新常態での「持続可能なスポーツ」とは、慶應が8/18(火)にオンラインでシンポ | 横浜日吉新聞

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コロナ禍で中止となっていたシンポジウムオンラインに場を移して再度企画されました。日吉キャンパスに拠点を置く慶應義塾大学スポーツ医学研究センター(日吉4)などは今月(2020年)8月18日(火)の16時から「慶應スポーツSDGsシンポジウム2020」を開きます。

8月18日(火)の16時から20時までオンラインで開かれる「慶應スポーツSDGsシンポジウム2020」のチラシ(慶應義塾大学スポーツ医学研究センターの案内ページより)

同シンポジウムは、WHO(世界保健機関)が発表した身体活動に関する世界行動計画GAPPA(Global Action Plan on Physical Activity 2018-2030)」の日本語版が完成したことを記念し、今年2月29日に日吉キャンパスの藤原洋記念ホール(日吉4)で開く予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で断念。

コロナ禍で半年近くの時間が経過した今、シンポジウムの開催場所をオンライン上へ移すとともに、新たに「新常態における持続可能なスポーツ・身体活動」とのテーマを掲げました。

冒頭に特別講演として、WHO西太平洋事務局ヘルスプロモーション部門でテクニカルオフィサーをつとめるリッタマイヤ・ハマライネン(Riitta-Maija HAMALAINEN)氏が登壇し、16時から映像を配信

17時からライブ配信が始まり、同大学政策・メディア研究科の蟹江憲史教授「スポーツxSDG」とのテーマで、SDGs(持続可能な開発目標)の基本的な考え方を解説するとともに、スポーツや健康を通じたSDGs実現への道筋を語ります。

続いて同大学院SDM研究科の神武直彦教授「システム×デザイン思考でヒトとマチを元気に」と題し登壇。街が元気になることはSDGsの開発目標を達成することにもつながる、との考え方から“人も街も元気にする力”を秘めるスポーツの価値について、豊富な実践例を交えながら紹介します。

「慶應スポーツSDGsシンポジウム2020」には5氏が登壇(同)

同大学スポーツ医学研究センター・健康マネジメント研究科の小熊祐子准教授は、今回のシンポジウム開催の契機となった「GAPPA」を主題に据え、「身体活動に関する世界行動計画2018-2030 日本での展開と世界への発信」との演題で、日本の健康施策との親和性や、国内での取り組み例を紹介するとともに、行動目標に向けて一人ひとりが何をすべきかを解きほぐします。

「オリンピックレガシーと健康~新しい日常で、どうやってスポーツを続けるか」という日本のスポーツ界にとって重要なテーマを取り上げるのは、同大学スポーツ医学研究センター・健康マネジメント研究科の石田浩之教授。オリンピックが果たしてきた役割を再認識するとともに、新しい日常の中でスポーツはどのような形で持続可能なものになるのか、という新たな課題に挑みます。

今回のシンポジウムは日吉キャンパスではなくオンライン上で開く(8月4日)

19時から20時までは登壇者らによるフリーディスカッションが予定されているほか、途中の休憩時間と16時30分には、「慶應義塾のオリンピック・パラリンピックレガシーを考える 学生ボランティア組織 KEIO2020 project」や「ふじさわプラス・テンと身体活動に関する世界行動計画2018-2030 健康マネジメント研究科学生」の動画による紹介も行われます。

配信はオンライン会議システム「Zoom(ズーム)」または動画配信サイト「YouTube」を通じて行われ、参加は無料。申し込み完了後に、開催日の1週間から3日前を目安に当日アクセスするZoomのURLが知らされるとのことです。

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【参考リンク】

8月18日(火)16時~「慶應スポーツSDGsシンポジウム2020~新常態における持続可能なスポーツ・身体活動」開催のお知らせ(慶應義塾大学スポーツ医学研究センター)


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