いざを学ぶ“絵札”に子どもたちが熱視線、綱島で初の「防災かるた大会」 | 横浜日吉新聞

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「いざ」という災害発生時の対応や備えを“楽しく”学ぶかるた大会が初めて綱島でおこなわれました。

記念すべき第1回「港北防災かるた大会」は「防災かるた」発案の地・綱島でおこなわれた(1月14日、綱島地区センター)

記念すべき第1回「港北防災かるた大会」は「防災かるた」発案の地・綱島でおこなわれた(1月14日、綱島地区センター)

横浜市港北消防署(大豆戸町)と港北火災予防協会(事務局=同消防署内)は、先週(2023年)1月14日(土)9時30分より、第1回「港北防災かるた大会」綱島地区センター(綱島西1)で開催。

「お家に帰って、家族にも今日のこのかるた大会の事を話してほしい」と語る綱島地区家庭防災員連絡協議会の有賀宏子会長

「お家に帰って、家族にも今日のこのかるた大会の事を話してほしい」と語る綱島地区家庭防災員連絡協議会の有賀宏子会長

地区の子ども会を通じ募集した小学生約50人やその保護者消防署員らが来場、AからHまでの8つのグループに分かれて座り、絵札を囲んでのひとときを楽しみました。

綱島地区連合自治会の佐藤誠三会長は「防災のことがしっかり書いてあるかるたを楽しんでください」と子どもたちを激励。かるたデザインのメダルと。港北消防署長の吉田崇(たかし)署長(左)の姿も

綱島地区連合自治会の佐藤誠三会長は「防災のことがしっかり書いてあるかるたを楽しんでください」と子どもたちを激励。かるたデザインのメダルと。港北消防署長の吉田崇(たかし)署長(左)の姿も

「作って・遊んで・学べる」をキャッチフレーズとし昨年(2022年)2月に誕生した「港北防災かるた」は、元々は綱島地区家庭防災員唐澤(からさわ)早智子さんが発案したもの。

「港北防災かるた」を発案した同地区家庭防災員の唐澤さんが「防災はとても大切。一つでも(防災について)覚えて帰ってもらって来年につなげてもらえれば」と語っていた

「港北防災かるた」を発案した同地区家庭防災員の唐澤さんが「防災はとても大切。一つでも(防災について)覚えて帰ってもらって来年につなげてもらえれば」と語っていた

「地域防災拠点で、防災訓練の参加者がなかなか増えないことを憂いていました」と、唐澤さんは、“かるた”であれば、親子で楽しみながら防災について知り学んでくれるのではないか、と「防災かるた」を発案した理由を語ります。

唐澤さんが制作したかるたを基とし「港北防災かるた」が完成した

唐澤さんが制作したかるたを基とし「港北防災かるた」が完成した

読み上げられた札。防災を楽しく学べそう

入院していた時期があり、その間にフリー素材のイラストなどを使用し、「防災かるた」の原形となる作品を仕上げたという唐澤さん。

新たに「ズンドコ節」に乗せて防災ソングを作りCD化。綱島東小学校にも寄贈し披露したとのこと

新たに「ズンドコ節」に乗せて防災ソングを作りCD化。綱島東小学校にも寄贈し披露したとのこと

「防災訓練は火災ではなく、地震を想定したものであったことから、消防署の皆さんが“防火”についての内容も盛り込み、『港北防災かるた』が完成しました」と、消防署や火災予防協会の尽力により「防災かるた」が完成したことを喜び、港北消防としての「かるた大会」が実現したことについて“恐縮しています”と、心からの笑顔を浮かべます。

港北区内の消防出張所長や署員が各グループに分かれて審判役を担った

港北区内の消防出張所長や署員が各グループに分かれて審判役を担った

子どもたちのみならず、「戦前からの『ズンドコ節』に乗せた防災ソングも作り、CDを綱島東小学校(綱島東3)に寄贈しました」と語る、80歳を超えてもパワー尽きない唐澤さん、「防災かるた」を生み出した人々の想いは、世代を超え、広く地域の人々に語り継がれていくことになりそうです。

港北消防署の邊田剛重(へんだたけしげ)さんが札を読みあげ大会を進行していた

港北消防署の邊田剛重(へんだたけしげ)さんが札を読みあげ大会を進行していた

子どもたちは「真剣に」絵札と向き合い、“勝負”に挑んでいた

子どもたちは「真剣に」絵札と向き合い、“勝負”に挑んでいた

【関連記事】

“いざ”に備えて楽しく学ぶ、新誕生の「港北防災かるた」はダウンロードOK(新横浜新聞~しんよこ新聞、2022年3月16日)

【参考リンク】

港北防災かるた(港北消防署)※「絵札」と「読み札」のPDFファイルへのリンクも

家庭防災員(横浜市消防局)


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