新綱島駅周辺の「都市計画」変更手続きを開始、全体像が見えづらいとの声も | 横浜日吉新聞

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横浜市都市整備局などは、東急新横浜線(相鉄・東急直通線)の新綱島駅(仮称)周辺を中心とした「綱島東一丁目地区」において、地区計画を変更する手続きを今月(2019年6月)14日に開始し、28日(金)まで周辺住民による「公述」(意見表明)の申し出を募集しています。

鶴見行の臨港バスが出てくる横断歩道(中華店「福苑」付近)を経由する「東西軸」を中心に綱島駅と新綱島駅の歩行者導線をつくりたい考え。なお、東口駅前の再開発が進み、高層ビルが整備された際は、新綱島側の再開発ビルと立体歩道を設ける計画がある(6月14日、横浜市「素案説明会」の資料より)

今回の変更は、土地利用を定めたエリアを従来の5分割から6分割に細分化したり、新綱島駅周辺に建てるビルの低層部に商業・業務施設を誘導することを求めたり、同駅の地上部にタクシー乗降場を設けたりする内容です。

再開発の方針自体には大きな変更点がないことや、今年(2019年)2月と3月にも事業概要の説明会が綱島で開かれていたこともあり、先週(6月)14日(金)に綱島地区センター体育館で行われた市の「素案説明会」は、40人ほどの参加にとどまりました。

ただ、今回の対象となる再開発計画が綱島駅東口から新綱島駅の一帯を含む大きなエリアで、建物の概要は28階建ての再開発ビル(再開発組合施工)以外には決まっていないこともあり、素案説明会の参加者からは「再開発の全体像が見えづらいので、完成予想図(イメージパース)を公開してほしい」といった声も上がっています。

新たに整備される道路「綱島東線」上のタクシー・バス乗場付近を鶴見川側に向かって眺めた時の完成イメージ。右奥は再開発ビルや区民文化センターの建物とみられる。6月14日の「素案説明会」で初めて公開された(素案説明会資料より)

再開発の方向性は市が決めているものの、エリア内の土地は民間や再開発組合の所有となっているため、市都市整備局では「土地所有者の許可が得られたところは、公開していきたい」と話していました。

今月28日までに周辺住民から公述の申し出があった場合は、来月(7月)19日(金)に綱島地区センターで「公聴会」が開かれる予定です。

【関連記事】

<新綱島の再開発>低層部に商業施設など求める、計画変更で6/14(金)に市が説明会(2019年6月7日)

<新綱島駅>タクシー乗場計画を変更、綱島街道沿いから駅出入口の真上付近に(2019年3月8日、都市計画の変更点について)

【参考リンク】

綱島東一丁目地区地区計画等の変更について(横浜市建築局企画部、今回の変更点などを詳しく掲載、6月28日以降は消去される可能性あり)

綱島駅周辺地区の再開発における総合ページ(横浜市都市整備局)


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