五湖道路を通って山中湖方面へ向かいます(マップは東急バスのニュースリリースより)

富士山の周辺には陸上自衛隊の演習場や駐屯地が多く、途中の道路には自衛隊の車も目立ってきます。また沿道では「須走道路・御殿場バイパス」(写真左側)の開業が4月10日に予定されており、今より快適に山中湖方面へアクセスできるようになりそうです

日吉駅から3時間ほどで山中湖の湖畔に近づいてきました。湖畔には「富士山 山中湖(ホテルマウント富士入口)」「山中局入口」「山中湖村役場前」「山中湖 旭日丘」という4つのバス停があり、ホテルなどの目的地に応じて近い停留所で下車することが可能です

山中湖の終点で、観光の拠点となっているのが「山中湖 旭日丘(あさひがおか)」のバスターミナルです。日吉駅から3時間10分、11時ちょうどに到着

富士五湖(山中湖・河口湖・本栖湖・西湖・精進湖)で最大の面積を持つ「山中湖」を満喫するために乗ってみたいのが、「KABA(カバ)」と名付けられた水陸両用バス。高速バスが着いた旭日丘のバスターミナルから発着しています(乗車料金は大人:2300円~2500円、4歳から小学生:1150円~1250円)

水陸両用バスは、陸地から湖へ突入する瞬間が一番の見どころで、遊園地のアトラクションといった雰囲気です

水陸両用バスでは、幼児から小学生くらいの子どもに最適化された観光案内やパフォーマンスを楽しむことができ、子ども連れの際には特におすすめです

のんびり山中湖の一周(約25分)を楽しみたい場合は、「白鳥の湖」と名付けられた白鳥型の山中湖遊覧船(乗船料:大人1000円、小学生500円)が最適。旭日丘のバスターミナルから徒歩1分の「旭日丘桟橋」から乗船が可能です

遊覧船の船首には子どもが“船長体験”ができるような座席も用意されていてユニーク。船内のデザインは、鉄道で有名なデザイナー・水戸岡鋭治さんによるものだといいます

実は子どもに一番喜ばれそうな“アトラクション”が湖にいる白鳥やカルガモなどへの「餌やり」で、人懐っこい白鳥たちが多数寄ってきます。エサは100円で桟橋をはじめ湖畔のいたるところで販売されています

旭日丘のバスターミナルから至近のコテージ・レストラン施設の「PICA(ピカ)山中湖」には、レストラン「FUJIYAMA KITCHEN(フジヤマキッチン)」や「Hammock Cafe(ハンモックカフェ)」があり、ランチや休憩に使えそう

旭日丘のバスターミナルから徒歩7~8分の場所にある「山中湖文学の森公園」は、知の散策スポット。19基の句碑・歌碑が点在し、公園内には「三島由紀夫文学館」「徳富蘇峰館」に加え、江戸時代の民家を移築した「俳句の館 風生庵」などもあり、ぜひ訪れたいスポット

文学の森公園内にある「徳富蘇峰(とくとみそほう)館」は、山中湖にゆかりのある明治期から活躍したジャーナリスト・徳富蘇峰(1863年~1957年)の95年にわたる生涯をたどる資料館。弟で『不如帰(ほととぎす)』で知られる明治期の作家・徳冨蘆花(とくとみろか)のほうが著名ですが、「旭日丘」の名付け親でもある蘇峰の山中湖や富士山に対する愛情と、多彩な交友関係を通じ幕末から近代にかけての歴史を振り返ることができます(入場料は三島由紀夫文学館との共通チケットで大人500円、高校・大学生300円、小・中学生100円)

隣接する「三島由紀夫文学館」は、作家・三島由紀夫(1925年~1970年)の日本で唯一となる文学館。山中湖と直接の縁は深くないものの、作品内に山中湖が度々登場したり、自衛隊に体験入隊したりしていることから、ゆかりがある作家ともいえます。三島のファンはもちろん、読んだことがない人にも分かりやすい展示となっており、幼少期から1970(昭和45)年の自衛隊市ヶ谷駐屯地での割腹自殺にいたるまで、多数の作品紹介を通じ、三島の深い思いに触れることができます

こちらは山中湖を見下ろす標高1100メートルに建てられた「ホテルマウント富士」、山中湖畔では最古の老舗ホテルです。1963(昭和38)年創業という外観は若干くたびれていますが、内部はリゾートホテルの作りで、富士山が眺められる露天風呂なども。富士急系のホテルですが、東急の会員制リゾートホテル「東急ハーヴェストクラブ」としても運営されており、富士急と東急が交わるめずらしい施設となっています

ホテルマウント富士は富士山を眺めるためだけに建てられたといい、雲がない日にはさまざまな色の富士山が楽しめます

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日吉駅から「山中湖」へ高速バス、御殿場アウトレット行を路線延長(2021年3月26日)

日吉から御殿場アウトレットへ高速バスが運転開始、初日の乗車レポート(2017年3月12日、今から4年前に日吉駅からの運行を開始した)

<レポート>日吉駅から「河口湖駅・富士急ハイランド」へ、高速バスの運転開始(2017年12月4日、山中湖を経由しない便)

【参考リンク】

高速乗合バス「日吉・センター北・たまプラーザ・市が尾 ~ 御殿場プレミアム・アウトレット」線~山中湖エリアを経由し、富士急ハイランド、河口湖まで延伸いたします(東急バス、2020年4月1日~)

日吉・センター北・たまプラーザ・市が尾-御殿場・山中湖・河口湖(東急バス)


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