高田地区が365日「連続無火災」で表彰、火事防ぐ“警報器”設置も呼び掛け | 横浜日吉新聞

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港北区内で高田地区など2地区の連合町内会が「連続無火災」表彰を受けました。

港北区役所の会議室で行われた「連続無火災」表彰。吉田崇港北消防署長、菊名地区の金子会長、高田地区の宮田会長、栗田るみ港北区長(前任=在職時)(写真左より・3月22日、港北消防署提供)

港北区役所の会議室で行われた「連続無火災」表彰。吉田崇港北消防署長、菊名地区の金子会長、高田地区の宮田会長、栗田るみ港北区長(前任=在職時)(写真左より・3月22日、港北消防署提供)

先月(2021年)3月22日、「市民防災の日」港北区推進委員長(栗田るみ前港北区長=在職時)は、連続無火災期間の表彰基準を達成した高田町連合町内会(宮田寿雄会長)と菊名地区連合町内会(金子清隆会長)の2地区に対する表彰をおこないました。

自治会・町内会の世帯数によりその表彰基準が設定されており、「5千世帯以上1万世帯未満」の高田地区は、1年間(365日)、「1万世帯以上」の菊名地区は半年間(180日)という期間の「無火災」を達成したという地域ぐるみでの功績を称えるものとして実施。

本来ならば1月中にも表彰を行う予定でしたが、新型コロナウイルス禍での緊急事態宣言の発出もあり、3月に宣言が明けたタイミングでの表彰になったといいます。

港北区役所(港北区総合庁舎)の壁面に「住宅用火災警報器」の設置を呼び掛ける横断幕も設置するなど、火災予防を呼び掛ける(港北消防署・消防団・港北火災予防協会による取り組み、2月26日)

港北区役所(港北区総合庁舎)の壁面に「住宅用火災警報器」の設置を呼び掛ける横断幕も設置するなど、火災予防を呼び掛ける(港北消防署・消防団・港北火災予防協会による取り組み、2月26日)

高田地区の宮田会長は、「3年ほど前に表彰された際には、表彰されてから3日後に記録が途絶えてしまったという経験があります。来年に向けて、連続表彰されるよう努めていければ」と、より長期間の記録を達成できるようにと新たな決意を抱いているとのこと。

特に、新型コロナ禍もあり「パトロールも、コロナ禍以前よりは難しい実施環境となっていますが、コロナがより広がることがないよう状況を判断しながら、火災防止を呼び掛けていきたい」と、宮田会長は、さらなる記録更新への活動の在り方についても言及します。

高田地区では、地区社会福祉協議会と連合町内会がホームページ「助け合いのまち横浜高田(よこはま・たかた)」を作成し、地域コミュニティづくりを呼び掛けている

高田地区では、地区社会福祉協議会と連合町内会がホームページ「助け合いのまち横浜高田(よこはま・たかた)」を作成し、地域コミュニティづくりを呼び掛けている

港北消防署(大豆戸町)の総務・予防課の担当者は、「3月24日現在で、火災件数は昨年と同じ18件となっていますが、建物火災に限っては3件増加しており、火災による死者は昨年1年間で発生しませんでしたが、今年に入りすでに3人の方が亡くなっています」と、港北区内で発生した火災の被害状況を嘆きます。

さらに、「今年亡くなった3人は、いずれも65歳以上の高齢者でした。高齢者がいるご家庭は、火の取り扱いには十分注意してください。また、逃げ遅れを防ぐためにも、住宅用火災警報器を設置していないご家庭はすぐに設置してもらえれば」と、より一層の火災予防を呼び掛けます。

一人ひとりの注意はもちろん、地域ぐるみでの火災予防の呼び掛けを継続し、さらに「火災警報器」といった機器設置による対策も、これからの「無火災」継続には大切な鍵となりそうです。

【関連記事】

春に増える火災予防を、港北消防が「コロナに負けない」キャンペーンに挑戦(新横浜新聞~しんよこ新聞、2021年3月2日)

<港北消防>区内で死者発生の火災、東急バス車内掲示やチラシで注意呼びかけ(新横浜新聞~しんよこ新聞、2021年2月15日)

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【参考リンク】

市民防災の日とは何ですか~Q&Aよくある質問集(横浜市)

港北消防署からのお知らせ・イベント情報

助け合いのまち 横浜高田(よこはま・たかた)サイト(高田地区社会福祉協議会・高田町連合町内会)

高田町連合町内会の紹介(港北区連合町内会)

つなぎ塾トーク<第3回:高田のみなさん>~人生かけた地域への愛情、災禍は変化の契機に(港北つなぎ塾:港北区・一般社団法人地域インターネット新聞社)※ホームページ「助け合いのまち横浜高田」のサイト運営についてなど


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