3年ぶり「大倉山観梅会」初日は盛況、満開の梅が彩る園内外に“にぎわい”戻る | 横浜日吉新聞

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梅の花が満開となった3年ぶりの「観梅会」。多く来場者で公園に“にぎわい”が戻ってきました。

2月25日(土)から26日(日)まで「第35回大倉山観梅(かんばい)会」が大倉山公園(梅林)で開催されている

2月25日(土)から26日(日)まで「第35回大倉山観梅(かんばい)会」が大倉山公園(梅林)で開催されている

きのう(2023年)2月25日(土)朝の10時より、「第35回大倉山観梅(かんばい)会」(同実行委員会主催)が大倉山公園(大倉山梅林、大倉山2)で開会。

園内1000平方メートル(約1.1ヘクタール)に植えられた46種類、約220本もの梅の木がちょうど満開となり、梅の花や販売ブース、ステージ、「大倉山記念館」での写真展(港北観光協会主催)などを楽しみに来園した多くの人々で会場がにぎわいました。

開会式では実行委員会の中森会長、漆原港北区長、港北区連合町内会の川島会長があいさつをおこなった(2月25日)

開会式では実行委員会の中森会長、漆原港北区長、港北区連合町内会の川島会長があいさつをおこなった(2月25日)

まず開会にあたりあいさつを行った同実行委員会・港北観光協会の中森伸明会長は、「きのう実は夕方にこちらの会場に一応チェックに来たら、小雨がふっていて大変心配しました。こんなに素晴らしい天気になったのは日頃の皆さんの行いによるものではと大変嬉しく思っています」と、晴れわたる天候についてユーモアたっぷりに語り場を和ませます。

また、試飲や販売が行われている大倉山梅酒「梅の薫(かおり)」について、大倉山梅林の「白加賀梅」の実を使って山梨県にあるモンデ酒造株式会社(笛吹市)に送って作っていると説明。

白井市会議員が県議や市議を代表しあいさつ。議員の紹介も

白井市会議員が県議や市議を代表しあいさつ。議員の紹介も

「売り上げの一部が酒販組合(横浜酒販協同組合)と港北観光協会に若干はいるというしくみになっていますので、ぜひお求めいただければ」と、地元の経済活性化や観光振興の側面での購入を呼び掛けます。

中森会長は、かつて東急東横線の開業後、東急株式会社が1931(昭和6)年に開園したという大倉山梅林の歴史についても言及。

鈴木衆議院議員、田村港北警察署長、吉田港北消防署長、飯田港北消防団長、大倉精神文化研究所の平井理事長、大倉山記念館の澁谷館長(左より)も紹介されていた

鈴木衆議院議員、田村港北警察署長、吉田港北消防署長、飯田港北消防団長、大倉精神文化研究所の平井理事長、大倉山記念館の澁谷館長(左より)も紹介されていた

「1989年に大倉山公園の一部として開園し、(園内散策や観梅会を)広く市民町民が楽しめるようになりました。坂もありますので怪我がないよう、どうぞゆっくりとお楽しみいただければ」と、“おもてなしの心”を込めつつ来場者に呼び掛けていました。

続いてあいさつを行った漆原順一港北区長は、「実は私は大倉山の出身。毎年のように梅の香りに誘われて大倉山公園に来ています」と、懐かしい幼少期から梅林に足を運んだ過去を懐かしみます。

大倉山梅酒「梅の薫」とお茶で乾杯を行った

大倉山梅酒「梅の薫」とお茶で乾杯を行った

また、来月3月18日に開業する相鉄・東急新横浜線と、新綱島駅・新横浜駅の開業、また来年(2024年)3月に控えた新綱島駅上の港北区民文化センター「ミズキーホール」のオープンといった港北区で“目白押し”という大きなイベントについても言及します。

同じ“花を愛でる”イベントとして、開催される国際園芸博覧会~GREEN×EXPO2027(グリーンエキスポ)についても触れ、「(東急・相鉄新横浜線経由で)直通列車で会場に行くことができます。港北区としてもイベントを盛り上げていくことができれば」と、ステージ前に描かれた同博覧会の新名称についても紹介していました。

実行委員会の監事で大曽根商店街(商店会)の多田会長があいさつし開会式を締め括(くく)った

実行委員会の監事で大曽根商店街(商店会)の多田会長があいさつし開会式を締め括(くく)った

自治会・町内会を代表して、港北区連合町内会の川島武俊会長があいさつした後、来賓として招かれた議員を代表して、白井正子(まさこ)横浜市会議員が4人の神奈川県議会議員と、自身も含む8人の市会議員を紹介。

