<追記レポートあり>初の“高校生クイズ”や東大・早大とのコラボも、2016年「矢上祭」は10/8(土)・9(日)に | 横浜日吉新聞

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日吉周辺地区でもすっかりお馴染みとなった慶應義塾大学・理工学部のある矢上キャンパスでの「矢上祭」(写真は公式ホームページ)

日吉周辺地区でもすっかりお馴染みとなった慶應義塾大学・理工学部のある矢上キャンパスでの「矢上祭」(写真は公式ホームページ

今年のテーマは「和」、有名高校が激突する“高校生クイズ”にも初挑戦――日吉地区で絶大な人気を誇る理系大学の祭典が今年もやってくる!慶應義塾大学理工学部が置かれる矢上キャンパス(日吉3)での学園祭・第17回「矢上祭」がいよいよ2016年10月8日(土)から10月9日(日)までの2日間開催されます。

開催まであと3週間、準備も大詰め。運営の中枢である2016年「矢上祭実行委員会」委員長湯山要海(ゆやまかなみ)さん、広報局局長菊井浩祐(こうすけ)さんに、今年の矢上祭の魅力について話を聞きました。

「矢上祭」こそ青春、活動に実行委員メンバーが賭ける“想い”とは

矢上キャンパスがそびえる矢上川沿いの日吉から川崎・中原区の木月地区に至るまで、この「矢上祭」を知らない子どもはいない、というくらいに地域に根差したイベントとして知られる矢上祭。

矢上祭が開催される慶應理工学部・矢上キャンパス

矢上祭が開催される慶應理工学部・矢上キャンパス

毎年人気のお化け屋敷や、近隣の横浜市立矢上小学校・放課後キッズクラブによるハンドベルの演奏、そして“理系大学”らしい様々な実験や宇宙、生物、物理など、「不思議だなぁ」と感じるものから「これ、面白い」と感じられる理工系イベントが目白押し日吉での唯一の大学の学園祭とあり、幼児から特に中学生くらいまで、「多く子どもたち・ご家族連れがやってくるんです」と、実行委員長の湯山さん。

湯山さんも、広報担当の菊井さんも、今年で矢上祭実行委員会での活動は3年目。「もう、一つの部活のようなものなんです」。実行委員会は、今年も全体で225名という大所帯。イベントの企画・構成から、出店者募集・ブース設置に至るまでの指導、日吉や元住吉地区内外へのスポンサー獲得のための営業活動や、パンフレットやホームページの作成まで、仲間たちと誠意取り組んできたという菊井さん。

「それだけ、このイベントに賭ける想いや、労力は、もうものすごいものがあるんです」と語る二人。いよいよ3年生、この実行委員会での引退を控え、「これまでの3年間の想いを結実させたイベントとして、もっとたくさんの皆さんに来ていただきたい」と、新たに加えたというのが、これまでやや来訪が少ないと言われてきた「高校生」にターゲットを絞ったイベント企画といいます。

来たれ、高校生!初の“高校生クイズ”in矢上祭を“熱く”企画

そんな実行委員メンバーの想いが地域に知らず伝わっているのか、毎年近隣の住民の多く来訪で賑わう矢上祭。意外にも、来客が少ないのが「高校生」なのだといいます。

「高校生への広報が足りないのでしょうか。それとも、高校生が、他の活動に夢中で、気付いてくれていないからなのでしょうか」と、3年間、企業戦士さながらに広報スキルを磨いてきたという菊井さん。

高校生クイズで東京大学と、広報PRで早稲田大学とのコラボも実現!「和」をモチーフとし、新たな広がりをみせる第17回矢上祭のパンフレット(写真:同実行委員会ツイッターより)

高校生クイズで東京大学と、広報PRで早稲田大学とのコラボも実現!「和」をモチーフとし、新たな広がりをみせる第17回矢上祭のパンフレット(写真:同実行委員会ツイッターより)

「高校生を呼びたい!」その想いを込めて、今年新たに企画したのが、実行委員会が主催する「高校生クイズin矢上」(メインステージ・8日(土)15時20分~16時)。「テレビでしか見られない、あの高校生クイズが目の前で」というキャッチフレーズで、日本最難関の高校として知られる開成高校(東京都)、早稲田高校(東京都)、そして地元・日吉代表の慶應義塾高校と、3つの“超有名・最難関高校”がクイズ対決。クイズ王を決めるという、これまでの矢上祭にはなかったという高校生向きの“熱い”新企画を打ちたてました。

クイズ問題も、「東大クイズ研究会」(東京大学:東京都)に作成を特別に依頼。“超”ハイレベルの熱すぎる闘いをリアルに楽しめると、実行委員会では最も力を入れている企画だといいます。

これにあわせ、高校生がキャンパスライフについて質問できるコーナーも本部インフォメーションに設置予定で、「オープンキャンパスでは分かりにくい、現役学生の“生”の声を聞くことができます。ぜひ、この機会に、矢上キャンパスの“生”のキャンパスライフを知っていただけたら。気軽に質問してください」と、菊井さんも、大学受験を控えた高校生たちにもたくさん矢上祭に来てもらいたいとPRします。

テーマは「和」日吉からは54社が協賛、早大理工展との初タイアップも

恒例イベントの「お化け屋敷」、ミス・ミスターコンテスト「理系美人」や、矢上キャンパスを案内するツアーなどを行う企画「矢上ナビゲーション」、研究室展示や科学教室、模擬店、華やかなステージなど、その魅力は枚挙にいとまがない今年の矢上祭のメイン・テーマは、「和」

