神奈川県警はこのほど、横断歩道と近接した県内のバス停84カ所についての危険度判定を行い、港北区内では3つの停留所を調査対象となり、このなかには綱島東5丁目の「綱島変電所」(東急バス、日吉方面行)などが入っていました。
今年(2018年)8月に横浜市西区の横断歩道をふさぐ形で停車しなければならなかった横浜市交通局のバス停で、小学5年生の女子児童が下車後、停車していたバスの直後を横断したところ、反対車線を走行してきた軽自動車にはねられて死亡するという事故が起きています。
これをうけて、神奈川県警が横断歩道に近接している停留所の調査を行ったもので、区内では綱島変電所のほか、大倉山2・3丁目の「観音前」(横浜市交通局、上下線とも)と「吉田新田(よしだしんでん)」(新吉田町、綱島方面行)が対象となりました。
綱島変電所は、樽綱橋たもとの東京電力綱島変電所最寄りのバス停で、日吉駅東口から南綱島住宅や広町を経由して綱島駅を結ぶ「日92系統」が発着。日吉方面の停留所が変則的な十字路脇に置かれており、バス停車時に横断歩道をふさぐ可能性があり、綱島東小学校への通学路にもなっていることから調査対象になったとみられます。
一方、綱島駅から新田中学前を経由し、都筑区の勝田(かちだ)折返所を結ぶ「綱71系統」などが停車する吉田新田バス停は、第三京浜道路近くの新吉田町にあり、綱島駅方面行の停留所がこちらも変則的な十字路脇に置かれ、スクールゾーンとなっています。
県警が過去の交通事故発生の有無や交通量、通学路に該当するかなどにより判定した結果、綱島変電所や吉田新田など区内3つの停留所はいずれも最低ランクとなる合計点数が平均以下の「危険度C」という結果となりました。
また、両停留所ともに注意を促す看板が掲出されており、バス停車時にも横断歩道をふさぐ様子は見られませんでしたが、横断歩道を渡る際にはバスに阻まれて視界が悪く、反対車線にも一定の交通量が見られました。下車直後の横断は避けたほうが良さそうです。
なお、危険度がもっとも高い「A」と判定されたのは、青葉区の「さつきが丘」や神奈川区菅田町の「長導寺前」、神奈川区三ツ沢上町の「片倉町入口」など市内で7カ所でした。
【参考リンク】
・バス停留所危険度判定について(神奈川県警、全調査の一覧)
・綱島東5丁目「綱島変電所」バス停の場所(グーグルマップ)
・新吉田町「吉田新田」バス停の場所(グーグルマップ)