「悲惨な火事」から地域を守りたい――大曽根地区が「3年間」無火災となり、市からの表彰を受けました。
大曽根1丁目から3丁目と大曽根台で活動する21団体の町内会・自治会によって組織されている大曽根自治連合会は、先月(2022年)7月22日午後、横浜市消防局から、3年間の連続無火災を達成したことで初めて表彰されました。
平中(ひらなか)隆消防局長の代理で、吉田崇(たかし)港北消防署長が、同連合会の高橋静明会長に「感謝状」を贈呈し、その功績を称(たた)えていました。
連続無火災の表彰には基準があり、21団体の自治会・町内会で4067世帯(4月現在)となる同連合会は、5千世帯未満の条件で、昨年も2年間の無火災表彰要件をクリアし、港北区長表彰を受けていました。
6月13日の時点で表彰達成基準(3年間・1095日)に至った同連合会ですが、あと1年間(4年間・1460日)無火災だった場合は市長表彰を受けられるとのこと。
港北区内では、1992(平成4)年に表彰制度がスタートしてから、消防局長表彰に至ったのは、新吉田あすなろ連合町内会(1996年・1999年・2019年)と篠原地区連合自治会(2019年)のみとなっており、区内で市長表彰に至った事例はまだないといいます。
同消防署で広報を担当する予防係長の千葉陽(あきら)さんは、「大曽根地区の皆さんは、日頃からスタンドパイプ式初期消火器具の使用方法を共有し、初期消火訓練に活用するなど、地域全体で防災意識の向上に努めているようです」と、日頃からの“地域ぐるみ”での取り組みが表彰に至った理由のひとつと分析します。
高橋会長は、「表彰は、日々、地域で防災のために活動する自治会・町内会や消防団員の皆さんなど、一人ひとりの努力によるもの。これからも一日でも長く悲惨な火事を防ぐことができれば」と、日々の活動で火災を防ぐことができていることについても感謝したいとの思いを語っていました。
同連合会では、地域防災拠点訓練での防災意識の向上や情報共有、災害発生時のシミュレーションに努めるほか、綱島消防出張所(綱島西3)や港北消防団と協力しながらの初期消火訓練を今後もおこなっていく予定とのこと。
スタンドパイプ式初期消火器具についても、現在町内に5カ所設置、今年度(2022年度)もさらに1台設置する予定となっており、さらなる防災力の向上が期待できそうです。
なお、今年(2022年)に港北区内では32件の火災が発生(7月19日現在の速報値)しており、対前年では3件減少、火災による死者は1人(対前年3人減)となっています。
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【参考リンク】
・3年連続無火災で表彰されました(ハートフル大曽根)
・港北区内の火災・救急状況について(港北消防署・区連会議資料=PDFファイル)(港北区連合町内会サイト)※7月19日現在、救急搬送件数は大幅に増加している
・港北消防署からのお知らせ・イベント情報(港北消防署のサイト)
・初期消火器具(横浜市消防局)※スタンドパイプ式初期消火器具についてなど