高田の地域の居場所に「駄菓子屋」が現る――高田地区のボランティアにより、昨年(2019)年11月にオープンしたばかりの「子どもの居場所・フリースペースほっぷ」(高田西3・マル正ストアー内)が、新たな地域交流の手段としての「駄菓子屋(だがしや)ほっぷ」を今年(2020年)5月にオープン。
「ほっぷ」は、現在、第1・第3金曜日の月2回の開催となっているため、今月7月3日午後に開かれた駄菓子屋の“営業”は通算5回目に。
「回を重ねるごとに、来店者が増えています」と、ボランティアグループ「フリースペースほっぷ」(相沢千代子代表)のメンバーで、NPO法人横浜たかたネットワーク(高田町、芹田賢治代表)の理事・事務局長を務める和泉千津子さん。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響から、3月と4月は休業となった「ほっぷ」は、室内での密な状態を避けるため、居場所機能は5月以降も当面の間休止するという事態に。
それでも、「居場所として“地域の人々が交流できる”役割を果たすため、(ボランティアの)皆が挑戦してみたいと思っていた駄菓子屋さんを開設することを決めたんです」と、和泉さんたちは、市内で同様に地域の居場所を運営し駄菓子販売の先行事例がある先を訪問するなどしての確認や、近隣エリアでの駄菓子店情報の収集といった開設準備に奔走。
建物外のため換気も不要で、さらに屋根があるため雨にも濡れにくい入口(エントランス)スペースを利用しての「小さな駄菓子屋」を、“コロナ禍”にも負けじと無事開店することができたと、和泉さんは満面の笑顔で喜び、これまでのいきさつを語ります。
「ほっぷ」は、オープン当初は土曜日の午前から午後にかけて開設していましたが、他の高田エリア内の地域交流施設との運営との兼ね合いもあり、曜日と時間を第1・3金曜日の午後(13時から17時まで)の時間帯に変更。
“地域の交流手段”としての駄菓子販売をはじめた5月の緊急事態宣言の解除以降は、早い時間は乳幼児、中くらいの時間には小学生、夕方近くは中学生や高校生と、来店する子どもの年代がおおむね時間帯ごとに異なる傾向があるとのこと。
さらに、子どもたちのみならず、「懐かしいといって、大人世代の方も来店してくれているんです。大掛かりな宣伝は行わず、『助け合いのまち・横浜高田』のサイト(高田地区社会福祉協議会・高田町連合町内会が運営)やブログで紹介するくらいのアピールしかしてきませんでしたが、こうして地域の皆さんに来店いただけるの本当に嬉しい」(和泉さん)と、想定していた以上の “駄菓子がつなぐ地域の輪”を感じているといいます。
「駄菓子屋ほっぷ」は、今月は今週末7月17日(金)に“開店”、以降8月から12月までの期間も、第1・3金曜日の午後に行われる予定となっており、「“地域の居場所”代わりの小さな駄菓子店では、約30種類もの駄菓子を取り扱っています。ぜひぶらりお立ち寄りいただければ」(同)と、子どもたちのみならず、世代を超えての“来店”を広く呼び掛けています。
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・高田に子どもの居場所「ほっぷ」が誕生、高校生も利用可能で第1・3土曜日に(2019年11月7日)※5月から開催曜日と時間が変更となった(第1・3金曜日の13時から17時まで)
・<たかたんのおうち>まちの妖精・たかたんの誕生会を開催、施設利用も呼び掛け(2017年5月29日)
【参考リンク】
・子どもの居場所・フリースペース「ほっぷ」(『助け合いのまち・横浜高田のサイト~高田地区社会福祉協議会・高田町連合町内会)