矢上小学校の「創立50周年」活動を振り返る全校集会での“風船飛ばし”で、一人ひとりの思いを未来につなぎます。
昨年(2023年)6月20日に「創立50周年」を迎えた横浜市立矢上小学校(日吉3)では、今週(2024年)2月28日(水)13時30分から14時まで、児童の運営委員が中心となって企画した「50周年振り返り集会」を開催。
PTAや創立50周年事業実行委員会のメンバー、ボランティアが参加しての「バルーンリリース(風船飛ばし)」を行いました。
風船には、「矢上小学校の好きなところ」や「次の学年で頑張りたいこと」、「矢上小学校での一番の思い出」の3つの選択肢から児童が一つテーマを選び記入、メッセージカードとして添えています。
10時すぎから、PTAや実行委員会のメンバー、ボランティアらが600個の風船の準備をスタート。
青空が広がる同校の校庭で13時30分からスタートした「振り返り集会」で、児童の運営委員や岸俊介校長が、これまでの50周年イベントについてまずは振り返ります。
カード付きの風船が一人ひとりに配られ、50周年でのテーマとしても掲げた「手をつなぎ 笑顔いっぱい 矢上っ子」との掛け声とともに風船を空に放ちました。
50周年のテーマとして、「つなぐ、つながる、つなげる」との目標を掲げて今年度(2023年度)を中心に行われてきた「創立50周年記念イベント」。
昨年(2023年)12月に行われた「記念式典」や、「港北ふるさとテレビ局」(伊藤幸晴代表)と6年生、PTAが協力したという約15分間の動画作品の制作、「オープンYAGAMI(やがみ)&ホームカミングデー」の実施など、50周年事業はそれぞれ大きな盛り上がりと地域内外からの反響があったといいます。
今年度(2023年度)から同小学校に着任した渡邊将道副校長は、「記念式典での“全員での一体感”が本当に素晴らしかった。一つひとつのイベントに“主体的に”楽しめる子どもたちが多い学校。素晴らしいと感じています」と、副校長として初任地となった同小学校の50周年事業を振り返ります。
一人ひとりが50周年を振り返る中、晴天に放たれた風船はくっきりと浮かび上がり、南西の空と舞い、遠く消えゆく姿を、訪れた保護者や地域の人々、教職員や子どもたちが大きく手を振り、太陽が輝く方向へと手をかざしながら見送っていました。
高橋宏英PTA会長は、「入学したての1年生であっても、何をやっているか分からなくても、きっと『何かをやった』ということは覚えていてくれるはず。いつか大きくなってから同窓会などで再会するときに、この日のことが心に残っていてくれれば嬉しい」と、子どもたちの“未来をつなぐ”最終イベントが、おそらく子どもたちの心に“いつまでも残るはず”との期待感を示します。
「次の50年につなげることができたと思います」と、岸校長も“大きな達成感”を得たかの笑顔を見せる矢上小学校の創立50周年の“最後の取り組み”は、いつまでも、どこまでも空に舞い飛ぶかの風船のように、長く子どもたちの心に残り、未来に向けて“熱く”語り継がれることが望まれます。
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【参考リンク】
・50周年特設ページ~【2月28日】50周年振り返り集会(同)