<相鉄・東急直通線>新綱島駅の出入口やトンネル内線路など「設計」作業も盛んに | 横浜日吉新聞

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「相鉄・東急直通線」の建設工事では、新綱島駅(仮称)の出入口などの付帯設備や、トンネル内の線路設備などの設計作業もさかんになってきました。

10月24日に公示された鉄道・運輸機構による「相鉄・東急直通線、新綱島駅付帯設備詳細設計他」の入札説明書より(鉄道・運輸機構の公式サイトより)

工事を担当する鉄道・運輸機構の入札情報によると、先月(2018年10月)24日に公示された「相鉄・東急直通線、新綱島駅付帯設備詳細設計他」では、新綱島駅における「出入口・換気塔の設計及び仮設設計」などの業務を来月(12月)以降に18カ月間かけて行うことを業務内容として示されています。

地下駅から3カ所設けられる予定の出入口と、地上部に設けるとみられる換気塔についても詳細な設計を行うとしており、今月20日に指名社への通知を行うといいます。

地下で新綱島駅の建設工事が行われている現場(2018年9月下旬)

一方、8月には「相鉄・東急直通線、0k3・9k3間電車線路設備設計」と題した入札が公示されており、日吉駅の先から羽沢駅近く付近までの「電車線路」についての設計を12カ月間かけて行うとするもので、”き電線”と呼ばれる電力供給のための電線などについての設計も業務内容としています。ただ、この入札はいったん中止となっており、今月18日現在までに入札が行われた形跡はありません。

なお、列車を走らせるためのレールについては、来年度後半(2019年10月~2020年3月)に入札を行って購入し、2020年7月から2021年2月に納入予定であるとしています。

東横線の高架下で相鉄直通線がトンネルへ出入りする路盤などの工事が行われている箕輪町の現場(10月28日)

このほか、今年4月には、来年春に掘削を始める「綱島トンネル」(箕輪町~新綱島駅、約1.1キロ)の箕輪町2丁目から綱島東2丁目付近とみられる区間で、「地質縦断の繋がりが不明な箇所」があるとして、地下の一部について、半年間かけて追加ボーリングと地中ガス調査を行う業務も行われていました。

日吉(箕輪町)から新横浜までのトンネル区間は、まだ掘削工事がほとんど行われていませんが、土木工事と並行し、来年は列車を走らせるために必要な施設や設備についての設計業務も相次いで行われることになりそうです。

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【参考リンク】

鉄道・運輸機構(独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構)


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