危険な「ブロック塀」の点検求める、日吉・綱島・高田の一部町内では撤去に補助も | 横浜日吉新聞

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横浜市内でもブロック塀の安全点検を求める特設ページが市の公式サイト内に開設されました。先週(2018年6月)18日(月)朝に大阪府北部で発生した最大震度6弱の地震によって、小学校のブロック塀が倒れて小学生が亡くなったことを受け、その危険性が再認識されつつあります。

塀の高さは地上から2.2メートルを超えてはならないことや、塀の厚さは10センチ以上など、ブロック塀の点検のチェックポイント(国土交通省資料より)

横浜市の「ご自宅等の塀の安全点検をお願いします」と題したページには、“ブロック塀の点検のチェックポイント”と題した国土交通省による資料を掲載。

塀の高さは地上から2.2メートルを超えてはならないことや、塀の厚さは10センチ以上で、控え壁はあるか否かなど、構造的な基準に適合するよう点検項目が示されています。

一方、市では避難経路沿いにある危険なブロック塀について、撤去や軽量フェンスなどを設置する際にそれぞれ最大で50万円を補助する「身近なまちの防災施設整備事業補助」も行っており、日吉・綱島・高田エリアでは、日吉本町4丁目綱島西5丁目高田東1丁目と同4丁目の木造住宅が密集しているとされる4町内を対象としています。

横浜市緑の協会では、緑を増やすとの観点から既存のブロック塀を撤去して生垣を設置する場合に助成する制度を設けている

この身近なまちの防災施設整備事業補助は、対象エリアが限定されており、町内会や自治会を通じて申請を行う形となりますが、対象地区が限定されない形で個人宅や自宅兼商店などでも申請できる助成制度もあります。

それが市の外郭団体である公益財団法人横浜市緑の協会が設けている「生垣設置」で、震災対策面というよりも緑を増やすとの観点から、既存のブロック塀を撤去して生垣を設置する場合に最大で11万円の助成を行っています。道路に面した長さ3メートル以上の生垣などといった制限はありますが、ブロック塀を置き換える際には活用できそうです。

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日吉・綱島・高田での大きな地震に備え、知り覚えて対策しておきたい7つのこと(2018年6月19日)

【参考リンク】

【市民の皆様へのお願い】建築物の既設の塀の安全点検について~ご自宅等の塀の安全点検をお願いします(横浜市建築局)

身近なまちの防災施設整備事業補助(横浜市都市整備局、日吉本町4丁目・綱島西5丁目、高田東1丁目・4丁目など一部地域のみ対象)

助成事業「生垣設置」(公益財団法人横浜市緑の協会)


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