<トンネル工事で説明会>新綱島駅の建設は「正念場」、掘進は1日最大14メートル

横浜日吉新聞

新綱島駅(仮称)側からのトンネル掘削(くっさく)工事は今年12月にスタートすることになりました。相鉄・東急直通線の「新横浜トンネル」(新横浜駅~新綱島駅間=約3.3キロ)の工事に関する説明会がきのう(2018年5月)27日夜に大曽根小学校(大曽根2)で開かれ、樽町や大曽根、大曽根台の住民ら約50人が参加し、工事中や開通後の振動などの影響について10人以上が質問をぶつけました。

工事説明会は大曽根小学校の体育館で1時間半にわたって行われた

説明会は鉄道・運輸機構と新横浜トンネルの工事を担当する奥村組などの共同企業体(奥村・佐藤・青木あすなろNB特定建設工事共同企業体=奥村組JV)が主催。

あいさつに立った鉄道・運輸機構綱島鉄道建設所(綱島西1)の直江久永所長は、新綱島駅の掘削工事を先月で終え、現在は日吉方面へ向かってコンクリート打設工事を行っていることを報告。「今、まさに正念場だ」と述べ、新横浜へのトンネル掘削機が発進する新綱島駅付近で土壌改良工事を行っていることも明らかにしました。

新綱島駅から鶴見川の地下を通って、東急東横線の高架と合流するまでの間、樽町2丁目や大曽根1丁目の建物地下を通ることになる(2010年9月~10月「都市高速鉄道第7号相鉄・東急直通線等の都市計画市素案説明会」資料より)

新横浜トンネルは、今年12月に新綱島側から掘削をスタートし、1日あたり最大14メートルを掘り進める計画来年2月には鶴見川を越え、5月には東急東横線の高架下にいたるとの見通しを示します。掘削完了は2020年3月を予定。

同トンネルは、大綱橋に近い樽町2丁目から大曽根1丁目にかけて、東横線高架下へいたるまでは住宅街の直下を通る計画となっているため、少なくとも20以上の建物に影響があるとみられます。

地質に関しては、上総層(かずさそう)群と呼ばれる硬い地層部分を掘削するといい、鶴見川を渡ると同時に下り勾配で掘り進め、もっとも深い大曽根台の手前付近では地下57メートルに達します。その後、地下にある首都高速道路「環状北線(きたせん)」の上部をまたぐため、神奈川税務署付近の大豆戸町では地下16メートルにまで上昇し、同トンネル内ではこの地点がもっとも浅くなるとのことです。

説明会で示された「新横浜トンネル」の土質縦断図、上総層(かずさそう)群と呼ばれる硬い地層部分を掘削する計画としている

一方、トンネルの地上周辺に住む住民からは、工事中や鉄道開通後の振動に対して不安視する声が多く聞かれました。

特に東横線の線路周辺に住む複数の住民は、2013年3月以降は東京メトロなどから古い鉄道車両が乗り入れるようになったことで振動が増したことを感じているといい、「さらに地下からも振動が増えてはたまらない」と対策についての説明を求めました。

鉄道・運輸機構と共同企業体は、新横浜トンネルの掘削では泥水を潤滑油的に使いながら掘り進める「密閉型泥水(でいすい)式シールド工法」を採用することで、硬い地盤の部分でも削る際の音が出づらいと説明。加えて、トンネル完成後は新幹線と同クラスの重いレールや防振性の高い枕木の導入を検討するなどの対策を行うとしています。

なお、12月の新横浜トンネル掘削に先立ち、鉄道・運輸機構と共同企業体は、同トンネルの左右20メートル範囲の地上部にある約400棟について、トンネル工事で影響が出た際に補償などの基準とするための「建物調査」を順次行う計画。また、来月16日(土)には18時30分から港北公会堂でも同様のトンネル工事説明会を開く予定です。

【関連記事】

<新横浜トンネルで説明会>大倉山など住宅街下での掘削に不安の声が相次ぐ(新横浜新聞~しんよこ新聞、2018年6月18日、港北公会堂での説明会の様子)

新綱島~新横浜のトンネル工事で説明会、鶴見川の掘削制限で2018年10月開始(2016年12月18日、掘削開始は当初から2カ月遅れに)

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<相鉄・東急直通線>「綱島トンネル」の掘削は来年、新綱島駅の工事は長期間に(2018年1月22日、日吉方面へのトンネルは来年2月以降の掘削を予定)

【参考リンク】

新横浜トンネル工事の紹介(鉄道・運輸機構)


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