日吉地区からは54社もの協賛。元住吉地区からも多く賛同・協力があったとの事。さらに、今年は初めて、早稲田大学理工学部(東京都)の学園祭「理工展」2016年11月5日(土)から11月6日(日)まで開催)と、パンフレットを置き合い、相互でPRを行うなどの初のタイアップを行うことにしたといい、今年のテーマである「和」が、イベントに大学をも越えた、新たな「広がり」を見せているといいます。

矢上祭実行委員長の湯山要海(ゆやまかなみ)さん。システムデザイン工学科で学ぶ。日吉まで千葉県浦安市から通学している。手にしているのは仲間たちと作った矢上祭トレーナー

矢上祭実行委員長の湯山要海(ゆやまかなみ)さん。システムデザイン工学科で学ぶ。日吉まで千葉県浦安市から通学している。手にしているのは仲間たちと作った矢上祭トレーナー

実行委員長の湯山さんは「あっという間の3年間でしたが、去年、おととしの矢上祭と違う“矢上祭”になるようにと、今年に入ってからもずっと準備を重ねてきました。スポンサー獲得に頑張った渉外部はじめ、実行委員のメンバーも一人ひとりが精一杯準備のため“動いて”きたんです。目立つところも、目立たないところも、矢上祭の魅力はいっぱいです。ぜひ、矢上キャンパスに足を運んでもらい、そんな楽しさを探してもらえたら。自身にとっても3年間の集大成としての矢上祭。ぜひ、多くの皆さんにお楽しみいただけたら」と、最後の矢上祭に賭ける熱い想いを語ります。

広報局局長の菊井さんも、「早大とのコラボなど、新しいチャレンジに満ちた日々となっています。ぜひ、これまでで一番面白い、一番楽しい矢上祭となり、最も多い入場者の皆さんで賑わうよう、準備を進めています。ぜひお越しください」と、多くの来場を呼び掛けています。

慶應義塾大学矢上キャンパスでの2016年「矢上祭」は、10月8日(土)12時15分から19時、10月9日(日)10時から19時までの開催。矢上キャンパスへは東急東横線・東急目黒線・横浜市営地下鉄グリーンライン日吉駅下車、徒歩約12分。来場者向けの駐車場はないため、公共交通機関をご利用ください。

※フィナーレを飾る人気の「花火」企画は10月9日(日)18時40分から19時10分まで、同キャンパスのグラウンドにて開催予定。今年のテーマの「和」の音楽に合わせて打ち上げられるので、ぜひ見に来てくださいとのこと。(各イベント・展示等の詳細は、下記の参考リンクをご参照ください)

【2016年10月6日追記】

2日間とも午前中に雨が降るあいにくの天候でしたが、2日目は昼前から雨も止み、多くの人が訪れていました

2日間とも午前中に雨が降るあいにくの天候でしたが、2日目は昼前から雨も止み、多くの人が訪れていました

今年も「お化け屋敷」は近所の子どもたちにすごい人気。毎年のことながらも、かなりの長蛇の列が!

今年も「お化け屋敷」は近所の子どもたちにすごい人気。毎年のことながらも、かなりの長蛇の列が!

グラウンドでの「やがみスポーツ」にも多くの人が詰めかけていました

グラウンドでの「やがみスポーツ」にも多くの人が詰めかけていました

暗くなってからも、多くの人々が会場を訪れていました

暗くなってからも、多くの人々が会場を訪れていました

カラフル、そして精緻(せいち)に満ちたイベント毎の手作り看板の数々

カラフル、そして精緻(せいち)に満ちたイベント毎の手作り看板の数々

ステージも、最後まで大盛りあがりでした!

ステージも、最後まで大盛りあがりでした!

おそろいのパーカーがカッコイイ!矢上祭実行委員会の皆さんも、本当に遅くまでお疲れさまでした

おそろいのパーカーがカッコイイ!矢上祭実行委員会の皆さんも、本当に遅くまでお疲れさまでした

月夜の矢上キャンパスには、矢上祭のファイナルを飾る花火を待つ人々の長い列が

月夜の矢上キャンパスには、矢上祭のファイナルを飾る花火を待つ人々の長い列が

いよいよ花火会場となるグラウンドへ入場開始!早く入場した方には椅子がしっかり用意されているという粋な計らいに驚きの声も

いよいよ花火会場となるグラウンドへ入場開始!早く入場した方には椅子がしっかり用意されているという粋な計らいに驚きの声も

矢上キャンパスを彩る打ち上げ花火

矢上キャンパスを彩る打ち上げ花火

17回目の矢上祭もいよいよ最後、名残惜しい儚(はかな)い時間

17回目の矢上祭もいよいよ最後、名残惜しい儚(はかな)い時間

矢上キャンパスを駆け抜ける、穏やかな秋風になびく花火が美しく感じられる一夜となりました

矢上キャンパスを駆け抜ける、穏やかな秋風になびく花火が美しく感じられる一夜となりました

3年生にとっては最後となる矢上祭。実行委員長の湯山さんの地域の皆さんに向けた挨拶にも、大きな拍手が。今年も、一人ひとりの心に残る素晴らしい学園祭を、本当にありがとうございました

3年生にとっては最後となる矢上祭。実行委員長の湯山さんの地域の皆さんに向けた挨拶にも、大きな拍手が。今年も、一人ひとりの心に残る素晴らしい学園祭を、本当にありがとうございました

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【参考リンク】

慶應義塾大学理工学部の学園祭 第17回矢上祭 公式ホームページ

17th矢上祭のご案内~開催概要・アクセス(矢上祭ホームページ)

慶應義塾大学 矢上祭実行委員会 公式Twitter

第63回理工展:早稲田大学理工学術院大学祭 公式ホームページ


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