昨日(2019年)9月9日(月)の明け方までに台風15号が通過した日吉や綱島エリアでは、東急東横線や目黒線が“計画運休”として朝の通勤時間帯に運休となり、大きな影響が出たほか、横浜市立の小中学校も休校となりました。
午前3時に台風の中心が三浦半島付近を通過すると、日吉や綱島周辺でも風雨がさらに強く叩きつけ、横浜気象台の観測では、3時12分に41.8メートルの最大瞬間風速を計測しています。
国交省京浜河川事務所が綱島東1丁目に置いた水位観測所では午前3時の時間雨量は32ミリ、日吉4丁目の慶應義塾大学内に置かれたアメダス(地域気象観測所)は4時に同42ミリを記録。30~40ミリという雨量は、気象庁が「激しい雨」と定義し、「バケツをひっくり返したように降る」「道路が川のようになる」というレベルです。
こうした影響か、東京電力によると、日吉に隣接する川崎市中原区の木月や幸区の矢上や北加瀬、南加瀬、新川崎では、午前3時半ごろから約3500軒で最大で10時間近くにわたって停電も発生しています。
9日朝7時の時点で、神奈川県東部に暴風警報が発令中だったため、日吉や綱島など横浜市立の小学校や中学校でも臨時休校となっています。
東急では、台風接近を想定して前夜の8日(日)22時ごろから翌9日(月)の8時20分ごろまで“計画運休”として列車の運転を取りやめたため、日吉駅や綱島駅では、駅が大混雑するなど、朝の通勤や通学に大きな影響が出ました。
風雨による影響は、箕輪町2丁目の大型マンション「プラウドシティ日吉」の建設現場で一部の足場が傾いているのが確認できたほか、付近のマンションでも出入口のガラスが割れていました。日吉5丁目のマンションでは、屋上の屋根部分の一部が駐車場に落下し、駐車していた車に被害も。
朝に東急が運休して出社できなかったり、台風による物流が影響を受けたりしたことで、日吉や綱島の店舗では開店時間を遅らせたり、飲食店メニューを提供できなかったりするケースも見られました。
これから9月と10月は台風発生の多いシーズンとなるだけに、さらなる備えや対策を考えておく必要がありそうです。
(※)この記事は複数の読者からの情報提供もあり、記事化しました。ありがとうございます。
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