<新吉田>あすなろ地区に3人の新会長、高齢化対策や世代超えた交流も「待ったなし」 | 横浜日吉新聞

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新吉田あすなろ地区で3人の新会長が地域まちづくりにチャレンジしています。

新吉田東7丁目の「新吉田あすなろ会館」でおおむね月1回のペースで「新吉田あすなろ連合町内会」の定例会が開催されている

新吉田東1丁目から2丁目、5丁目から7丁目などの早渕川に近い場所を中心に、戸建て住宅街とマンションをエリアとする「新吉田あすなろ連合町内会」(関治美会長)。

同連合町内会に所属している9つの町内会・自治会のうち、3つのマンションの会で、今年(2022年)4月より新会長が誕生しています。

新吉田東1丁目にある築40年超のマンション「ライネスハイム綱島」をエリアとする138世帯の同町内会では、久我谷(くがや)修さんが新会長に就任。

神奈川県防犯協会連合会と県警察本部から贈呈された「感謝状」を手に(9月24日)

神奈川県防犯協会連合会と県警察本部から贈呈された「感謝状」を手に(9月24日)

サラリーマンとして働いていた頃、新築だった頃にこのマンションに住むことをを選んだという久我谷さんは、10年ほどスポーツ推進委員としても地域活動で活躍した経験があり、「高齢化がだいぶ進んできていることが課題となってきています」と、居住者の半数が70代に突入しているというマンション住民の現況について説明します。

新吉田東2丁目にある144世帯のマンション「イトーピア綱島コンドミニアム」をエリアとする「イトーピア綱島自治会」では、“子育て世代”の井戸陽介さんが新会長に。

港北区の担当者や地域ケアプラザ所長、交通安全担当者や消防団、家庭防災員、環境事業推進委員、保健活動推進委員やスポーツ推進委員の代表者らも参加しての会合をおこなっている

港北区の担当者や地域ケアプラザ所長、交通安全担当者や消防団、家庭防災員、環境事業推進委員、保健活動推進委員やスポーツ推進委員の代表者らも参加しての会合をおこなっている

3年前から初めて居住していますが、住環境の良さからこの街に住むことを決めました。子どもたちにとっても良い町だと感じています」と、“下町感”もあり親しみやすさを感じたという綱島駅にも近い“この街”を選んだ理由について語ります。

また、同2丁目にある186世帯の大型マンション「フォルム綱島クレスタワーズ」をエリアとする同自治会では、窪田恵美子さんが新たに会長に就任し、他の自治会・町内会との情報交換などをおこなっています。

新吉田あすなろ地区は人口約6600人約2400世帯が暮らしている中、高齢化率は26.3パーセントで、港北区内では最も高い地区(2019年9月現在、港北区社会福祉協議会のサイト)とされています。

チラシの全戸配布などもおこない、重要事項を地域に案内していると語る環境事業推進委員の大竹繁会長

チラシの全戸配布などもおこない、重要事項を地域に案内していると語る環境事業推進委員の大竹繁会長

地域活動は盛んで、先月9月2日には、同連合町内会が、地域安全活動に尽力し「安心の街づくり」に貢献したことをたたえる感謝状が、公益社団法人神奈川県防犯協会連合会(中区山下町、黒岩祐治会長)と神奈川県警察本部(中区海岸通、林学本部長)から贈呈されています。

一方で、若い世代によるマンションや住宅などへの転入も多くみられており、昨年(2021年)に創立50周年を迎えた横浜市立新吉田小学校(新吉田東6、関谷道代校長)を中心とした子育て世代の活躍なども、地域内外での大きな注目を集めています。

地区会報の「あすなろだより」では地域でのつながりづくりの大切さを呼び掛けている(新吉田あすなろ連合町内会提供)

地区会報の「あすなろだより」では地域でのつながりづくりの大切さを呼び掛けている(新吉田あすなろ連合町内会提供)

世代を超えた交流を促進するためのインターネットやITツールを活用した情報伝達や交流の活発化、コロナ禍を経てのイベントの再開による「地域まちづくり」への参加の呼び掛けも、街の活動の活性化に向けて今後さらに重要性を増していくといえそうです。

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【参考リンク】

新吉田あすなろ連合町内会の紹介(港北区連合町内会)

新吉田あすなろ地区社協の紹介(港北区社会福祉協議会)※区内では最も高い高齢化率についても記載


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