東急新横浜線(相鉄・東急直通線の日吉~新横浜<仮称>間)の綱島東1丁目に設けられる新駅について、東急電鉄は今月(2020年)8月10日(月・祝)から9月6日(日)まで港北区在住者や在勤・在学者を対象に駅名案を公募することを決めました。
「新駅の開業にあたり、皆さまに長く愛され、親しまれる駅名とするため」(東急広報グループ)との考えから行うもので、今回のように新駅名案を公募する形を取ったのは、確認できる範囲では初めてだといいます。
これまで「新綱島」という仮称となっていた新駅の駅名公募では、(1)新綱島、(2)東綱島、(3)「綱島駅」以外の駅名案を自由記入――の3択とし、名称案を選んだ理由も記載する形としました。
なお、「新駅は東急新横浜線が運行する予定であるため、同一名称とすると利用者にとってわかりにくくなる可能性」(同)があることから、東横線で使われている「綱島」以外を新駅名として採用したい考えです。

応募は港北区在住・在勤・在住者を対象に8月10日(月・祝)から始まり、(1)新綱島、(2)東綱島、(3)「綱島駅」以外の駅名案を自由記入――との3択とし、名称案を選んだ理由も記載する形としている(東急電鉄のチラシより)
応募は港北区在住者と在勤・在学者が対象で、今月8月10日(月・祝)までに開設される応募フォームのほか、郵便はがきでも9月6日(日)まで、1人1駅名を受け付けるとのこと。
新駅名は、応募された駅名や理由などを参考として今年中に選ぶ予定で、応募数の多さや少なさによっての決定は行わないといいます。
新駅の駅名が公募されることについて、綱島地区連合自治会で会長をつとめる佐藤誠三さんは、「地元の意見を聞く形で新駅名を決めるのはありがたいこと。特に『新綱島』や『東綱島』以外にどんな駅名案が集まるのかが楽しみ」と期待を寄せます。
綱島商店街連合会の会長・中森伸明さんは、「最終的な駅名は東急電鉄が決めることになるが、公募してほしいとの声を届けていた。新駅の開業をきっかけに、綱島の東と西で街が分断しない街づくりにつながるよう尽力したい」と語ります。
一方、綱島東に長年住む住民の一人は、「駅名は何十年にわたって残るため、目先のことでつけてしまうと、将来にわたって縛ってしまうことになりかねない」といい、「今後、どんな街をつくりたいのかを考え、親の代から子の代まで、未来に向けてつながるような駅名が良いのではないか」と話していました。
駅名公募を知らせるチラシは7月下旬から綱島在住の関係者へ配布されており、受け取った人からは「最終的には仮称の『新綱島』で決まるのではないか」や「『桃』と『温泉』は綱島の歴史に大事な要素だが、実態を考えれば、今は駅名とするのはあまりふさわしくはないかもしれない」などの声も聴かれました。
(※)駅名案の応募ページは、受付が始まる8月10日(月・祝)までに開設される予定です。開設され次第、リンクを掲載します。(リンクを追記しました=8月8日)
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【参考リンク】
・【港北区内在住・在職・在学の方へ】8月10日(月・祝)~9月6日(日)まで、新駅の駅名を募集します(東急電鉄、2020年8月4日)
・「東急新横浜線」綱島地区に開業する新駅の駅名を募集します!(同)※2020年8月8日リンク追記