日吉と綱島で家を買うことは難しいのでしょうか。港北区が各町ごとの現状を分析したデータ集「数字で探る 港北のすがた~地域わかりマス2017」によると、日吉と綱島での持ち家世帯の割合が横浜市や区の平均を大きく下回る数字になっていることがわかりました。
同データ集によると、持ち家である世帯の割合は、全国平均で60.9%におよび、横浜市平均でも55.7%となっていたものの、港北区では5割を割り込む49.1%。なかでも綱島が42%、日吉は43.5%にとどまり、都心に近い両地域が区内ワースト2を占めています。
綱島では駅に近い綱島東の2丁目と1丁目で極端に低く、綱島西では4丁目や3丁目、2丁目が4割を切る数字。日吉は、日吉駅に近い箕輪町1丁目や日吉本町1丁目、慶應義塾大学矢上キャンパスが位置する日吉3丁目、大規模団地「サンヴァリエ日吉」のある下田町4丁目で持ち家率が低くなっていました。
日吉と綱島の周辺は「10代後半~20代の世代の転入は多く、30代~40代では転出が多くなっており、住民の入れ替わりが多い地域」(日吉綱島東部地区まちづくりビジョン)と指摘されており、30代以降で一戸建てやマンションを購入する際に、買いやすい手頃な価格の物件が少ないとの見方もあります。
一方、高田地区の持ち家率は56.6%、高田や綱島西に隣接する新吉田エリアは区内でもっとも高い62%となっていました。
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・<区が町ごとに細かく分析>日吉本町4・綱島西5・綱島東4は少子高齢化と無縁(2017年9月28日、地域わかりマス2017の紹介も)
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【参考リンク】
・「地域わかりマス2017」の閲覧ページ(港北区役所)