「梅の香の下で、皆さんとお会いできて、日常の本当に穏やかな暮らし、にぎわいや地域とのつながりのありがたさを感じています」と、久しぶりの一人ひとりの“公の舞台”での再会をかみしめるかのように、その感謝の想いを語っていました。

本部テントでは港北区役所の職員が「3年ぶり開催」ということもあり奮闘していた

本部テントでは港北区役所の職員が「3年ぶり開催」ということもあり奮闘していた

さらに来賓として来場した鈴木馨祐(けいすけ)衆議院議員や、イベントの開催に協力する港北警察署の田村淳一署長港北消防署の吉田崇署長港北消防団の飯田孝彦団長大倉精神文化研究所の平井誠二理事長、そして大倉山記念館の澁谷(しぶや)敏夫館長も紹介され、久しぶりの“地域ぐるみ”のイベントらしい再会の瞬間を祝います。

副実行委員長で大曽根自治連合会の高橋静明会長の音頭により、大倉山梅酒とお茶での「乾杯」を行った後、同実行委員会の監事で大曽根商店街の多田十郎会長があいさつをおこない、開会式を締めくくっていました。

満開の梅鑑賞に「多くの人出」、ブースも盛況

開会式の後から催されたステージも多くの人々で賑わっていた

開会式の後から催されたステージも多くの人々で賑わっていた

きのう(2月25日)の開会式の時点では晴天に恵まれた観梅会でしたが、まもなく日が陰り、冷たい風も厳しく感じられる曇天へと変わってしまいます。

それでも、開会式が行われた10時前後から多くの人々が大倉山公園に向かう様子が見られるなど、特に大倉山駅周辺から記念館坂付近、大倉山記念館から大倉山公園の梅林側に向かう道路付近、またステージ付近など園内においても多く混雑する様子も見られていました。

観梅会はきょう3月26日(日)も10時から16時まで開催される予定です。

【初日の様子】

園内を周遊すると大曽根商店街による大倉山梅酒「梅の薫」販売ブースが

園内を周遊すると大曽根商店街による大倉山梅酒「梅の薫」販売ブースが

「しょうが入り」の甘酒も好評を博していました

「しょうが入り」の甘酒も好評を博していました

満開の「しだれ梅」に世代を越えた歓喜も

満開の「しだれ梅」に世代を越えた歓喜も

赤ちゃんの手にも梅の花が届きそうな雰囲気を楽しんでいました

赤ちゃんの手にも梅の花が届きそうな雰囲気を楽しんでいました

親子で「どの梅を見ようかな」と園内を確認

親子で「どの梅を見ようかな」と園内を確認

カメラマンの姿も世代を越えて多く見られました

カメラマンの姿も世代を越えて多く見られました

英理女子学院茶道部による「野点(のだて)」も大盛況

英理女子学院茶道部による「野点(のだて)」も大盛況

大曽根小学校6年生の活気に満ちたソーラン節にも多くの拍手が送られていました

大曽根小学校6年生の活気に満ちたソーラン節にも多くの拍手が送られていました

身体があたたまる「おしるこ」をはじめ、地元和菓子店のお菓子販売や飲食店ブースにも多くの人々が列を作っていました

身体があたたまる「おしるこ」をはじめ、地元和菓子店のお菓子販売や飲食店ブースにも多くの人々が列を作っていました

大倉山商店街によるブースやテーブルで寛ぎのひとときも。大倉山記念館や大倉精神文化研究所附属図書館も開館し賑わっていました

大倉山商店街によるブースやテーブルで寛ぎのひとときも。大倉山記念館や大倉精神文化研究所附属図書館も開館し賑わっていました

大倉山駅側には大倉山商店街による大倉山梅酒「梅の薫」の販売ブースも

大倉山駅側には大倉山商店街による大倉山梅酒「梅の薫」の販売ブースも

2日目となる2月26日(日)も晴天に恵まれ、多くの人出が予想されています(写真は25日撮影)

2日目となる2月26日(日)も晴天に恵まれ、多くの人出が予想されています(写真は25日撮影)

)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です

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【参考リンク】

第35回大倉山観梅会(実行委員会事務局~港北区地域振興課内)

大倉山記念館へのアクセス(大倉山記念館)

公益財団法人大倉精神文化研究所のサイト ※附属図書館は2月26日(日)特別開館

大倉山梅酒「梅の薫」(港北観光協会)

2023年2月25日(土)大倉山観梅会が開催され、梅林内ステージイベントに大曽根小学校 ソーラン節・大曽根夢太鼓どどん鼓が出演しました(ハートフル大曽根)


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