美しい「桃の花」のライトアップは、これから先、いつまで見られるのでしょうか。
東急新横浜線(相鉄・東急直通線)の来年(2023年)3月の開業を前に、駅構内や周辺の工事が進む新綱島駅(綱島東1)付近。
かつて、「東の神奈川、西の岡山」と言われる桃の産地だった綱島の歴史を継ぐ、新綱島駅から徒歩約3分の池谷(いけのや)桃園(綱島東1)では、きのう(2022年)3月28日(月)から、「池谷桃園ぼんぼりライトアップ2022」をスタート。
約60本の桃の木が植えられた2カ所の桃畑のライトアップを、概(おおむ)ね日没(18時)から22時ころまで、来月4月3日(日)ころまで実施する予定です(荒天時は中止)。※2022年4月7日追記:今年は花が長く楽しめているため、明日4月8日(金)ころまではライトアップを継続しているとのことです
昨年(2021年)初開催となったライトアップは、地域の人々に「桃の歴史」や春の到来を伝えることを目的としていたほか、新型コロナウイルス感染症対策に携わる医療従事者や介護施設従事者への謝意や激励を目的におこなっていました。
今年はさらに、予期せぬウクライナでの悲劇が多くの人々を傷つけている事態も。
「一刻でも、また一日でも早く、人命が失われるような事態が終息し、真に平和な春が訪れるようにとの願いを込めて実施します」と、同桃園の園主で、池谷家住宅(古民家)の16代当主・池谷道義さん。
昨年に引き続き、新綱島駅の工事を担当する安藤・間(ハザマ)JV(株式会社安藤・間、本社:東京都港区)の工事担当者が来園し、3月25日(金)の午後に、鉄道工事にも用いているという「ぼんぼり」形状のライト3台を、古民家からみて正面(鶴見川側)にある桃畑に配置。
古民家から東側の桃畑に、安藤・間JVが持参した4台と、同桃園が用意した2台をあわせた計6台のライトを設置する作業をおこなっていました。
ライトの設置から、点灯までの数日を置いたのは、「桃の花が、五分から六分咲きになってからのほうが、ライトアップの光に映えて美しく見えるのです」(池谷さん)といい、ライトアップの終了時期も、桃花の開花状況で最終決定するとのこと。
今年は桜の開花時期が重なっているところも見どころとなっており、「あと数日で桃の花は満開になると思います。ソメイヨシノやヤマザクラの桜の薄いピンク色や白色と、桃の濃いピンク色とのコントラストもぜひお楽しみください」と、池谷さんは、近隣からの立ち寄り来訪(見学は公道からのみ)を呼び掛けています。
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・【歴史まち歩き】東京園から新綱島駅、桃と諏訪神社の力石…「綱島東」の魅力(前編)(2021年6月10日)※書籍「わがまち港北」シリーズ(2巻・3巻)の執筆者・林宏美さんによる歴史エッセイ記事
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