日吉・綱島での被害多発が要因に、区内の2017年「空き巣」件数は3桁に迫る | 横浜日吉新聞

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昨年(2017年)は港北区で空き巣が急増し、3ケタに迫る98件に達し、その要因は日吉・綱島エリアでの被害多発にあることがわかりました。港北警察署による昨年12月末までの暫定値では、区内の空き巣件数は前年と比べ46件増えており、このうち8割超が日吉・綱島・高田での増加分が占める形となっていました。

2017年の日吉・綱島・高田エリアの町内別の空き巣発生件数と増加件数は、次の通り(港北警察署が集計した暫定値)。

  • 日吉町:11件=前年比+11件(前年0件)
  • 綱島西:11件=前年比+11件(前年0件)
  • 綱島東:8件=前年比+5件(前年3件)
  • 綱島台:7件=前年比+7件(前年0件)
  • 下田町:7件=前年比+4件(前年3件)
  • 高田東:5件=前年比+1件(前年4件)
  • 高田西:3件=前年比+2件(前年1件)
  • 日吉本町:2件=前年比-1件(前年3件)
  • 箕輪町:0件=前年比-1件(前年1件)
  • 高田町:0件=前年比-1件(前年1件)
  • 綱島上町:0件(前年0件)

一昨年の2016年には被害がまったく発生していなかった日吉(1~7丁目)町綱島西・綱島台での急増ぶりが目立っているほか、他の町でもほとんどが被害を増やしています。

写真はイメージ

港北区防犯情報メールなどによる被害発生状況をまとめると、2017年は前半綱島西と綱島台での発生が目立ち、夏の終わりごろから初秋にかけては下田町で多発。10月になると日吉7丁目などの日吉町で増えるという傾向がありました。また、綱島東3丁目などの綱島東でも10月下旬から11月下旬まで約1カ月ほどの間に7件の被害が起きています。

3つのエリアでは、2016年の空き巣件数はあわせても16件にとどまっていましたが、昨年は前年比38件増の54件に達しており、このうち綱島エリアが23件増、日吉エリアも13件増、高田エリアも2件増やしました。

港北警察署によると、空き巣の被害は「掃き出し窓」(窓の下枠が床面や床近くにある窓)を何らかの道具などで割られ、鍵を開けられて侵入されるケースが多いといいます。また、プライバシーを重視して、外から見えにくくなっている場所も狙われやすいといい、「感知式ライトの設置や、外(一般公道など)から見えやすくする対策も有効」(同生活安全課)と、空き巣対策を呼び掛けます。

2018年は今のところ3つのエリアで空き巣被害は報告されておらず、昨年11月には日吉7丁目での空き巣容疑で容疑者が逮捕されたという神奈川新聞の報道もありました。ただ、広範囲で被害は増えているだけに今年も引き続き警戒が必要です。

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