新綱島駅「ホーム」は鶴見川を意識したデザイン、改札階で桃の歴史も表現 | 横浜日吉新聞

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鶴見川や桃の歴史を意識したデザインを用いる新綱島駅と、木目調のホーム天井が特徴的な新横浜駅完成予想図が公開されました。

JRTT鉄道・運輸機構が12月27日に公開した動画「相鉄・東急直通線 現場レポート」では、新綱島駅の地下4階ホームの工事状況などを報告(同動画より、なお画像に映っている場所はホーム部分のイメージパースとほぼ同じ位置)

JRTT鉄道・運輸機構(横浜市中区)は、2022年度下期(10月~2023年3月)の開業に向けて建設中の東急新横浜線(相鉄・東急直通線)の新綱島駅と新横浜駅をレポートした動画を今月(2021年)12月27日に公開し、両駅ホームや改札口などのイメージパース(完成予想図)も示しました。

動画共有サイト「YouTube(ユーチューブ)」のJRTT鉄道・運輸機構チャンネルに公開された「相鉄・東急直通線 現場レポート」と題する10分超の動画では、11月下旬時点での両駅工事の現場を紹介するとともに、完成後のイメージパースも映し出しているのが特徴です。

新綱島駅の地下断面図、改札は階段踊り場下の地下1階、ホームは一番下の地下4階に位置。このイメージは地下断面を表したもので、地上部は最新状況を示したものではない(JRTT鉄道・運輸機構提供)

新綱島駅地下1階の改札階ではガラス導光板パネルで桃の歴史を表現(イメージパース、JRTT鉄道・運輸機構提供)

新綱島駅のレポートでは、地上部分のコンクリート外壁には、杉板の化粧型枠を使用して“和モダン”を表現する予定であることを案内。

また、改札口を置く地下1階のコンコース部には、発光するガラス導光板パネルを壁に設置し、綱島の桃の歴史を表現していくことも紹介しています。

地下4階のホーム階では鶴見川をイメージした水色のラインや青のデザインも(イメージパース、JRTT鉄道・運輸機構提供)

地下4階に位置するホーム階では、最大10両編成に対応する長さ205メートルのホームとなることや、鶴見川の近くで発展してきたという歴史を表現するため、ホーム両側の壁に水色のラインを入れるほか、他の壁にもランダムに青色や水色を散りばめたデザインにするとのことです。

一方、新横浜駅のレポートでは、地下1階に設ける改札階で羽沢寄り改札口の完成イメージを示し、改札口の左右にエレベーターを設置していくことや、市営地下鉄ブルーラインとの連絡口を設ける計画であることを紹介。

新横浜駅の地下1階に置かれる改札口(イメージパース、JRTT鉄道・運輸機構提供)

地下4階のホーム階は、新綱島駅と同様に10両編成に対応した205メートルの長さとし、ホームを2つ設けて3線とするもので、現在は天井部分と床工事を残すだけだといいます。

天井には木目調の天井材を使い、温かみを感じさせるデザインとする予定。

なお、今回公開されたイメージパースは現時点での完成予想図という位置付けのため、変更される可能性があるとのことです。

JRTT鉄道・運輸機構では、今回の動画を皮切りに今後も工事の最新情報を発信していく考えで、動画公開日の12月27日には公式Twitter(ツイッター)も開設しています。

)相鉄・東急直通線や新幹線の建設を担当する国の独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」については、正式名称が長いため、記事中では「鉄道・運輸機構」という略称でこれまで記載してきましたが、一方で「JRTT」という略称も広く知られているため、今後は「JRTT鉄道・運輸機構」という表記に統一します

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【参考リンク】

動画「相鉄・東急直通線 現場レポート」(YouTube「JRTT鉄道・運輸機構」チャンネル、2021年12月27日公開)

鉄道・運輸機構のTwitter(@JRTT_PR、2021年12月27日開設)


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