川崎市立井田病院(中原区井田2)は2006年12月から独自に運行を続けてきた武蔵小杉駅行の無料シャトルバスについて、2016年3月31日(木)限りで廃止することを発表しました。川崎市バスが4月1日から増便を予定していることにともなうものです。
同病院の無料シャトルバスは、川崎市民への利便性を高めるために試験的に運行していたもので、途中の「尻手黒川道路井田一丁目交差点付近」や「法政二高グラウンド前」に立ち寄りながら、JR武蔵小杉駅前バスターミナルまでの間を結んでいました。
平日の朝7時から17時まで40分間隔で15往復を運転し、病院の正面出入口から乗降できる利便性があったものの、1日当たり約210人の利用にとどまっていたといいます。市バスが4月1日から井田病院と武蔵小杉駅を結ぶ便を大幅に増便し、平日には急行バスも新設する予定であることから、廃止を決めたものです。
井田病院は川崎市の市民病院ながら、道路1本を挟んで日吉1丁目と下田町2丁目に接しているなど、日吉駅が最寄り駅となっていることもあり、利用者に占める川崎市民の割合が低いと言われています。市バスの増発により、武蔵小杉駅などからのアクセスを改善することで、川崎市民の利用率が高まるのかが焦点となりそうです。
【関連記事】
・限りなく日吉に近い「井田病院」、川崎市民の利用増へ交通アクセス改善着手(2016年2月13日)
【参考リンク】
・川崎市立井田病院の交通案内(シャトルバスの案内も)
・平成28年4月1日から小杉駅東口を中心に市バスを増便します(川崎市、2016年1月26日)