実家やわが家が「空き家」になったら、9月30日(金)に区内初の無料相談会 | 横浜日吉新聞

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もし実家やわが家が「空き家」になったら――区内で初めておこなわれる相談会に参加しませんか。

今月(2022年)9月30日(金)港北区内では初開催となる「空家無料相談会」の案内チラシ(横浜市のサイト)

今月(2022年)9月30日(金)港北区内では初開催となる「空家無料相談会」の案内チラシ(横浜市のサイト)

横浜市建築局港北区区政推進課は、今月(2022年)9月30日(金)14時から17時まで、区内では初となる「空家無料相談会」を、港北公会堂(大豆戸町、大倉山駅から徒歩約6分)で開催します。

市内では約603万戸ある一戸建て住宅のうち、約2万8000戸が空き家(2022年4月、横浜市建築局「空家の流通・活用マニュアル」)といわれており、今後も、少子高齢化の進行などにともない、空き家は増加していくと予想されています。

そのため、市では、不動産、法務、建築などの専門家団体などと「空家等対策に関する協定」を締結し、空き家対策で連携。

「何を相談していいか分からない」人でも参加することができる「空き家セミナー」を、各回定員40人予約先着順でおこなうといいます。

  • 不動産の終活(14時30分~15時)~講師:神奈川県土地家屋調査士会・上田尚彦さん
  • 空家に出没する有害生物(15時30分~16時)~講師:神奈川県ベストコントロール協会・大曽根一喜さん
  • 空家にも良く効き、家族にも負担をかけない相続の基礎(16時30分~17時)~神奈川県行政書士会・安友千治さん
パンフレット「空家のはなし」を発行するなどし「まずは相談してみよう」と呼び掛けている(横浜市サイト)

パンフレット「空家のはなし」を発行するなどし「まずは相談してみよう」と呼び掛けている(横浜市サイト)

また、定員39組予約先着順で、具体的な相談にのってほしい場合など、協力団体の専門家との個別相談(30分間)が可能となっています。

成年後見制度や登記、不動産、境界の調査、税金、建物の耐震性、害虫駆除、将来の住まい探しなどの相談が可能とのこと。

いずれも9月22日(木)までに、市電子申請サービスのサイトまたは電話(045-671-4121)、FAX(045-641-2756)のいずれかの申し込みが必要(土祝日の電話申し込みは不可)。

横浜市「空家の流通・活用マニュアル」では、師岡町の「ふらっと」が空き家活用の事例として紹介されている

横浜市「空家の流通・活用マニュアル」では、師岡町の「ふらっと」が空き家活用の事例として紹介されている

参加にあたっては、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、マスクの着用などの対応が必要。今後の感染者数などの動向により、開催中止になる可能性もあるとのことです。

一戸建てで、売却・賃貸用など以外の利用されていない「その他の住宅」は5年間で約1.3倍に増加(国土交通省「横浜市における空家対策の取組状況について」資料)

一戸建てで、売却・賃貸用など以外の利用されていない「その他の住宅」は5年間で約1.3倍に増加(国土交通省「横浜市における空家対策の取組状況について」資料)

区内では、新築マンションや住宅の建設が相次ぐ一方、都心部と郊外部の「中間位置」として市平均程度かやや多めの比率で推移しており、単身者世帯も多いことから、早めの相談、また相続準備なども含めた「家族ぐるみ」での対策が必要になっているといえそうです。

【関連記事】

一軒家の交流スペース「よってこしもだ」が閉館、男性向け料理教室など最後の企画(2018年10月8日)※「空き家活用」の先進事例だったが閉館。現在は横浜市と市民団体などとの「空き家活用」のマッチングもおこなわれている

【参考リンク】

横浜市空家無料相談会~港北区の開催概要(横浜市建築局)

港北区空家無料相談会 申込フォーム(横浜市電子申請・届出システム)

空家対策(同)

空家に関する相談窓口のご案内(同)


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