綱島の桃を「ぼんぼり」の灯が優しく照らします。綱島東1丁目、建設工事中の東急新横浜線「新綱島駅」にも隣接した古民家・池谷(いけのや)家住宅と、池谷桃園(とうえん)は、きのう(2021)年3月22日(月)から「池谷桃園ぼんぼりライトアッププロジェクト」に初挑戦。
今週末3月28日(日)までの7日間、夜18時から21時まで、夜の桃畑を、優しいライトアップの光が照らす光景を楽しむことができます。
新型コロナウイルス感染症対策に携わる医療従事者や、介護施設従事者への「感謝」と「応援」の意味を込め、また地域の人々に「木花が芽吹き、生を感じるこの時期に春が到来したひとときを感じてもらえたら」と、第16代当主の池谷道義さんは、今回のプロジェクトの企画理由を説明します。
「当桃園では、冬場の作業が一段落して、5月の桃の実の“袋掛け”が始まるまでのこの季節に、畑いっぱいに桃花が満開となります。桜(ソメイヨシノ)と開花時期は重なるものの、色が桜よりは濃い、鮮やかな桃色が“圧巻の景観”となるんです」と、その美しさについて熱く語る池谷さん。
新綱島駅の工事を手掛ける安藤・間JV(本社:東京都港区)の支援を得て、鉄道工事にも用いているという「ぼんぼり」仕様のライト3台と、温暖色の投光器を1台設置し、これまでになかった「桃の花」を夜に照らすという新たなチャレンジを試みています。
昨年(2020年)と同様に、最速での桃の開花を宣言して以降、すでに「七分咲き」にまで花開いているとのこと。
池谷さんは、「一昨日の“春の嵐”に負けじと頑張っている花たちもあります。見頃は、あと2、3日といったところでしょうか。ライトアップ時間のみならず、日中も色鮮やかな桃色に染まる畑の風景をお楽しみいただけるかと思います」と、時間帯を問わず、この季節ならではの桃の景色を体感してもらいたいとのこと。
なお、古民家や桃園への立ち入りは不可となっており、「コロナ禍のため、“密”にならないようにご鑑賞いただければ」(池谷さん)と、周辺の公道からの“ぶらり”鑑賞を呼び掛けています。
(※)この記事の記載内容について、読者の方からの情報提供をいただきました。ありがとうございます。
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