横浜市内での新型コロナウイルス感染者数がなかなか減りません。「感染経路不明の感染者の発生は確実に減少」(林文子市長)している一方、クラスターと呼ばれる集団感染の発生が止まっておらず、今月(2020年)5月3日(日)に400人を突破したばかりの累計感染者数は、きのう17日(日)時点で505人となりました。【2020年5月18日0:05記事公開】
となりの川崎市では、感染者の発生が0人となる日も目立つなか、横浜市内では市内にある複数の病院内で医師・看護師などの職員と入院患者への集団感染が相次いでおり、5月の17日間における感染者数は139人。
この数日間、集団感染者の発生が続いたことで、東京都内の感染者数に迫ったり、同数になったりする日も出ています。
病院や横浜市がそれぞれ公表したところによると、これまでに旭区の聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院で70人以上、泉区の湘南泉病院は10人超の感染者が出ており、緑区では元気会横浜病院や牧野記念病院、鴨居病院と3つの病院で集団感染が発生。地域の医療体制にも影響をおよぼしています。このほか、瀬谷区の横浜甦生(こうせい)会病院や港北区の菊名記念病院でも集団感染が起きました。
神奈川県や東京都など首都圏での「緊急事態宣言」を解除するか否かを今週5月21日(木)に国が決めると言われるなか、横浜市内の感染者数を抑え込むことが求められます。
5月10日~17日の東京都・横浜市・川崎市の感染者数
- 5月17日(日):東京都5人/横浜市5人/川崎市0人
- 5月16日(土):東京都14人/横浜市8人/川崎市0人
- 5月15日(金):東京都9人/横浜市8人/川崎市3人
- 5月14日(木):東京都30人/横浜市19人/川崎市3人
- 5月13日(水):東京都10人/横浜市8人/川崎市1人
- 5月12日(火):東京都28人/横浜市5人/川崎市0人
- 5月11日(月):東京都15人/横浜市6人/川崎市0人
- 5月10日(日):東京都22人/横浜市11人/川崎市1人
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【参考リンク】
・横浜市内の陽性患者の発生状況データ・相談件数(横浜市)